2010年3月30日
- ダブルダウン勘繰郎 西尾維新 (講談社文庫 西尾維新文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:ミステリー
探偵に憧れていたOLが仕事帰り、最も有名な探偵社のビルの前を通りかかると、目が離せなくなるほどの存在感を持った少年、勘繰郎が不敵な面構えでビルを見ていた。日本有数の頭脳集団である日本探偵倶楽部に入るには二つの道があった。難関である試験を突破するか、未解決の事件を解決に導くか。勘繰郎が圧倒的な自信でもって行動を開始すると、まるであつらえられたかのように事件が現れ、語り部のOLによる自省的な回想とともに二人が事件に立ち向かう。ライトノベルの旗手の一人、西尾維新による、日本探偵倶楽部を扱ったJDCトリビュートシリ
2010年3月22日
- ゼルダの伝説 大地の汽笛 任天堂
評者: 評価:傑作(30点) 分類:ロールプレイングゲーム
- 金融商品取引法入門 黒沼悦郎 (日経文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:政治・経済
機関士見習いのリンク少年は、ついに一人前の機関士として認められ、城で任命式が執り行われることになった。しかしその後、異変を感じたゼルダ姫が個人的にリンク少年を頼り調査をしたところ、これまで忠実に仕えてきたと思われた大臣がかつての魔王を復活させようとしていることが分かる。悪事を暴かれた大臣は、ゼルダ姫をさらって魔王復活の儀式を始める。リンク少年は親方から任された機関車を駆って、姫の救出と魔王復活阻止のため活躍する。任天堂の大人気アクションRPGシリーズのDS第二弾。
これまで金融商品の種類ごとに分かれていた法律をまとめてほぼ一本化された、金融商品の取引に関する法律である金融商品取引法を、法律学者が理念から運用さらにはこれからのあるべき方向性まで解説してみせた本。
2010年3月18日
- 大穴(原題: Odds Against) ディック・フランシス 菊池光=訳 (ハヤカワ文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:ミステリー
レース中の事故で騎手生命を絶たれ、競馬関係を中心に調査する探偵社に拾われて味噌っかすのような日々を送っていた元名騎手シッド・ハレーは、あるとき元海軍将校でもある舅のチャールズに呼ばれ、なじみの競馬場がのっとりの危機にあっている可能性について伝えられる。事故で負った醜い左手のケガを抱えた小男の主人公が、自らの鬱屈した生き方を省みて、周囲の人々の助けを得ながら陰謀を阻止しようとする。海外ミステリー小説。競馬シリーズの二作目。
2010年2月21日
- ニッポンの思想 佐々木敦 (講談社現代新書)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:人文科学
いまニッポンの思想と呼ばれているものは、戦前戦後の思想とはいったん断絶した上で、1983年に出版された浅田彰「構造と力」がもとで起きた「ニューアカ」というムーブメントの流れをすべて引いているのだという見方から、その後の90年代から00年代へと今に至るまでの日本の思想を独自にたどって見せた本。
2010年2月15日
- 金融入門 日本経済新聞社編 (日経文庫ベーシック)
評者: 評価:いまいち(-10点) 分類:政治・経済
- 崖の上のポニョ 宮崎駿監督
評者: 評価:いまいち(-10点) 分類:アニメ
日本経済新聞を発行している会社が金融についての入門本としてまとめた本。
魚の子ポニョは宗介少年に助けられ飼われるうちに宗介のことが好きになり、人間になって宗介少年に会いに来る。宮崎駿監督がアンデルセンの童話「人魚姫」に触発されて作ったアニメ映画。
2010年2月3日
- 女はトイレで何をしているのか? 毎日新聞夕刊編集部 (講談社文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:社会科学
日常的なちょっとした疑問や最近流行の風物を軽く調査してまとめた夕刊記事連載。表題作ほか男や女にまつわるものから、職場や電車やおじさんがらみや健康関連など。
2010年1月24日
- 思考の整理学 外山滋比古 (ちくま文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:人文科学
- ダイアリー・オブ・ザ・デッド ジョージ・A・ロメロ監督
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:洋画
自力で学問できない「グライダー型」の人間が増えてきたことへの懸念、独自の研究をするためにアイデアを脳内で発酵させる方法、思いついたことをノートなんかで具体的に整理する知恵など、知的な作業についての独自の視点や方法をまとめたエッセイ。
死んだはずの人間が起き上がって襲ってくる騒動が各地に広がっていく中で、映画を録りに片田舎に来ていた映画学校の学生たちは、生き残るためにみんなで助け合いながら逃げ続ける。ゾンビ映画の巨匠が、最近流行しているネット動画などの要素を取り入れながら制作した最新作。