2009年7月9日
- 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万理 (角川文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:国際
1960年代のプラハで、主に東欧の共産党関係者の子弟が入れられていたソビエト学校に入ったマリは、そこで個性的な友達と出会い、思い出深い学校生活を送った。大人になってマリは彼らに再会しようと思い立ち、バラバラになってしまった彼らの足跡をたどり、本人や近親者と再会し、彼らの歩んだ道を知る。
2009年7月4日
- 池袋ウエストゲートパーク 石田衣良 (文春文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:ミステリー
ガキどもが群れ集う池袋。工業高校を卒業して家業の果物屋の手伝いをしている主人公のマコトは、仲間たちと主に池袋西口公園で落ち合い、たむろし、遊ぶ。ある日マコトの仲間が事件に巻き込まれる。責任を感じたマコトは、池袋中のガキに協力を求め、仲間の仇を討とうとする。そんなこんなで池袋で問題解決屋として一目置かれるようになるマコトと仲間たちの活躍を描いた連作短編。
2009年6月30日
- ツレがうつになりまして。 テレビドラマ版 NHK (原作:細川貂々)
評者: 評価: まあまあ(10点) 分類:テレビドラマ
外資系企業に勤めていた旦那が、会社の業績不振に伴い同僚がリストラされていって締め付けが厳しくなり、いままで普通だったのに突然うつを発症する。売れない女性漫画家だった作者によるうつを扱ったエッセイ漫画が原作のテレビドラマ。
2009年6月25日
2009年6月20日
- パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記 田丸公美子 (文春文庫)
評者: 評価: 最高(50点) 分類:国際
まだ日本の若者がイタ飯とかブランドものに身近に接するようになる前からイタリア語通訳として日伊の言葉と文化の架け橋をしてきた陽気な作者の面白い体験をまとめた小品集。
2009年6月10日
- 他諺の空似 ことわざ人類学 米原万理 (光文社文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:社会科学
下ネタの小話で一つ一つことわざを挙げ、それと似た世界中のことわざを紹介し、最後にアメリカ批判や社会風刺や自嘲で結んだ小品集。
2009年5月30日
- 17歳のための世界と日本の見方 セイゴオ先生の人間文化講義 松岡正剛 (春秋社)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:歴史
比較文化的な話から始まり、そもそも文化とはどのようにして生まれたのかを物語や宗教の歴史から説明し、では日本はどうだったのかというところまで解説した本。作者が大学生に行った講義をもとに書き起こされている。
2009年5月25日
- 仕事の話 斉藤薫(美容ジャーナリスト) 聞き手: 木村俊介 (週刊文春 2009.5.28)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:スポーツ・文化・ファッション
「あらゆる女性誌で美を説き続ける」という、美容記事を専門に書くライター斉藤薫のインタビュー記事。
2009年5月24日
- 世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 小島寛之 (角川ソフィア文庫)
評者: 評価: 傑作(30点) 分類:自然科学・数学
整数、分数(有理数)、無理数、虚数(複素数)と順番に身近にある例を挙げながら数学を解説していっている本。