フィクション活字
歴史小説
織田信長
山岡荘八
いまいち(-10点)
2005年5月2日
長編歴史小説「徳川家康」で有名な著者が書いた織田信長の話。文庫で全五巻。
冒頭は子供の頃の信長の相撲をやる描写から始まる。なぜかここだけかなり印象にのこっている。織田信長という風雲児を印象づけたこの書き出しはかなり素晴らしい。
ところが、著者が持っている信長像というのがそもそも貧弱な気がする。私は代表作の徳川家康のほうを読んでいないのでなんとも言えないが、著者は本当に信長を書きたかったのだろうか。あるいは家康の対比として書いておきたかっただけのような気がする。
物語の最後があっけないし、読後の印象もあまりよくなかった。
五巻全部読んだ私がこう言うのもなんだが、当時は大して面白くなくても全部読む習慣があったから読んだのだと思う。家族で田舎に帰るときに、田舎で暇な時間を過ごすために買って読んだという経緯が
あったのも大きい。
作品として決してつまらないわけではないし、出来が悪いということもないのだが、読んでよかったと思える何かが無かったのでいまいちだった。
冒頭は子供の頃の信長の相撲をやる描写から始まる。なぜかここだけかなり印象にのこっている。織田信長という風雲児を印象づけたこの書き出しはかなり素晴らしい。
ところが、著者が持っている信長像というのがそもそも貧弱な気がする。私は代表作の徳川家康のほうを読んでいないのでなんとも言えないが、著者は本当に信長を書きたかったのだろうか。あるいは家康の対比として書いておきたかっただけのような気がする。
物語の最後があっけないし、読後の印象もあまりよくなかった。
五巻全部読んだ私がこう言うのもなんだが、当時は大して面白くなくても全部読む習慣があったから読んだのだと思う。家族で田舎に帰るときに、田舎で暇な時間を過ごすために買って読んだという経緯が
あったのも大きい。
作品として決してつまらないわけではないし、出来が悪いということもないのだが、読んでよかったと思える何かが無かったのでいまいちだった。