コンピュータソフト
シミュレーションロールプレイングゲーム
ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
任天堂
まあまあ(10点)
2005年5月9日
シミュレーションRPGというジャンルを大々的に日本に根付かせた人気シリーズであるファイアーエムブレムの最新作。どんどん難しくなっていくシリーズを見直したとの話だが…。
さて私はゴールデンウィークを使ってまだようやく半分ほど攻略したところだが、やはりファイアーエムブレムはファイアーエムブレムだなぁと思った。このゲーム、リセットボタンを押すことを前提に作られているのだ。プレイアビリティを考えた、って言うが一体どこに現れているのだろうか。まさか、ノーマルモードとハードモードを分けました、ってとこがそうなのだろうか。相変わらず各ステージ開始時しか完全なセーブはできず、途中までだと中断という一時セーブしか出来ないようになっている。つまり、製作者はプレイヤーにリセットボタンを押させるよう作っている。確信犯だ。
なにせ、数十分掛けて攻略を進めてきたのに、ちょっとした見落としやいじわるなシナリオのために、味方がポロッと死んでしまうことがある。死んだ味方は二度と生き返らないので、泣く泣くリセットするしかない。ここまで鬼なシステムなのに、よくもファンがつくものだ。まあ私も買っているのでその一人なのだが(笑)。
というわけで、もしこれからやるという人がいるなら、一番簡単なノーマルモードでやることを勧める。ハードは多分初代クラスの難易度だ。私はハードでやっているが、まあ一応投げ出さない程度に進められている。ハードでも時間のある人なら大丈夫かなぁ。さらにマゾな人向けに、マニアックモードまであるのだが、選ぶ人は選ぶんだろうなぁ。トラキア776クラスの難易度なのだろう。あれはひどかった。あれで私はこのシリーズを放棄した。
さて肯定的なことも書いてみよう。
ハードウェアがゲームキューブになったことで、グラフィックスが大幅に向上している。スーパーファミコンとゲームボーイアドバンスから飛んだのだから当然か。根強いファンを持つアニメ調の絵による動画がところどころで使われている。トゥーンレンダリングによるリアルタイムかと思わせるがどうやら違うらしい。
マップも3Dで描かれるようになったが、基本的に視点は固定で遊ぶので特に意味はない。戦闘時のグラフィックスも、魔法のエフェクトとかが強化された以外は目立った変化はない。まあほどほどか。
フォントが細かくて文字特に漢字が読みづらい。脚本家ががんばっているせいもあって、ぱっと見わかりづらいことがある。
ゲームシステムは既に完成されたものがある。剣と槍と斧がジャンケンのようになっているほか、アーマーと魔法、速度による二回攻撃、スキルによる武器制限、キャラクター固有の特殊能力、特異な種族。初代がいかに完成されていたかがわかる。あ、ジャンケンは聖戦の系譜からだったっけ?
拠点で色々なことが出来るようになっている。戦闘以外に好きなキャラにボーナス経験値を与えて育てられる。ボーナスはステージをうまくクリアすると沢山もらえる。情報で会話ができ、支援でキャラ同士の相性を高め有利に出来る。
思わぬところで敵から攻撃を受けないかどうかを調べるために、敵を複数選択して攻撃範囲を表示できるようになっている。製作者はもうこのゲームはこういう面倒くさいゲームなんだということを自覚し、その上でそれをサポートする機能を追加したのだろう。
早指しの将棋みたいなものなのだろう。私はついつい根を詰めて一手一手に悩んでしまうのだが、考えすぎずにどんどん指していき、失敗したら軽くやりなおすぐらいがちょうどいいのかもしれない。どうせランダムな要素に左右されるのだし。
のちのちのことを考えて、強いユニットはなるべく使わず弱いユニットを育てるのがセオリーだが、それもあまりこだわりすぎると非常に難易度が高くなって、プレイするのが嫌になってくる。バイオハザードで弾丸を使うたびに欝になるのと似ている。ティアマトをほとんど使わないようにしたのはやりすぎかなと思った。
とまあプレイする人間によって評価が変わってくるなと思いつつも、やはり私はこのゲームがいまいちだと思う。たとえばタクティクスオウガは好きなだけ経験値を稼がせることができたし、スーパーロボット大戦は味方がやられてもお金が掛かるだけだったし、ちょっと前に流行った言葉を使うといわゆるセーフガードが考えられていたと思う。
ストーリーはまあまあいい感じ。ちょっとキャラ萌えが過ぎるところがあって、大国の皇帝が幼女っぽいところは特に萎えたが、押さえるところはハズしていないのでそんなには気にならない。身分制とか種族差別がテーマになっている。主人公はアウトローだが優等生的なところが目につく。ちょっといやらしく感じるが、底が浅いというほどでもない。まあまあ。
初代ファイアーエムブレムを楽しめたという人なら、今作も十分楽しめるだろう。トラキア776やあるいは聖戦の系譜ぐらいでやめた人も、安心して手を出せる。ただし、基本的な部分は変わらないので、あまり過剰な期待をしてはいけない。
さて私はゴールデンウィークを使ってまだようやく半分ほど攻略したところだが、やはりファイアーエムブレムはファイアーエムブレムだなぁと思った。このゲーム、リセットボタンを押すことを前提に作られているのだ。プレイアビリティを考えた、って言うが一体どこに現れているのだろうか。まさか、ノーマルモードとハードモードを分けました、ってとこがそうなのだろうか。相変わらず各ステージ開始時しか完全なセーブはできず、途中までだと中断という一時セーブしか出来ないようになっている。つまり、製作者はプレイヤーにリセットボタンを押させるよう作っている。確信犯だ。
なにせ、数十分掛けて攻略を進めてきたのに、ちょっとした見落としやいじわるなシナリオのために、味方がポロッと死んでしまうことがある。死んだ味方は二度と生き返らないので、泣く泣くリセットするしかない。ここまで鬼なシステムなのに、よくもファンがつくものだ。まあ私も買っているのでその一人なのだが(笑)。
というわけで、もしこれからやるという人がいるなら、一番簡単なノーマルモードでやることを勧める。ハードは多分初代クラスの難易度だ。私はハードでやっているが、まあ一応投げ出さない程度に進められている。ハードでも時間のある人なら大丈夫かなぁ。さらにマゾな人向けに、マニアックモードまであるのだが、選ぶ人は選ぶんだろうなぁ。トラキア776クラスの難易度なのだろう。あれはひどかった。あれで私はこのシリーズを放棄した。
さて肯定的なことも書いてみよう。
ハードウェアがゲームキューブになったことで、グラフィックスが大幅に向上している。スーパーファミコンとゲームボーイアドバンスから飛んだのだから当然か。根強いファンを持つアニメ調の絵による動画がところどころで使われている。トゥーンレンダリングによるリアルタイムかと思わせるがどうやら違うらしい。
マップも3Dで描かれるようになったが、基本的に視点は固定で遊ぶので特に意味はない。戦闘時のグラフィックスも、魔法のエフェクトとかが強化された以外は目立った変化はない。まあほどほどか。
フォントが細かくて文字特に漢字が読みづらい。脚本家ががんばっているせいもあって、ぱっと見わかりづらいことがある。
ゲームシステムは既に完成されたものがある。剣と槍と斧がジャンケンのようになっているほか、アーマーと魔法、速度による二回攻撃、スキルによる武器制限、キャラクター固有の特殊能力、特異な種族。初代がいかに完成されていたかがわかる。あ、ジャンケンは聖戦の系譜からだったっけ?
拠点で色々なことが出来るようになっている。戦闘以外に好きなキャラにボーナス経験値を与えて育てられる。ボーナスはステージをうまくクリアすると沢山もらえる。情報で会話ができ、支援でキャラ同士の相性を高め有利に出来る。
思わぬところで敵から攻撃を受けないかどうかを調べるために、敵を複数選択して攻撃範囲を表示できるようになっている。製作者はもうこのゲームはこういう面倒くさいゲームなんだということを自覚し、その上でそれをサポートする機能を追加したのだろう。
早指しの将棋みたいなものなのだろう。私はついつい根を詰めて一手一手に悩んでしまうのだが、考えすぎずにどんどん指していき、失敗したら軽くやりなおすぐらいがちょうどいいのかもしれない。どうせランダムな要素に左右されるのだし。
のちのちのことを考えて、強いユニットはなるべく使わず弱いユニットを育てるのがセオリーだが、それもあまりこだわりすぎると非常に難易度が高くなって、プレイするのが嫌になってくる。バイオハザードで弾丸を使うたびに欝になるのと似ている。ティアマトをほとんど使わないようにしたのはやりすぎかなと思った。
とまあプレイする人間によって評価が変わってくるなと思いつつも、やはり私はこのゲームがいまいちだと思う。たとえばタクティクスオウガは好きなだけ経験値を稼がせることができたし、スーパーロボット大戦は味方がやられてもお金が掛かるだけだったし、ちょっと前に流行った言葉を使うといわゆるセーフガードが考えられていたと思う。
ストーリーはまあまあいい感じ。ちょっとキャラ萌えが過ぎるところがあって、大国の皇帝が幼女っぽいところは特に萎えたが、押さえるところはハズしていないのでそんなには気にならない。身分制とか種族差別がテーマになっている。主人公はアウトローだが優等生的なところが目につく。ちょっといやらしく感じるが、底が浅いというほどでもない。まあまあ。
初代ファイアーエムブレムを楽しめたという人なら、今作も十分楽しめるだろう。トラキア776やあるいは聖戦の系譜ぐらいでやめた人も、安心して手を出せる。ただし、基本的な部分は変わらないので、あまり過剰な期待をしてはいけない。