通称エロ歌姫として浜崎あゆみのあとを担うのではないかと見られている女性歌手。R&Bテイストの曲に、肉感的な衣装で歌う。リメイクされた実写版キューティ・ハニーの主題歌も歌った。

なにか最近の女性ヴォーカルものでいいのはないかと物色していたら、なにやらDVD付というこの作品が目に留まった。まったく聴いたことのない人のベストアルバムにいきなり数千円も払うことは通常だと無いのだが、もう面倒くさくなって買ってしまった。

DVD付というのがポイント高い。ライブ映像ではなく、プロモーションにMTVなんかで流すのに使ったミュージックビデオの集まりだから、制作費なんて既に回収済みだ。これがCD二枚組の本編より良かった。分かりやすい。かっこよかったり、セクシーだったり、ヘンだったり、わけわからなかったりと、ミュージッククリップの魅力たっぷりだ。

正直いってルックスはそれほどいいとは思えないし、スタイルだってモデルとかと比べると見劣りする。歌手なんだから声で勝負してきた人なんだと思いたい。しかしそれだけではないのだ。私が衝撃を受けたのは、意味もなく洗車場で四肢あらわにホース持って踊るその姿があまりに肉感的でスケベな感字がした。なんだろう。ブサイクな普通のコギャルが踊るのと大した違いはないと思うのだが、それでも目をひきつける何か（まあエロなのだろうが）があるのだ。そしてそれが同世代のコギャル（死語なのかもしれないがこれ以上いい言葉が思いつかない）を引きつけているのだろう。確かに彼女はポスト浜崎を担える条件を持っている。

音楽についても述べておこう。R&Bにしては割とあっさり目な編曲が私の好みに合っている。あとは…あまり聴き込んでいないので何とも言えない。キューティ・ハニーの曲はウッド・ベースが絵的にもスリリングでかっこいい。演奏者はちょっと痛い感じだけど。声は、変な歌い方しているわけでもなく、声量もあって不愉快な感じはしない。小細工がなくて聞かせてくれる。ベストだけあって捨て曲があるようには感じられなかった。

ただ、私のお気に入りには入らない。こればかりは好みだからしょうがない。