コンピュータソフト
フロントミッションオンライン ファーストインプレッション
スクウェアエニックス
傑作(30点)
2005年12月13日
四肢を持つ戦車に似たリアルな兵器が広まっている架空の未来の戦場を舞台にしたスクウェアエニックスの人気シリーズが、オンラインゲームになったもの。従来はPlayStation2用しかなかったが、2005年12月8日にようやくWindows版が出た。
本シリーズはもともとシミュレーションRPGとして始まり、メインストリームとして現在までに四作出ており、五作目が出ることも決まっている。傍流としてほかに、リアルタイムに小隊を指揮するオルタナティブと、純粋な横スクロールアクション(?)の作品があったと記憶している。今回のオンラインは、いわゆるFPSと呼ばれる3D空間での撃ち合いを、MORPGと呼ばれる少人数でのネットワークRPGとしてまとめあげた感じだ。
本作のファンの多くは恐らくアクションゲームよりもシミュレーションゲームが好きなタイプだろうから、本シリーズのファンを取り込むのは難しいだろうと思われる。それでも、ヴァンツァーと呼ばれる四肢を持つ戦車のような兵器を自分の好みで組み上げて操作するのは、アクションゲームが苦手な人でも一度はやってみたかったことだろうと思う。
まず最初に言うべきことはというと、ちゃんとRPGな要素があり、その場その場の純粋なアクション対戦ゲームではないことだろう。アクションが下手でも地道に経験値やお金を稼いで強くなることが出来る。それにアクションといっても一対一は稀で、10対10ぐらいの戦場なので、そんなにシビアではない。また、アクション性が要求されるジョブだけでなく、位置取りとか状況判断が要求されるジョブなどがある。
ジョブは現時点で全部で七種類あり、それぞれにレベルが設定されている。FF11にあったようなサポートジョブの概念もあり、ジョブは好きに付け替えられる。サポートジョブにも経験値が少し入る。ジョブの内訳は、近接系のアサルト、魔法遠隔系(?)のミサイラー、回復系のメカニックまでがメイン3ジョブで、偵察系(?)のレコンと弱体系(?)のジャマーが最初の拡張ジョブ、あと物理遠隔系のスナイパーと通信系(?)のコムスがある。
ジョブのレベルとは別にパイロットのレベルというものがあり、独立して経験値をためて上げていく。するとショップに高価なパーツが並び始め、自分のマシンに装備できるようになるほか、より強い敵のいるエリアやプレイヤー同士の対戦が出来るエリアに移動できたり、特殊任務を受けたりすることが出来るようになる。
さらにさらに階級というものがあり、これは戦場での貢献度により上がっていく。ジョブやパイロットの経験値は負けても手に入るが、貢献度は勝たないと手に入らない。階級は日給に大きく影響する。パイロットレベルが上がることにより装備できるようになるレベルの高いパーツは目が飛び出るほど高価なので、収入が不可欠となりそうだ。
さて肝心の戦場での戦いだが、操作方法がいわゆるFPS系なので、慣れないとつらい。Windows版は右手にマウスを持ち、左手でキーボードを叩く。左手のAやSやDやWなどのキーで上下左右に動き、マウスで射線や視線を決めて左クリックで射撃する。慣れると気持ちいい。
戦場のグラフィックの質は高いが、ロビーでのパイロットたちのフィールド画面は質が落ちる。この画面と操作性だけ見てクソゲーだと感じる人が結構いるのではないかと不安だ。
マクロはボイスマクロと呼ばれる音声の組み合わせをキー1つで呼び出せる機能が楽しい。
レベル上げは繰り返し戦い続けることになるが、マップは敵の強さに応じて数種類ずつ用意されており、ローテーションしていくと今のところそんなに飽きない。それに毎回違う状況が生まれるし、参加するジョブや装備や味方次第でいくらでもバリエーションがある。
バトルグループを組むとレベルが上げやすくなる。FF11のように誘われ待ちをする必要がなく、既に出来上がっているバトルグループがいくつもあるので、参加OKのところを探して参加するだけだ。人数も必ず10人とか5人とかではなく、ただ狩りに行くだけなら回復系ジョブが二割いたほうがいいという以外にそんなに縛りがない。一回の戦いが5〜15分程度で終わるし、バトルグループに参加して数回戦って抜けるということが普通に出来る。FF11のようにまとまった時間を用意して、なおかつパーティに誘われ待ちしたり声掛けて積極的に誘い、効率のいい経験値稼ぎのためにジョブ構成を絞ったりする必要がないので、とても気楽でいい。
ただしコストによる制限を出撃前に設定し、敵のレベルを設定するという要素がある。自分のマシンを組み上げるときに、コストの高い部品を組み合わせると、その分だけ強い敵のいるエリアで戦える。一方、コストの低い部品を組み合わせると、初心者の集まるエリアで一緒に経験値を稼ぐことが出来る。このシステムは、レベルの離れたキャラクタ同士が一緒に遊べないというFF11の欠点をなくし、知り合い同士が気楽にネットゲームで楽しめるという基本的なことを満たしている。
とりあえずパッケージを買って一ヶ月は無料なので、その分だけプレイする価値はあると思う。操作への慣れが一番重要で、そこさえ乗り越えれば、適当なバトルグループに入って黙々とプレイするだけでもネットワークゲームの楽しみの一端が味わえるだろう。ただ、そのまま数ヶ月や数年と遊びつづけられるかというと、それは現在のプレイヤー数の少なさが語っているとおり、厳しいのかもしれない。過疎が進んでいたそうなので、Windows版の発売でどうなるのかが楽しみだ。
本シリーズはもともとシミュレーションRPGとして始まり、メインストリームとして現在までに四作出ており、五作目が出ることも決まっている。傍流としてほかに、リアルタイムに小隊を指揮するオルタナティブと、純粋な横スクロールアクション(?)の作品があったと記憶している。今回のオンラインは、いわゆるFPSと呼ばれる3D空間での撃ち合いを、MORPGと呼ばれる少人数でのネットワークRPGとしてまとめあげた感じだ。
本作のファンの多くは恐らくアクションゲームよりもシミュレーションゲームが好きなタイプだろうから、本シリーズのファンを取り込むのは難しいだろうと思われる。それでも、ヴァンツァーと呼ばれる四肢を持つ戦車のような兵器を自分の好みで組み上げて操作するのは、アクションゲームが苦手な人でも一度はやってみたかったことだろうと思う。
まず最初に言うべきことはというと、ちゃんとRPGな要素があり、その場その場の純粋なアクション対戦ゲームではないことだろう。アクションが下手でも地道に経験値やお金を稼いで強くなることが出来る。それにアクションといっても一対一は稀で、10対10ぐらいの戦場なので、そんなにシビアではない。また、アクション性が要求されるジョブだけでなく、位置取りとか状況判断が要求されるジョブなどがある。
ジョブは現時点で全部で七種類あり、それぞれにレベルが設定されている。FF11にあったようなサポートジョブの概念もあり、ジョブは好きに付け替えられる。サポートジョブにも経験値が少し入る。ジョブの内訳は、近接系のアサルト、魔法遠隔系(?)のミサイラー、回復系のメカニックまでがメイン3ジョブで、偵察系(?)のレコンと弱体系(?)のジャマーが最初の拡張ジョブ、あと物理遠隔系のスナイパーと通信系(?)のコムスがある。
ジョブのレベルとは別にパイロットのレベルというものがあり、独立して経験値をためて上げていく。するとショップに高価なパーツが並び始め、自分のマシンに装備できるようになるほか、より強い敵のいるエリアやプレイヤー同士の対戦が出来るエリアに移動できたり、特殊任務を受けたりすることが出来るようになる。
さらにさらに階級というものがあり、これは戦場での貢献度により上がっていく。ジョブやパイロットの経験値は負けても手に入るが、貢献度は勝たないと手に入らない。階級は日給に大きく影響する。パイロットレベルが上がることにより装備できるようになるレベルの高いパーツは目が飛び出るほど高価なので、収入が不可欠となりそうだ。
さて肝心の戦場での戦いだが、操作方法がいわゆるFPS系なので、慣れないとつらい。Windows版は右手にマウスを持ち、左手でキーボードを叩く。左手のAやSやDやWなどのキーで上下左右に動き、マウスで射線や視線を決めて左クリックで射撃する。慣れると気持ちいい。
戦場のグラフィックの質は高いが、ロビーでのパイロットたちのフィールド画面は質が落ちる。この画面と操作性だけ見てクソゲーだと感じる人が結構いるのではないかと不安だ。
マクロはボイスマクロと呼ばれる音声の組み合わせをキー1つで呼び出せる機能が楽しい。
レベル上げは繰り返し戦い続けることになるが、マップは敵の強さに応じて数種類ずつ用意されており、ローテーションしていくと今のところそんなに飽きない。それに毎回違う状況が生まれるし、参加するジョブや装備や味方次第でいくらでもバリエーションがある。
バトルグループを組むとレベルが上げやすくなる。FF11のように誘われ待ちをする必要がなく、既に出来上がっているバトルグループがいくつもあるので、参加OKのところを探して参加するだけだ。人数も必ず10人とか5人とかではなく、ただ狩りに行くだけなら回復系ジョブが二割いたほうがいいという以外にそんなに縛りがない。一回の戦いが5〜15分程度で終わるし、バトルグループに参加して数回戦って抜けるということが普通に出来る。FF11のようにまとまった時間を用意して、なおかつパーティに誘われ待ちしたり声掛けて積極的に誘い、効率のいい経験値稼ぎのためにジョブ構成を絞ったりする必要がないので、とても気楽でいい。
ただしコストによる制限を出撃前に設定し、敵のレベルを設定するという要素がある。自分のマシンを組み上げるときに、コストの高い部品を組み合わせると、その分だけ強い敵のいるエリアで戦える。一方、コストの低い部品を組み合わせると、初心者の集まるエリアで一緒に経験値を稼ぐことが出来る。このシステムは、レベルの離れたキャラクタ同士が一緒に遊べないというFF11の欠点をなくし、知り合い同士が気楽にネットゲームで楽しめるという基本的なことを満たしている。
とりあえずパッケージを買って一ヶ月は無料なので、その分だけプレイする価値はあると思う。操作への慣れが一番重要で、そこさえ乗り越えれば、適当なバトルグループに入って黙々とプレイするだけでもネットワークゲームの楽しみの一端が味わえるだろう。ただ、そのまま数ヶ月や数年と遊びつづけられるかというと、それは現在のプレイヤー数の少なさが語っているとおり、厳しいのかもしれない。過疎が進んでいたそうなので、Windows版の発売でどうなるのかが楽しみだ。
(最終更新日: 2005年12月19日 by ひっちぃ)