ネットワーク機器メーカー・プラネックスの有線ブロードバンドルータ。低価格でありながらプリンタサーバ機能が搭載されていることが特徴。

私はずっとコレガのルータを使ってきたが、古い製品なので色々不満があった。特にフロントミッションオンラインというネットワークゲームをやるにあたり、UPnPがついていないのは通信に多少不利になるため、購入を決断した。

特にこれといって下調べなく店に行ってしまったので、スペックと価格だけで決めた。特にプリンタサーバ機能つきでこの価格というのはこの製品だけだった。ビックカメラで六千円弱。もっと安いものはサンキュッパだった。

それまで使っていたコレガのルータはネットでは評判が悪い部類だったので、少しでも状態がよくなることを期待していた。しかしまさか悪くなるとは思わなかった。

UPnPはうまく機能した。フロントミッションオンラインの回線判定プログラムでタイプAつまりUPnPによるピアツーピアが成功した。しかしどうやら、複数のサーバを切り替えるときに通信が切れてしまうみたいな症状が出た。ファイナルファンタジー11で、サーバをまたいだエリア移動をすると確実に切れた。

色々原因を調べたところ、SPIという設定が悪さをしていることが分かった。この設定を切ると、確実には落ちなくなった。SPIとはどういうことをやっているのか分からないが、セキュリティ強化のための仕組みらしい。DDoS攻撃みたいな複数のサーバから同じような通信がきたときにシャットアウトする機能なのか。それともポートスキャンを防ぐ機能だろうか。ネットゲームはいくつものポートを使うことが多いので、ポートスキャンと誤判定されたのかもしれない。

SPIを切ってもまだ時々落ちる。ファイナルファンタジーだとやはりエリア移動のときに同じように落ちる。特に、長い間ゲームを放置してからプレイを再開したときがヤバい。何かがタイムアウトしている可能性が考えられる。また、ゲーム中に突然落ちるという症状もコレガより頻度が高い。

どうやらこの製品は比較的最近出たものらしい。ファームウェアのバージョンも1だった。したがって、バグがたくさん残っているのだろう。ルータというのはハードウェアというより今はソフトウェアと言ったほうがよい。今頃はバグを修正したファームウェアを作っているところなのだろう。この手の製品は、最新の製品を買わないほうがいい。なにしろネット上の評判どころかバグ情報すらググっても引っかからない。

それらを考えても、メジャーなゲームであるファイナルファンタジー11でこれだけ支障が出るのには唖然とした。もしこの症状が改善されないならば、もう捨てるしかない。さすがに近日中になんとかなるのだと思うが、心配でしょうがない。