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THE STAR ONIONS

THE STAR ONIONS

駄作(-30点)
2006年6月21日
ひっちぃ

スクウェアエニックスのMMORPG、ファイナルファンタジー11の音楽のアレンジ曲を収録したアルバム。ゲーム中に登場するかわいいタルタルの子供たちの団体名を持ってきて、社内外で組んだバンドのクレジットとなっている。

はっきりいって最近私が買ったCDの中で一番買って損をした作品。何が一番悪いって、リスナーが求めるものと売り出し方とが乖離しているのが最も責められるべきところだ。タイトルやジャケットからは、ゲーム音楽を生楽器で素朴なアレンジをしたようなイメージを受けるが、実際には電子楽器風に無機的なアレンジをしただけなのだから、リスナーをコケにしているとしか思えない。この作品にはこの作品なりの良さもあるとは思うのだが、このような作品を本来聞きたくない人間に間違ったイメージを植え付けて売りに掛かるプロモーションにかなり大きな不信感を持った。

さてそんなイメージをしぶしぶいったん捨てて聞いてみると、今度は別の不満が出てくる。アレンジが編曲者のオナニーにしか聴こえない。一番最初のヴァナディールマーチのピアノソロアレンジだけが唯一良い出来だが、特に闇の王のテーマAwakeningやジ・タなその他の、ゲームのプレイヤーの多くが愛着を持っていると思われる楽曲のことごとくが、イージーリスニング風の安っぽい編曲になっている。

それで2,500円という価格設定はどう決めたのだろう。ほぼ電子楽器でこの値段というのはありえないと思う。この作品のおかげで、このあと出るであろうこの会社のCDの売り上げにも響くのではないかと思う。私は少なくともよっぽど用心して選ぶつもりだ。

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