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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T. 1〜3

菅野 よう子

最高(50点)
2006年7月2日
ひっちぃ

アメリカでアニメビデオとしては記録的な売り上げを上げた攻殻機動隊のテレビシリーズのオリジナルサウンドトラック。ジャンルは不明だが主にロックとアンビエントっていうのか、とにかく洗練されたサイバーパンクのアニメ作品に付随する音楽っぽい。

私は菅野よう子の作品が大好きで、この人の音楽を一言で表すと「変幻自在」だと思う。どんな音楽も作れるだろうし、作ってみせることをやりがいにしている人なのだろう。

私は頭で聞く音楽がこれまで好きで、バッハなどのバロック室内楽やプログレ特にDREAM THEATERが大好きだったのだが、近年オーディオシステムを見直したことで、音の響きの良い音楽をよりたしなむようになった。この作品はまさに今の私にぴったりハマった。

ほかにも似たような雰囲気の音楽を作る音楽家は多いと思うのだが、菅野よう子だけいいなと思うのはどうしてだろう。多分、他の音楽家が祭囃子や自然などの原始的な方向に行っているのに対して、菅野よう子は頭で聴く要素をちりばめているからだと思う。

さて本シリーズは三つもあるので、試すならどれから買うべきかということだが、私は3を勧める。私が3から1へと逆に買ったせいかもしれないが、3の完成度が一番高く感じた。3は Christmas in the silent forest がやはりいい。物憂げな未来風のバラードに背筋がゾクリとする。あといかにもアジアっていう感じの序盤の曲も特徴的でいい。2は3と似たような路線に感じた。1は前半ロック系の曲が多いのでそちらが好みなら良い。どれから買っても気に入れば全部揃えたくなる。逆にどれか一枚で腹がいっぱいになればそこでやめればよい。

こういう音楽家がサブカルチャー系の場所でしか活躍できないのは残念なことだと思うが、それならそれでのびのびとやってどんどんいい作品を出していって欲しい。

(最終更新日: 2019年6月1日 by ひっちぃ)

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