映画、テレビ番組、舞台芸術
邦画
下妻物語
脚本・監督:中島哲也 原作:嶽本野ばら
傑作(30点)
2006年7月22日
東京から離れたダサい街・茨城県下妻で、ロリータと呼ばれるフリフリのファッションに熱を上げる少女桃子が、ベタベタのアホなヤンキー少女イチゴと出会い、友情を育む話。
桃子を演じる深田恭子のフリフリ衣装目当てで…いやいや週刊文春で映画評論している人のエッセイを見て評価が高かったので見てみた。見たのはテレビで、恐らくこの作品の監督の最新作「嫌われ松子の一生」の宣伝のために放映されたと思われる。
桃子の両親役に、雨上がり決死隊の宮迫と、色物だと思っていたらいつのまにか正当派女優になっていた篠原涼子、その他、脇役にも味のある俳優を使い、こってりと斬新な演出を使ってさっぱりまとめあげた意欲作。
下妻という片田舎で、場違いな渋谷発ファッションをけだるそうに着込み、先行きの見えない生活を送っている女の子に、哀れみ半分・羨望半分という微妙な感情を抱いた。それがこの作品の魅力だと思う。本当に自分の好きなことを、どんな場所でもやる、そんな力強さが主人公から感じられる。
一方アホ丸出しのヤンキー少女イチゴは、地元に密着した土人のような存在だが、自分にとって何が大切なのかしっかりと分かっている。洗練されている必要はまったくないのだというメッセージがあるかに見える。
この作品は二人の友情の物語としてまとめられている。この作品が表現したかったのは、ファッションとかトークとかのうわべだけのものじゃなく、友情にとって本当に大事なものはなんなのかということだ。だからこそダサい片田舎の勘違い少女を主人公にしたのだろう。現代社会へのとてもよくできた分かりやすいメッセージだと思う。
桃子を演じる深田恭子のフリフリ衣装目当てで…いやいや週刊文春で映画評論している人のエッセイを見て評価が高かったので見てみた。見たのはテレビで、恐らくこの作品の監督の最新作「嫌われ松子の一生」の宣伝のために放映されたと思われる。
桃子の両親役に、雨上がり決死隊の宮迫と、色物だと思っていたらいつのまにか正当派女優になっていた篠原涼子、その他、脇役にも味のある俳優を使い、こってりと斬新な演出を使ってさっぱりまとめあげた意欲作。
下妻という片田舎で、場違いな渋谷発ファッションをけだるそうに着込み、先行きの見えない生活を送っている女の子に、哀れみ半分・羨望半分という微妙な感情を抱いた。それがこの作品の魅力だと思う。本当に自分の好きなことを、どんな場所でもやる、そんな力強さが主人公から感じられる。
一方アホ丸出しのヤンキー少女イチゴは、地元に密着した土人のような存在だが、自分にとって何が大切なのかしっかりと分かっている。洗練されている必要はまったくないのだというメッセージがあるかに見える。
この作品は二人の友情の物語としてまとめられている。この作品が表現したかったのは、ファッションとかトークとかのうわべだけのものじゃなく、友情にとって本当に大事なものはなんなのかということだ。だからこそダサい片田舎の勘違い少女を主人公にしたのだろう。現代社会へのとてもよくできた分かりやすいメッセージだと思う。