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僕は妹に恋をする 1巻

青木琴美 (小学館 少コミフラワーコミックス)

駄作(-30点)
2007年5月30日
ひっちぃ

15年間ずっと妹が好きだったと告白する兄が、妹に強引に迫りながらも、巧妙に駆け引きをして妹のほうからも自分を愛させようと暴走する話。少女漫画。

最近の少女漫画はHな描写が多いらしい。レディースコミックなんていう大人の女性向けのものはずっと前から言われていたが、近年問題になっているのは小中学生向けの一部の雑誌が暴走しているらしい。と週刊文春で軽く特集が組まれていたので気になって買ってみた。

この作品はその中でも一番有力なものだろう。なにせ映画化されるぐらいだから。そして何より少女漫画なので、面白いに違いない。期待を膨らませて本をカバンに家へと急いだ。…言いすぎか。

うーん。この作品は普通につまらない。兄が迫り、妹が流されるだけの話だ。頭の悪い妹が頭のいい兄に抱く劣等感なんていう描写が序盤あったり、兄が自分の友達とキスをしたことがあるという事実に妹が動揺したりと、人の心の機知を描こうという試みは見られるのだが、そんなものがすっ飛ぶほど兄がひたすら迫る迫る。

1巻までだとこの兄妹はいわゆるBで終わっている。うーん。でもなんかいまいちだ。絵が下手気味だからか? 兄がただ迫るだけじゃなく駆け引きを仕掛けてきて妹が動揺するところなんかそれなりに成り立っているのにどうしてだろう。

根本的な問題はストーリーが貧弱な上にキャラの魅力がないことだと思う。こんなエロマンガの出来損ないだったら、むしろ本物のエロマンガのほうがいいものがある。なぜこんな作品が一般ウケしているのだろうか。やはりエロいからなのだろうか。青年誌のエロ路線を狙った大して面白くない作品と相似形だと思う。

とケナしてみたけど、正直もし絵がもっとうまくてキャラに少しでも魅力があったら、私もコロッといったかもしれない。あー、でもやっぱりダメかな。近親相姦みたいなものを私は生理的に受け付けない。趣味の問題もあるか。でもそういうタブーも含めて読者の人気を得たのだろう。そういう破壊力みたいなものだけは買いたい。私はこれ以上の巻を買う気はないけど。

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