コンピュータソフト
ロールプレイングゲーム
侍道2
スパイク
いまいち(-10点)
2007年8月20日
架空の侍ニッポンにある天原という出島に流れ着いた浪人の主人公が、町人・奉行所・ヤクザと三つの勢力に分かれて渦巻く中で立ち回って十日間過ごす、多分3Dちゃんばらアクションアドベンチャーゲーム。
主人公をプレイヤーの分身として好きに操れるのがいい。店で勘定を踏み倒すことも出来るし、町にいる人と会話するだけでなくいきなり斬りかかったりできるし、逆に襲われたりもする。とにかく自由度の高いゲームで、この手の趣向が好きな人にはたまらない作品だろう。
恐らく繰り返し遊ぶように出来ている。私はまだ一回目しかプレイしていないのだが、なんだか二回目をやる気がなくなってきたのでもう感想を書くことにする。
自分が何をやりたいのかよく分からない。分からせてくれない。最初に出会った言葉を喋れない幼女の世話をする流れになったので、彼女のために色々やってあげたいと思うのだが空回りした。
ちょっとこの先ネタバレでもいいなら少しだけ流れを書く。
この幼女は言葉を喋れないという点をよしとされて遊郭で秘密ごとの雑用をして食べているので、言葉を教えたいなら一番の売れっ子の遊女の時間を買えという。お金が掛かる。そこまでして幼女の世話を焼くのはなぜかと遊女に言われる。ここで選択肢が出てくる。確か、言いたいことが言えないのはかわいそう、みたいな選択肢を私は選んだ。この言葉が遊女の何かに触れて怒り出す。その後、お金が稼げないのでこの遊女とは二度と会えずに展開が進んでしまった。でもこのあとの展開はなんとなく予想できてしまった。遊女は自分がかつて幼女と同じように自分の言いたいことを言えずに育ってきたので怒っているのだろう。なるほど良い物語だ。ふーん。と一人で納得してしまった。
お金が稼げない。ちゃんと説明書の言いつけをまもって、三つの勢力のうちどこか一つと重点的に付き合っていればお金がたまりやすいのだが、どの勢力の味方をしようか考えている途中は方々に手を出すのでなかなか友好度が上がらない。お金がたまらない。
誘拐された赤ん坊を助けるイベントがあった。適当に探していると犯人らしいのがいたので斬り殺した。最後に赤ん坊を隠した場所を漏らすのでそこへ急行したのだが、チンピラにからまれて戦っているうちに時間が過ぎて時間切れで任務に失敗した。子供まで確保して時間切れって一体なんだろう。わけがわからない。自由度の高さがウリのこのゲームでなぜこんな窮屈な思いをしなければならないのだろう。
一番決定的なのは、このゲームをしていて、なんにも面白くないのだ。どこが楽しいのだろう。
学生の頃の私はやたらゲームの自由度に凝っていたときがあったので、その頃にこの作品と出会っていたらだいぶ見方が変わっていたと思う。いまはそれより一本の完成された物語を楽しみたい。あ、これってゲームの存在意義を無視しているか。
もっと工夫する余地があると思う。序盤で各勢力の方向性が見えていたらゲームの目的が自分にとってハッキリしたし、そうでなくても序盤はもっと遊ばせてくれても良かったのではないか。それに不親切だ。
私がこのゲームを放り出した直接のきっかけは、ある程度ゲーム内で時間が経ったときに強制的に発生する祭りのイベントで、問答無用で逃亡不可能な謎の戦闘シーンが始まり、その場で斬り捨てられてゲームオーバーになったことだ。何が起きたのかまったく分からなかった。意味不明の陰謀が思わせぶりに語られていたことにも腹が立った。
多分噛めば噛むほど面白くなってくるタイプのゲームなんだろうなとは思うし、いまの私だってあと数十時間遊べばこのゲームを好きになっていたんじゃないかと思わなくもないが、とてもそこまでプレイする気になれないし、他にやりたいゲームもたくさんあるのでここまでにすることにした。
主人公をプレイヤーの分身として好きに操れるのがいい。店で勘定を踏み倒すことも出来るし、町にいる人と会話するだけでなくいきなり斬りかかったりできるし、逆に襲われたりもする。とにかく自由度の高いゲームで、この手の趣向が好きな人にはたまらない作品だろう。
恐らく繰り返し遊ぶように出来ている。私はまだ一回目しかプレイしていないのだが、なんだか二回目をやる気がなくなってきたのでもう感想を書くことにする。
自分が何をやりたいのかよく分からない。分からせてくれない。最初に出会った言葉を喋れない幼女の世話をする流れになったので、彼女のために色々やってあげたいと思うのだが空回りした。
ちょっとこの先ネタバレでもいいなら少しだけ流れを書く。
この幼女は言葉を喋れないという点をよしとされて遊郭で秘密ごとの雑用をして食べているので、言葉を教えたいなら一番の売れっ子の遊女の時間を買えという。お金が掛かる。そこまでして幼女の世話を焼くのはなぜかと遊女に言われる。ここで選択肢が出てくる。確か、言いたいことが言えないのはかわいそう、みたいな選択肢を私は選んだ。この言葉が遊女の何かに触れて怒り出す。その後、お金が稼げないのでこの遊女とは二度と会えずに展開が進んでしまった。でもこのあとの展開はなんとなく予想できてしまった。遊女は自分がかつて幼女と同じように自分の言いたいことを言えずに育ってきたので怒っているのだろう。なるほど良い物語だ。ふーん。と一人で納得してしまった。
お金が稼げない。ちゃんと説明書の言いつけをまもって、三つの勢力のうちどこか一つと重点的に付き合っていればお金がたまりやすいのだが、どの勢力の味方をしようか考えている途中は方々に手を出すのでなかなか友好度が上がらない。お金がたまらない。
誘拐された赤ん坊を助けるイベントがあった。適当に探していると犯人らしいのがいたので斬り殺した。最後に赤ん坊を隠した場所を漏らすのでそこへ急行したのだが、チンピラにからまれて戦っているうちに時間が過ぎて時間切れで任務に失敗した。子供まで確保して時間切れって一体なんだろう。わけがわからない。自由度の高さがウリのこのゲームでなぜこんな窮屈な思いをしなければならないのだろう。
一番決定的なのは、このゲームをしていて、なんにも面白くないのだ。どこが楽しいのだろう。
学生の頃の私はやたらゲームの自由度に凝っていたときがあったので、その頃にこの作品と出会っていたらだいぶ見方が変わっていたと思う。いまはそれより一本の完成された物語を楽しみたい。あ、これってゲームの存在意義を無視しているか。
もっと工夫する余地があると思う。序盤で各勢力の方向性が見えていたらゲームの目的が自分にとってハッキリしたし、そうでなくても序盤はもっと遊ばせてくれても良かったのではないか。それに不親切だ。
私がこのゲームを放り出した直接のきっかけは、ある程度ゲーム内で時間が経ったときに強制的に発生する祭りのイベントで、問答無用で逃亡不可能な謎の戦闘シーンが始まり、その場で斬り捨てられてゲームオーバーになったことだ。何が起きたのかまったく分からなかった。意味不明の陰謀が思わせぶりに語られていたことにも腹が立った。
多分噛めば噛むほど面白くなってくるタイプのゲームなんだろうなとは思うし、いまの私だってあと数十時間遊べばこのゲームを好きになっていたんじゃないかと思わなくもないが、とてもそこまでプレイする気になれないし、他にやりたいゲームもたくさんあるのでここまでにすることにした。