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ズブロッカ

ポーランド

傑作(30点)
2008年2月29日
ひっちぃ

ズブロッカ草を漬けて香りをつけたポーランド産のウォッカ。

ロシア語同時通訳者の米原万理のエッセイを読んでいたらウォッカが飲みたくてしょうがなくなったので西友の地下食品売り場で買ってきた。

ウォッカといえばアルコール度数の強い酒で、あんまり味がないというかちょっと薬臭く感じたりもして、普通の人はあんまりこれをストレートで飲む気がしないと思う。ところがこのズブロッカは、中に本物の草が入っていて、草のほのかな甘みがして飲みやすい。

西友の酒類売り場の棚を見てみたら、ウォッカと名のつくのはこれとギルビーウォッカというのがあったけど、ギルビーのほうはアルコール度数が37.5度だったのでやめた。米原万理の解説によれば、ウォッカがアルコール度数40度なのはロシアの偉大な化学者メンデレーエフが見極めた動かしがたい度数らしい。

これを冷凍庫に入れておくと、アルコール度数が高いので凍らずにドロドロになる。これがいいのだ。ロシア人はロックやましてや水割りなんてしない。ストレートなのだそうだ。ロシアだと単にウォッカと注文すればストレートが当たり前のように出てくるが、日本だとわざわざストレートと言わなければならないらしい。

私はそんなに酒が大好きなわけではないけれど、こうして飲んでみると40度でここまで絶妙な酒はとても完成度が高いと思う。カクテルのベースにするなんてもったいない。高濃度なわりに結構飲める。ロシア人がウォッカにこだわるのがよく分かる。私も最初はあまり好きではなかったが、だんだん慣れてきておいしく感じてきた。

ところで佐藤優も情報提供者にウォッカをお金代わりにポンポン気前良く渡していたようだ。外貨がものをいった崩壊直前の旧ソビエトならではのことだったのだろう。いまもそうかも。でもソビエトは庶民に不満を抱かせないためにウォッカだけはやたら安く流通させていたらしく、普通の食べ物よりも入手しやすかったらしい。そのせいでアルコール中毒でろくに仕事が出来ない人を山ほど作ってしまったというウソのような話を米原万理は語っている。

小さいビンもあって結構どこでも売っていて手軽に買えるので、一度試してみてはどうだろうか。

[参考]
http://www.zubrowka.jp/

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