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スケッチブック 4巻まで

小箱とたん (BLADE COMICS)

傑作(30点)
2008年3月21日
ひっちぃ

一風変わった面々が集まる高校の美術部を舞台にしたほのぼの日常系4コママンガ(4コマじゃないのもある)。美少女キャラとかハイテンションなどのオタク的な要素の薄い、落ち着いた作品。

まず制服。取り立てて魅力のないどこにでもありそうな公立高校っぽいブレザー。ここから私は惹かれた。いまどきマンガだったらかわいい制服が当たり前なのに、このリアルな地味さがたまらない。保守的なお嬢様学校の制服みたいな狙った地味さではない。

地方の学校なので博多弁?九州弁?福岡弁?男キャラがキャラづけで使うようなんじゃなくて、女キャラたちが普通に使っている。これがまたたまらない。

登場人物たちもキャラ付けが絶妙。どの人物も少しずつ変わっているが、涼風コンビと顧問の先生以外は割と普通。でもやっぱり変わっていてズレが面白い。ハンドパペットを愛用するツインテール、ほぼ常時丁寧語を使う先輩、虫が大好きな猫口の小柄な先輩、振り回される部長さん、などなど。

そんなに爆発的に面白いわけじゃないけど、じわじわと普通に面白いし、キャラクターの魅力も結構感じられる良作。人物の持つリアリティが半端じゃない(一部除く)。私も学生時代に文化系の部に属していたことがあるのだが、先輩や同輩たちの存在感がまさにこんな感じでとても懐かしかった。

擬人化したネコたちの話もある。こっちはまあそこそこ。

私はアニメから入った。アニメは主人公のおとなしい少女そらに結構焦点が当たっていたように思うが、マンガのほうは結構まんべんない感じ。アニメはそらのおっとりした感性を強調しすぎていやらしい感じがしたので、マンガのほうがバランスよく感じる。涼風コンビはアニメもマンガもいい感じ。

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