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GA-MA78GM-S2H

GIGABYTE

傑作(30点)
2008年4月20日
ひっちぃ

旧ATIが強かったGPU内蔵型チップセットの流れを組んだAMDのチップを採用したマザーボード。GPU部分はRADEON HD3200相当で、一昔前のミドルレンジX700ぐらいの性能があると言われており、DirectX10に対応しVistaのAEROが実用になる唯一の内蔵GPUと言われている。

GPU内蔵型チップセットはインテルとnVIDIAも作っているが、今に至るまでインテルはDirectX10に対応するドライバを出すという公約を守れておらず、nVIDIAも苦しい戦いを強いられており、今この分野ではこのAMD780Gを出したAMD(ATI)が圧倒的に強い。

なぜ私がこの製品を選んだのかというと、新しいメインマシンにいいなと思ったからだ。いまさらだがVistaのAEROを使ってみたかったので、ある程度のGPU性能が必要になる。しかしメインマシンは電源を入れている時間が長いのでなるべく電力を消費したくない。となると内蔵がいい。とは必ずしも言えないような気もしているのだが一般にはそうだろう。

さっそくFFベンチを走らせてみたところ、highで四千ぐらい行った。まあCPUがAthlon X2 6000+だというのも大きいだろう。ってTDPが89WのCPUをのっけていたら省電力もなにもない気もするが、Quiet'n'Coolがあるので常にフルパワーというわけではないだろう。

AMD780Gを搭載したマザーの中でこの製品の特徴と言えば、MicroATXでHDMIがついていて有名メーカーで比較的安いことだろう。ECSも大手らしいし他にいくつか選択肢があったが、大して値段も違わないので安易な選択をしたかもしれない。ネットの評判がどのくらい信じられるかどうかわからないがこの製品は安定しているほうらしい。

欠点はMicroATXであるところだろう。前世代のAMD690を搭載したマザーはATXのラインナップもあったが、今回はMicroATXしかないようである。今後出すのだろうか。2ちゃんねるの自作板でもATXのものを待ち望む声がいくらか出ている。

ライバル(?)のASUSは本製品に対して一ヶ月以上も遅れてようやく対抗製品を出してきたが、ATXもあるものの一万円台後半の価格設定で競合他社とは違う線を狙っているようだ。

私はDOS/Vパラダイス秋葉原本店で11,300円で買った。他の店も見てみたがこのGIGABYTE製のは売っていなかった。あとでヨドバシカメラ新宿店でも売っていて、ポイント還元を考えるとそっちのほうが安かった。新宿はHDDとかその他のパーツは秋葉原より概して高いのにマザーはなぜか秋葉原より安いことがあるのが不思議だ。

さて本製品をいま買うべきかどうかという点であるが、最近になって内蔵GPUのためにわざわざ独立してメモリを実装しているマザーがポツポツ出てきているので、そっちを選んだほうがいい人もいるだろう。レポートによるとGPUが一回り性能が高いらしい。ただ、有名どころのメーカーからはまだ出ていない。それにVRAMが64MBだしベースがあくまでバリューレベルなので知れているだろう。だがFF11が普通に動くぐらいなので過大な期待さえしなければ使いどころは十分にある。

これだけ内蔵GPUの性能が高いと、他のチップセットの製品を買う気になれない。しかし最大の問題は、このチップセットがAMDのCPUにしか対応していないことだ。いまAMDはCPUでは劣勢に立っており、廉価製品を除くとインテルの独壇場となっている。インテルのCPU向けの製品を望む声も聞かれるが、ATIがAMDに買収された時点でそれは不可能になった。

それと内蔵GPUの性能が高いと言っても、DirectX10に対応していることを除くと、一世代前のAMD690(いまはAMD740と呼びなおされているらしい)と比べると性能の劇的な向上があるわけではないらしい。

DVIとHDMIは排他利用とのことだ。BIOSで設定変更しなければならないので少々面倒である。

[参考]
http://www.links.co.jp/html/
press2/
gigabyte_ga-ma78gm-s2h.html

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