全酪の関連会社(?)が経営している銀座クレムリという店で売っていた低温殺菌の牛乳。

牛乳っぽい飲み物でも、色々なものを入れてしまえば加工乳という扱いになってしまうが、この牛乳はちゃんと種類別が牛乳になっているので、特に何も入っていないのだろう。

このなめらかさはなんだろう。普通に売っている高温殺菌の牛乳と比べると、とてもまろやかで、後味もいい。この牛乳の味しか知らなかった日本人が、よくまあ高温殺菌の牛乳に切り換えられたものだと思う。若い人間は豊かな生活を享受していて、それは親の世代の努力によるものだと聞かされるが、失ったものも大きいことに気づかされる。

ただ、180ml で 129円という値段の高さだけは、やはり気になる。コストの面で、高温殺菌だと 3秒で済むところを 30分以上かけなければならないからだろう。表示を見ると、63度で 30分間も殺菌したと書かれている。これでは手間がかかるはずだ。

まあ、マクドナルドやドトールのコーヒーよりおいしくて値段も安いので、それほど値段が高いとは言えないかもしれない。瓶詰め製品にするから高く感じるだけで、紙コップとかに入れて売ったらコーヒー専門店と変わらないのだから、人気が出るかもしれない。