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経済
「男はつらいよ」登場人物の納税
野口悠紀雄 (週刊新潮 2002.6.27 超納税法 税を通して見る日本社会)
まあまあ(10点)
2002年6月20日
「男はつらいよ」に出てくる「たこ社長」がどういう風に税金を納めているか、という目の覚める話。たこ社長は実は給与所得者だった!
たこ社長は朝日印刷という自分の会社を経営しているのだが、彼が得る金は 100% 給与所得に間違いないそうだ。
たこ社長に金が入るルートは二通りある。それは、会社が利益を上げる方法、それから会社からたこ社長が給料をもらう方法である。たこ社長がどれだけ給料をもらうかは、社長である本人が決められるので、タダ働きでもいいし、会社が大赤字になるほど給料を受け取ってもいい。
手に入る金はどのルートでも同じに見えるが、どっこい税金にもっていかれる額が全然違う。詳しくは記事を読んでもらうとして、当然法人税よりも所得税の方が安いので、たこ社長は確実に給与所得者なのだという。奥さんを扶養家族にすればさらに節税できる。
ただ気になったのは、たこ社長が税金対策として、会社の経費で車とか買ったりはしないのか。高価な買い物をするときだけ会社の内部留保にするのかもしれない。
そんなこんなで、日本の税制には根本的な問題があるということらしい。
たこ社長は朝日印刷という自分の会社を経営しているのだが、彼が得る金は 100% 給与所得に間違いないそうだ。
たこ社長に金が入るルートは二通りある。それは、会社が利益を上げる方法、それから会社からたこ社長が給料をもらう方法である。たこ社長がどれだけ給料をもらうかは、社長である本人が決められるので、タダ働きでもいいし、会社が大赤字になるほど給料を受け取ってもいい。
手に入る金はどのルートでも同じに見えるが、どっこい税金にもっていかれる額が全然違う。詳しくは記事を読んでもらうとして、当然法人税よりも所得税の方が安いので、たこ社長は確実に給与所得者なのだという。奥さんを扶養家族にすればさらに節税できる。
ただ気になったのは、たこ社長が税金対策として、会社の経費で車とか買ったりはしないのか。高価な買い物をするときだけ会社の内部留保にするのかもしれない。
そんなこんなで、日本の税制には根本的な問題があるということらしい。