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負傷兵が初めて語った「黄海砲撃戦の殺戮現場」

週刊文春 2002.7.11

まあまあ(10点)
2002年7月12日
ひっちぃ

サッカーワールドカップ三位決定戦が行われる十時間くらい前に、北朝鮮の警備艇が限界線を超えて進入し、韓国の警備艇を砲撃して始まった砲撃戦、に参加した韓国兵へのインタビューと事件の分析記事。

なんと今回北朝鮮の警備艇は、あの旧ソビエト製戦車 T34/85 の主砲 85mm 砲を無理やり装備していたという。まず韓国警備艇のバルカン砲付近が狙われ、砲手や船長らが戦死した。

死体は、真っ黒に焦げていたり、額の上が刀で切られたように破れて脳みそがなくなっていたりしたようだ。負傷者も、腕の肉がそげて骨が見えたり、内臓が出るのを押さえたりしていたというから、これが戦いなのだと恐ろしく思った。

金大中大統領は、太陽政策つまり北朝鮮に対して融和作をとり、その結果、反撃の許可を大統領が出す方式になっていたらしい。限界線を越えてから、韓国警備艇は何度も何度も警告したというが、このとき威嚇射撃やできるなら先制攻撃ができていたら、このような死傷者は減っていただろう。有事法制がなかなかとおらない日本の状況とも似ていて、他人事とは思えない。

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