映画、テレビ番組、舞台芸術
アニメ
カウボーイビバップ the compilation 1
サンライズ/バンダイビジュアル
まあまあ(10点)
2002年2月3日
海外での評価が高い、とあるホームページで紹介されていたので、気になってわざわざ DVD を買った。廉価パッケージではなかったら買わなかっただろう。レンタルで借りればよかったのかな。買えば所有できて何度でも見れるが金がかかり、レンタルだと安く済ませられるが一度きり。レンタルは面倒だから嫌だ。借りられる期間が決まっている。現に私はこの DVD を買ってから見るまでに三日かかった。
前置きが長すぎたが、それなりに良い作品だとは思う。
ルパン三世を現代風にしかも舞台を宇宙にまで広げたといったところだろうか。おおかたの批評もルパンを引き合いに出しているらしい。音楽に菅野よう子のジャズ風の曲を使っているのもポイントが高いらしい。
アニメーションのクオリティとかの話になると私にはできないので、物語として楽しめるかという点でしか言うことができない。物語としては、なんというか、表層だけのものだと思った。視聴者が中身を補わなくてはならない。
私はこのアニメがテレビで初めて放映されたときに、確かに見た。当時はアニメをチェックしていたからである。しかし今回改めて第一話と第五話を見たのだが、内容をまったく覚えていなかった。それも見事なくらいに。特に第五話は一番の傑作だと挙げる人が多いようなのだが…。前に見てたときには、この話だけ見逃したのだろうか?
それで改めて調べてみると、どうやら地上波では第12話までしか放映されなかったらしい。それから先は WOWOW に移って放映されたとのことだ。どおりでストーリーがよく分からないはずだ。第12話はしかも、上下に分かれたストーリーの前半である。この前半だけで地上波での放映を打ち切った、というのはどういうつもりなのだろうか。関係者や熱心なファンは、地上波ではそもそもありえないほどのクオリティなのだから仕方がないことだった、と言う。こういうところを私が嫌らしく突くのもなんなのだが、そもそも作品を中途半端な形で出してこのように開き直ることが信じられない。
それで思い出したのだが、私が最初にこの作品をテレビで見おわったあとの感想は「なんだかよくわからないうちにおわった」というものであった。まあ当然である。だが、あまりそれを気にしなかったような覚えもある。というのは、この作品はストーリーなどあってないようなものだからだ。いい感じ、で進んでいく。いちいち細かいことを説明しない。かといって重要な中身もすっぽりと抜け落ちている。こういうのもなんなのだが、アニメ好きというのが好みそうな重点の置き方である。
私はこの DVD の前にサウンドトラックを買って結構きいていたので、残念ながら音楽についてはまともに批評できそうにない。というのは、大体の音楽を既に耳で覚えていて、作品からそれらの音楽がすべて浮いて聞こえた。もともと演出からしても音楽が微妙に浮くような仕組みになっているみたいなのであまり気にはならなかったのだが…。
一番人気のある第5話を見ると、作者や関係者やアニメファンが作品のどういうところを重視しているのかが分かる。ただただ幻想的に、オペラ音楽や少女の歌声を配し、主人公のフラッシュバックをさまざまな演出が彩っている。はっきり言うと、中身のないのに入れ物だけをよくまあここまで彩るものだ。
ただ、雰囲気を楽しむのにはとてもよい。ハードボイルドというジャンルがそもそもそういうもののようだ。
登場人物がタバコを吸い過ぎる。アメリカではカットされたらしい。
なぜ最近のクリエイターほど演出だけに力を入れるのだろうか。
前置きが長すぎたが、それなりに良い作品だとは思う。
ルパン三世を現代風にしかも舞台を宇宙にまで広げたといったところだろうか。おおかたの批評もルパンを引き合いに出しているらしい。音楽に菅野よう子のジャズ風の曲を使っているのもポイントが高いらしい。
アニメーションのクオリティとかの話になると私にはできないので、物語として楽しめるかという点でしか言うことができない。物語としては、なんというか、表層だけのものだと思った。視聴者が中身を補わなくてはならない。
私はこのアニメがテレビで初めて放映されたときに、確かに見た。当時はアニメをチェックしていたからである。しかし今回改めて第一話と第五話を見たのだが、内容をまったく覚えていなかった。それも見事なくらいに。特に第五話は一番の傑作だと挙げる人が多いようなのだが…。前に見てたときには、この話だけ見逃したのだろうか?
それで改めて調べてみると、どうやら地上波では第12話までしか放映されなかったらしい。それから先は WOWOW に移って放映されたとのことだ。どおりでストーリーがよく分からないはずだ。第12話はしかも、上下に分かれたストーリーの前半である。この前半だけで地上波での放映を打ち切った、というのはどういうつもりなのだろうか。関係者や熱心なファンは、地上波ではそもそもありえないほどのクオリティなのだから仕方がないことだった、と言う。こういうところを私が嫌らしく突くのもなんなのだが、そもそも作品を中途半端な形で出してこのように開き直ることが信じられない。
それで思い出したのだが、私が最初にこの作品をテレビで見おわったあとの感想は「なんだかよくわからないうちにおわった」というものであった。まあ当然である。だが、あまりそれを気にしなかったような覚えもある。というのは、この作品はストーリーなどあってないようなものだからだ。いい感じ、で進んでいく。いちいち細かいことを説明しない。かといって重要な中身もすっぽりと抜け落ちている。こういうのもなんなのだが、アニメ好きというのが好みそうな重点の置き方である。
私はこの DVD の前にサウンドトラックを買って結構きいていたので、残念ながら音楽についてはまともに批評できそうにない。というのは、大体の音楽を既に耳で覚えていて、作品からそれらの音楽がすべて浮いて聞こえた。もともと演出からしても音楽が微妙に浮くような仕組みになっているみたいなのであまり気にはならなかったのだが…。
一番人気のある第5話を見ると、作者や関係者やアニメファンが作品のどういうところを重視しているのかが分かる。ただただ幻想的に、オペラ音楽や少女の歌声を配し、主人公のフラッシュバックをさまざまな演出が彩っている。はっきり言うと、中身のないのに入れ物だけをよくまあここまで彩るものだ。
ただ、雰囲気を楽しむのにはとてもよい。ハードボイルドというジャンルがそもそもそういうもののようだ。
登場人物がタバコを吸い過ぎる。アメリカではカットされたらしい。
なぜ最近のクリエイターほど演出だけに力を入れるのだろうか。