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なぜ円高なのか

中前 忠 (日本経済新聞 2002.7.26 夕刊 十字路)

駄作(-30点)
2002年7月27日
ひっちぃ

郵便貯金や年金など、国が運営している資金が、銀行などの民間で運営されている資金よりも、運用成績がかなり悪いらしい。

続けて、日本は貿易黒字国なのだから、集まった資金を国際金融の流れに乗せてどこかに投資しろと主張している。そうすることで世界の経済はまわるし、なにより日本にも運用利益が手に入る。

とそこまでは非常にまっとうな主張なのだが、さいごでコケた。「郵貯や公的年金が、経常黒字に見合うだけの米国債投資をすべきなのである。」結局はそれかい。米国債に投資して経済はまわるのかと。日本はアメリカに製品を買ってもらっているから、それと引き換えに米国債を買えと。

円で海外の何かを買うということは円を売るということなので、円を売らなければ円高がおさまらない、という主張はまっとうだが、じゃあなぜ円安(対ドル)にしたいのかというと、製品を売りたいから。うーん。いくら輸出で儲けても、そうやって儲かった金で証券買ってどうするのと。1ドル50円になったら、せっせと買った米国債の価値は半分以下になるよ。農産物だって買わされちゃうし。

ある意味とてもわかりやすいコラムだった。

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