コンピュータソフト
ロールプレイングゲーム
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面
宮本茂 (任天堂)
傑作(30点)
2002年8月13日
ファミリーコンピュータのディスクシステムから続くアクションRPG ゼルダの伝説シリーズの最新作。とは言っても出てからかなりたつ。
Nintendo 64 では最初に「ゼルダの伝説 時のオカリナ」が出た。この作品は3Dアクションゲームとしてはスーパーマリオ64に先を譲っているが、アクションRPGとして本格的に3Dを使った作品としてかなり高い評価を得た。作品の完成度はとても高く、アクション、冒険、謎解き、グラフィックス、どれをとってもだいたい超一級品で、さまざまな賞をとった。これまでに出たあらゆるゲームの中で一番素晴らしいゲームだと言う人がいてもいいと私は思う。
さて、その続編が「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」だ。この作品は、良くも悪くも前作のリソースを流用している。道具類や人物のグラフィックスなど。実際、ちょっと見ただけだと同じゲームなのではないかとさえ思う。しかし、多くの面で新たな趣向が加わっている。
一番大きな点は、主人公リンクが、三種類の特徴ある種族に変身できるようになることだ。デクの花からグライダーのように空を飛べるデクナッツ、猛スピードで転がることのできるゴロン、水中をすいすい泳ぐゾーラ。フィールドやダンジョンも、変身を前提によく考えられている。
二番目は、仮面の存在だ。先に挙げた変身も仮面で行うので、一番大きな点は仮面の存在だとも言えるが、ほとんどの仮面はちょっとした機能しか持たない。しかしそれらの仮面を使い分けてイベントをこなす楽しさがある。
三番目は、時間の概念の存在だ。なんと世界が三日後に滅びるところから始まる。滅びそうになったら時をオカリナで戻すしかない。時を戻すと世界の状態が戻ってしまうが、アイテム(消費アイテムを除く)と曲だけはそのままだ。三日間を繰り返すことでアイテムや曲を収拾し、世界を破滅から救うのが目的だ。
四番目は、町で起こるイベントの解決だ。町の人たちを幸せにしていく。時間の概念とあわせて、町の人たちは時間によって決まった動きをする。特定の時間に約束をしたり、約束を果たしたり、モノを渡したり受け取ったりして、イベントを解決していく。解決するとノートに埋まっていく。
確かにこの作品は面白かった。しかし、難をつけたくなることもある。まず、時間の概念は面白いが、時間に追われるのは苦痛だ。それから、前作をやっていれば謎解きの興奮は前作ほどではない。大体やりかたは似ているからだ。あと、相変わらず難易度設定が絶妙すぎて、時間のないサラリーマンには多少ツラい。何度もやってやっと解けた、という興奮をもう私は味わえそうにない。できるなら一回で解きたい! という欲求がついつい攻略サイトを覗かせてしまう。
もちろん傑作だ。前作をやっていなくても、今作から初めてもいいと思う。前作をやっていなければ今作が最高傑作に思えるくらいに完成度が高い。ここまでレベルの高い続編を作れる宮本茂と任天堂には最大級の敬意を払いたい。
Nintendo 64 では最初に「ゼルダの伝説 時のオカリナ」が出た。この作品は3Dアクションゲームとしてはスーパーマリオ64に先を譲っているが、アクションRPGとして本格的に3Dを使った作品としてかなり高い評価を得た。作品の完成度はとても高く、アクション、冒険、謎解き、グラフィックス、どれをとってもだいたい超一級品で、さまざまな賞をとった。これまでに出たあらゆるゲームの中で一番素晴らしいゲームだと言う人がいてもいいと私は思う。
さて、その続編が「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」だ。この作品は、良くも悪くも前作のリソースを流用している。道具類や人物のグラフィックスなど。実際、ちょっと見ただけだと同じゲームなのではないかとさえ思う。しかし、多くの面で新たな趣向が加わっている。
一番大きな点は、主人公リンクが、三種類の特徴ある種族に変身できるようになることだ。デクの花からグライダーのように空を飛べるデクナッツ、猛スピードで転がることのできるゴロン、水中をすいすい泳ぐゾーラ。フィールドやダンジョンも、変身を前提によく考えられている。
二番目は、仮面の存在だ。先に挙げた変身も仮面で行うので、一番大きな点は仮面の存在だとも言えるが、ほとんどの仮面はちょっとした機能しか持たない。しかしそれらの仮面を使い分けてイベントをこなす楽しさがある。
三番目は、時間の概念の存在だ。なんと世界が三日後に滅びるところから始まる。滅びそうになったら時をオカリナで戻すしかない。時を戻すと世界の状態が戻ってしまうが、アイテム(消費アイテムを除く)と曲だけはそのままだ。三日間を繰り返すことでアイテムや曲を収拾し、世界を破滅から救うのが目的だ。
四番目は、町で起こるイベントの解決だ。町の人たちを幸せにしていく。時間の概念とあわせて、町の人たちは時間によって決まった動きをする。特定の時間に約束をしたり、約束を果たしたり、モノを渡したり受け取ったりして、イベントを解決していく。解決するとノートに埋まっていく。
確かにこの作品は面白かった。しかし、難をつけたくなることもある。まず、時間の概念は面白いが、時間に追われるのは苦痛だ。それから、前作をやっていれば謎解きの興奮は前作ほどではない。大体やりかたは似ているからだ。あと、相変わらず難易度設定が絶妙すぎて、時間のないサラリーマンには多少ツラい。何度もやってやっと解けた、という興奮をもう私は味わえそうにない。できるなら一回で解きたい! という欲求がついつい攻略サイトを覗かせてしまう。
もちろん傑作だ。前作をやっていなくても、今作から初めてもいいと思う。前作をやっていなければ今作が最高傑作に思えるくらいに完成度が高い。ここまでレベルの高い続編を作れる宮本茂と任天堂には最大級の敬意を払いたい。
[参考]
http://www.nintendo.co.jp/n01/
n64/software/nus_p_nzsj/
(最終更新日: 2011年5月12日 by ひっちぃ)