コンピュータソフト
R.S.T.(Ram Stretch Test) for I-O DATA
ULTRA-X
まあまあ(10点)
2002年8月16日
I-O DATA 製のパッケージメモリを買ったら付いてきた RAM チェック用ソフト。単体でブートし、テキストベースの GUI で操作して、RAM をいろんな方法で読み書きして不良品かどうかをチェックするソフト。
I-O DATA 製のパッケージメモリといっても、パッケージメモリはバルクメモリと比べて倍くらいの値段がするので、自作マシンを組む人たちは多分ほとんど買わない。私も買わない。私が買ったのは、パッケージ製品なんだけどなぜかバルクで流出したというもの。メーカー保証が利かないらしいけど、保証書とかシリアルとかが付いてきたので、ちゃっかりオンライン登録してみた。登録が果たして実際に有効かどうか知らないが、オンラインでの登録はうまくいった。まあ別に保証してほしいわけじゃないけど、気分の問題で。I-O DATA 製品は 10万円以上買っているんだけどなあ、と言ってみるテスト。
それで本題。このソフト、注意書きがしてあって、このプログラムは I-O DATA 製メモリモジュール動作検証のためにのみご使用いただけます、とある。つまり、買ったメモリしか検証してはいけないらしい。多分ライセンスの問題なのだろう。本音はあらゆるメモリモジュールを検証するソフトということになると動作保証してられないからだと思う。
だけど悪い私はよそで買ってきたメモリもチェックしてみた。ビックカメラで買ってきたバルクメモリがどうも問題アリアリだったので、チェックしてみたくなってしまったのだ。すると、ピーピー鳴りまくって、案の定このメモリがダメダメだということが分かった。くそ。
大体このメモリは買ったときの経緯がそもそも怪しかった。私は当時 6,800円でビックカメラで売られていた PC133 CL3 256MB SDR-SDRAM のバルクを買おうとしたのだが、レジで清算してみたらすごい金額が表示された。さだかでない記憶によると一万円を超えていた。ちょっと待ってください、これ違います、と言ったら、少々お待ちください、と店員二人がメモリ棚の前で話し始めた。昼休み中に買い物に来ているので時間がない。メモリの型番以外のことも何か話しているようだった。待たされたあと、これでいいですか、と私が買おうとしたスペックと同じメモリを差し出す。5,800円くらいだった。なぜか価格表より千円くらい安かった。いいです、とそれを購入。それが上のメモリだったのだ。
まあバルクメモリは動作チェックせずに売られているものだから、製造不良が一定の割合だけあるし、それ以上に相性問題が起こってマザーボードによっては動作しなかったりする。だから、動作しませんよ、と持っていくと店頭でチェックしてくれて、相性問題だったら交換してくれないけど、製造不良なら交換してくれる。その代わり値段が安いのだからしょうがない。そういうものなのだ。それが嫌だったら、動作チェックをして箱に入った倍くらい高いメモリを買うしかない。
ただ、私が千円安く買ったメモリは、一度お客さんが持ってきて交換していったメモリなんじゃないかと疑わずにはいられない。千円安いところが怪しい。まあ当時ようやくメモリの暴騰が収まったところで、秋葉原では確か六千円を割ったところだったから、価格表を書き換えるのを忘れていただけなのかもしれない。しかし一番考えられるのは、ビックカメラはそもそも自作パーツを売りはじめたのがごく最近のことなので、扱いになれていなかったのではないだろうか。このまえオープンした新宿西口店では、店員がそれなりの専門知識を持って客と応対していたのを見たので、実は勉強済みなのかもしれない。しかし、慣れない店員がついついお客さんが交換してくれと持ってきたメモリを相性問題と思って交換し、それをまた客に売りつけた可能性もぬぐいきれない。
だが一番責任があるのは、買ってすぐにちゃんとした動作確認をしなかった私にある。すでに 256MB 積んであるマシンにメモリを追加しただけだったので、なんかちょっと不安定かな、ぐらいにしか思わなかったのだ。最低限、買ってきたメモリだけを挿入して動作チェックするとか、BIOS のメモリチェックをオンにして動作させてみるとかすればよかったのだ。なんとこのメモリ、440BX チップセットの 66MHz のマザーに一枚ざししても BIOS のメモリチェックに引っかかるほどの欠陥品だった。普通は粗悪なメモリの場合ちょっと不安定かなと思うくらいなのだが、BIOS でのメモリチェックに引っかかるとは相当ヤバいメモリだ。
5,800円をあきらめきれない私は、色々なマザーボードでこのメモリを試してみて、相性問題であることを祈った。三四台試してダメだったのでダメ確定だ。と、思い立ってこのメモリテストプログラムを改めて掛けてみたら、気がついたことがあった。128MB 以降の領域でしかエラーが出ていないのだ。そこで今度は 128MB までの領域に対してだけチェックしてみたところ、厳しいチェックをなんとすべて通過した。
Linux の場合、メモリをどのくらい使うかをインストール時とかに決めることができる。そこで、最初に boot: と表示されているところへ、
boot: linux mem=128M
と打ってインストール開始。RedHat 7.3 ftp版の一枚目までのインストールが正常にいった。上の指定を入れなかったときは、途中で深刻なエラーが発生してインストールが中断してしまっていたのだが、今度はうまくいったのだ。やったぞ。これでなんとかこのメモリは完全な無駄ではなくなった。
と嬉しさのあまりこんなに書いてしまった。マシンの自作にはトラブルはつきものだから、こういうメモリチェックのソフトが一つあってもいいなと思った。普段は全然使わないけど。
I-O DATA 製のパッケージメモリといっても、パッケージメモリはバルクメモリと比べて倍くらいの値段がするので、自作マシンを組む人たちは多分ほとんど買わない。私も買わない。私が買ったのは、パッケージ製品なんだけどなぜかバルクで流出したというもの。メーカー保証が利かないらしいけど、保証書とかシリアルとかが付いてきたので、ちゃっかりオンライン登録してみた。登録が果たして実際に有効かどうか知らないが、オンラインでの登録はうまくいった。まあ別に保証してほしいわけじゃないけど、気分の問題で。I-O DATA 製品は 10万円以上買っているんだけどなあ、と言ってみるテスト。
それで本題。このソフト、注意書きがしてあって、このプログラムは I-O DATA 製メモリモジュール動作検証のためにのみご使用いただけます、とある。つまり、買ったメモリしか検証してはいけないらしい。多分ライセンスの問題なのだろう。本音はあらゆるメモリモジュールを検証するソフトということになると動作保証してられないからだと思う。
だけど悪い私はよそで買ってきたメモリもチェックしてみた。ビックカメラで買ってきたバルクメモリがどうも問題アリアリだったので、チェックしてみたくなってしまったのだ。すると、ピーピー鳴りまくって、案の定このメモリがダメダメだということが分かった。くそ。
大体このメモリは買ったときの経緯がそもそも怪しかった。私は当時 6,800円でビックカメラで売られていた PC133 CL3 256MB SDR-SDRAM のバルクを買おうとしたのだが、レジで清算してみたらすごい金額が表示された。さだかでない記憶によると一万円を超えていた。ちょっと待ってください、これ違います、と言ったら、少々お待ちください、と店員二人がメモリ棚の前で話し始めた。昼休み中に買い物に来ているので時間がない。メモリの型番以外のことも何か話しているようだった。待たされたあと、これでいいですか、と私が買おうとしたスペックと同じメモリを差し出す。5,800円くらいだった。なぜか価格表より千円くらい安かった。いいです、とそれを購入。それが上のメモリだったのだ。
まあバルクメモリは動作チェックせずに売られているものだから、製造不良が一定の割合だけあるし、それ以上に相性問題が起こってマザーボードによっては動作しなかったりする。だから、動作しませんよ、と持っていくと店頭でチェックしてくれて、相性問題だったら交換してくれないけど、製造不良なら交換してくれる。その代わり値段が安いのだからしょうがない。そういうものなのだ。それが嫌だったら、動作チェックをして箱に入った倍くらい高いメモリを買うしかない。
ただ、私が千円安く買ったメモリは、一度お客さんが持ってきて交換していったメモリなんじゃないかと疑わずにはいられない。千円安いところが怪しい。まあ当時ようやくメモリの暴騰が収まったところで、秋葉原では確か六千円を割ったところだったから、価格表を書き換えるのを忘れていただけなのかもしれない。しかし一番考えられるのは、ビックカメラはそもそも自作パーツを売りはじめたのがごく最近のことなので、扱いになれていなかったのではないだろうか。このまえオープンした新宿西口店では、店員がそれなりの専門知識を持って客と応対していたのを見たので、実は勉強済みなのかもしれない。しかし、慣れない店員がついついお客さんが交換してくれと持ってきたメモリを相性問題と思って交換し、それをまた客に売りつけた可能性もぬぐいきれない。
だが一番責任があるのは、買ってすぐにちゃんとした動作確認をしなかった私にある。すでに 256MB 積んであるマシンにメモリを追加しただけだったので、なんかちょっと不安定かな、ぐらいにしか思わなかったのだ。最低限、買ってきたメモリだけを挿入して動作チェックするとか、BIOS のメモリチェックをオンにして動作させてみるとかすればよかったのだ。なんとこのメモリ、440BX チップセットの 66MHz のマザーに一枚ざししても BIOS のメモリチェックに引っかかるほどの欠陥品だった。普通は粗悪なメモリの場合ちょっと不安定かなと思うくらいなのだが、BIOS でのメモリチェックに引っかかるとは相当ヤバいメモリだ。
5,800円をあきらめきれない私は、色々なマザーボードでこのメモリを試してみて、相性問題であることを祈った。三四台試してダメだったのでダメ確定だ。と、思い立ってこのメモリテストプログラムを改めて掛けてみたら、気がついたことがあった。128MB 以降の領域でしかエラーが出ていないのだ。そこで今度は 128MB までの領域に対してだけチェックしてみたところ、厳しいチェックをなんとすべて通過した。
Linux の場合、メモリをどのくらい使うかをインストール時とかに決めることができる。そこで、最初に boot: と表示されているところへ、
boot: linux mem=128M
と打ってインストール開始。RedHat 7.3 ftp版の一枚目までのインストールが正常にいった。上の指定を入れなかったときは、途中で深刻なエラーが発生してインストールが中断してしまっていたのだが、今度はうまくいったのだ。やったぞ。これでなんとかこのメモリは完全な無駄ではなくなった。
と嬉しさのあまりこんなに書いてしまった。マシンの自作にはトラブルはつきものだから、こういうメモリチェックのソフトが一つあってもいいなと思った。普段は全然使わないけど。