映画、テレビ番組、舞台芸術
アニメ
おねがい☆ティーチャー
原作:Please! 監督:井出安軌
まあまあ(10点)
2012年5月27日
過去につらいことがあって積極的になれない青年・草薙桂が通う高校に、美人の女教師みずほがやってきた。いきり立つ生徒たちの間でたちまち人気者となったが、なんと彼女は宇宙人で、地球を監視するために正体を隠しているのだった。
よくわからないけれど地味に人気のある作品みたいで、二次創作なんかによく使われるので気になっていつか見てみようと思ったらちょうどTOKYO MXで再放送していたので見てみた。絵柄的にエロゲー原作だとばかり思っていたけれど、アニメが最初で小説とマンガに展開されたらしい。
で全部見てみて分かったのは、この作品は高校生男子と美人女教師との恋愛モノだということだった。宇宙人がどうのというSF的要素もあるけれど、この二人をくっつけさせるための設定に過ぎなかった。でこの美人女教師、青年にとっては年上の女なのだけど、あんまりそんな感じがしない。自分の恋愛感情に戸惑ったり制御できなくなってわがままに振舞ったりと子供っぽい。年上として教師として振舞いたいのに青年の前だとついつい子供っぽくなってしまうという落差がかわいらしい。この美人女教師の魅力が第一の作品だと思う。ちょっと好きになった。面倒くさそうだけど。
ほかに青年に想いをよせる幼馴染の女の子が出てくる。こいつは結構積極的で青年に対して思わせぶりな態度で迫るのだけど、直接的な行動は自分からは取らない。なんかこういうところは非常にリアルだな。でもついにキレて行動を始める。結構ドロドロした展開が繰り広げられるので、見ていて結構うんざりした。あ、これは作品に対してうんざりしたわけじゃなくて、こういうやりとり自体にうんざりしたという意味で、このうんざり感を再現しているこの作品自体は素晴らしいと思う。こいつはちょっと身勝手だけどかわいそうで同情できる。といっても思い入れを抱くほどではなかったけれど。
話が盛り上がってくると、青年の過去の話になってくる。その過去の事件自体はここで説明するほどのものじゃないので省くとして、そのときのトラウマがもとで青年や美人女教師や幼馴染の女の子やその他の人物たちの恋愛がぐちゃぐちゃと混ざって騒動が起きる。でも最後はハッピーエンド。そんな感じ。
結局全部見たのだけど、物語としてはそんなに面白い内容ではないと思う。SFの使い方が安っぽくて見ていられなかったり、青年の過去が話の筋的にはそれほど良くなかったり、青年の病気いわゆる「停滞」は青年の想いの強さをよく伝えていたけれどそれ以上の意味がなかったり。やはり美人女教師の魅力がこの作品を支えていると思う。あと青年の真剣さも魅力を添えている。
私がこの作品をそれほど楽しめなかったのは、仮に自分にこの美人女教師のような彼女が出来て付き合ったとしても、作中に描かれているようにはキャッキャウフフは出来ないからだろうなあと思う。ただ実際にそうなったら無邪気に二人だけの世界を作っちゃうのかもしれないけれど、こうして冷静に作品を見る限りでは割と冷めた目で見てしまう。そういうひねくれた目で見なければ、もっとこの作品を楽しめたような気がする。
よくわからないけれど地味に人気のある作品みたいで、二次創作なんかによく使われるので気になっていつか見てみようと思ったらちょうどTOKYO MXで再放送していたので見てみた。絵柄的にエロゲー原作だとばかり思っていたけれど、アニメが最初で小説とマンガに展開されたらしい。
で全部見てみて分かったのは、この作品は高校生男子と美人女教師との恋愛モノだということだった。宇宙人がどうのというSF的要素もあるけれど、この二人をくっつけさせるための設定に過ぎなかった。でこの美人女教師、青年にとっては年上の女なのだけど、あんまりそんな感じがしない。自分の恋愛感情に戸惑ったり制御できなくなってわがままに振舞ったりと子供っぽい。年上として教師として振舞いたいのに青年の前だとついつい子供っぽくなってしまうという落差がかわいらしい。この美人女教師の魅力が第一の作品だと思う。ちょっと好きになった。面倒くさそうだけど。
ほかに青年に想いをよせる幼馴染の女の子が出てくる。こいつは結構積極的で青年に対して思わせぶりな態度で迫るのだけど、直接的な行動は自分からは取らない。なんかこういうところは非常にリアルだな。でもついにキレて行動を始める。結構ドロドロした展開が繰り広げられるので、見ていて結構うんざりした。あ、これは作品に対してうんざりしたわけじゃなくて、こういうやりとり自体にうんざりしたという意味で、このうんざり感を再現しているこの作品自体は素晴らしいと思う。こいつはちょっと身勝手だけどかわいそうで同情できる。といっても思い入れを抱くほどではなかったけれど。
話が盛り上がってくると、青年の過去の話になってくる。その過去の事件自体はここで説明するほどのものじゃないので省くとして、そのときのトラウマがもとで青年や美人女教師や幼馴染の女の子やその他の人物たちの恋愛がぐちゃぐちゃと混ざって騒動が起きる。でも最後はハッピーエンド。そんな感じ。
結局全部見たのだけど、物語としてはそんなに面白い内容ではないと思う。SFの使い方が安っぽくて見ていられなかったり、青年の過去が話の筋的にはそれほど良くなかったり、青年の病気いわゆる「停滞」は青年の想いの強さをよく伝えていたけれどそれ以上の意味がなかったり。やはり美人女教師の魅力がこの作品を支えていると思う。あと青年の真剣さも魅力を添えている。
私がこの作品をそれほど楽しめなかったのは、仮に自分にこの美人女教師のような彼女が出来て付き合ったとしても、作中に描かれているようにはキャッキャウフフは出来ないからだろうなあと思う。ただ実際にそうなったら無邪気に二人だけの世界を作っちゃうのかもしれないけれど、こうして冷静に作品を見る限りでは割と冷めた目で見てしまう。そういうひねくれた目で見なければ、もっとこの作品を楽しめたような気がする。