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核兵器の使いドコロ

いまいち(-10点)
2002年9月13日
芋愚

 「どんなに小さな国でも、相手の国の堤防を決壊させれば、相手の国を水浸しにして勝つことが出来る。」
これは、封印すべきでない。戦略の手段である。封印してしまおうとする考え自体が、甘い。
 もし小国に、「堤防を一つ壊す」ことをほのめかされたら、大国は、「百個の堤防を壊してやる」って言えばいい。そこから議論が始まるのではないか?お互いの被害を減らすべく。逆に、堤防を決壊することをタブーとしたならば、小国は議論の余地無く兵力によって圧倒されてしまうから、このルールは大国に有利な条件である。
 仮に、圧倒的な人口を誇るC国が、わが国の日本に攻めてきたとする。そして、わが国にそれを防ぐ軍事力が無かったとして、代わりに「核兵器」があったとする。その場合、どうする?私ならば、それを利用しない手は無いと思う。自分の身を危険にさらしてでも、立場を対等に持っていく材料を探す。

 ボタン一つで破滅へと導いてしまうキケンなルールではあるが、現状では、現代人はうまくやっている。
 もし、「核兵器が無かったならば」という前提で、今の世界地図を想像して欲しい。随分変わったものになっているのではなかろうか?そういったモノを「使う」ということは、非常に愚かしいことではあるが、「使わない」というルールを作ってしまうことも愚かだ。「使っちゃうかもよ」っていうバランス感が、現代人の賢いところなのだ。

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