音楽、音
PRE-PRODUCTION
eyelis (川崎里実・増田武史・前口渉)
まあまあ(10点)
2013年1月3日
アニメ関係の作編曲を主に手がける川崎里実・増田武史・前口渉によるユニットのファーストアルバム。収録されているのはセルフ・カバー曲がメイン。
素晴らしい編曲だなと思った曲に編曲者としてクレジットされていることがたびたびあった前口渉の曲をもっと聞きたいと思って調べて見たら、eyelisというユニットを組んで活動しているというので、このファーストアルバムを買ってみた。
うーん、微妙。
まず、ボーカルをとっている川崎里実の声が細すぎる。eyelisとして川崎里実のために書かれたファーストシングル曲CAN'T TAKE MY EYES OFF YOUはとても良かったけれど、セルフカバーの曲が全然歌いこなせていない。もう一人、男声のほうのボーカルをとっている増田武史のほうの歌はまあまあ良かったと思う。この人の作編曲も好き。「本日、満開ワタシ色!」なんか特に。
セルフカバーだというから編曲が趣味全開なのかなと思いきや、あまり面白みもないし、突き詰められてもいないように思った。
この人たちのこのグループでの音楽活動のアイデンティティは、要は「自分たちだけで全部やってみました」なのだろう。
自分が期待していたのは、作編曲者として最大限の力を発揮して作られたものだった。ゲストで一流のミュージシャンやエンジニアをバンバン呼んで作って欲しかったなあ。でもそういう方向性じゃないってことなんだろうなあ。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」の曲なんか最高だったのになあ。特に第二期OPでLiaとElisaのからみあうボーカルラインとそれを支えるクラシック要素の入った現代的なバックトラック。そしてどの曲も伴奏が練りこまれていて聞いていて楽しかった。もちろんこのアルバムにもそれらの要素が入っているわけだけど、原曲を上回るどころか下回るもののほうが多かったし、新しい要素のなかに自分の琴線に触れるものがあまりなかった。あ、ギターはアコースティックのストロークやエレキのバッキング特にブラッシングやソロなんか良かった。これだけギターをプレイもしくは利用する作編曲で、作編曲家としてもすごい人ってあまりいないと思う。あ、manzoもすごく良かったな。一方で、まだあまり聞き込んでいないからかもしれないけれど、シンセ系はあんまり耳に入ってこなかった。
前述のマンガ家の若木民喜が描いたジャケット絵がすごくかわいくてよかった。
とりあえずセカンドアルバムが出たらまた買うかもしれないけれど、このユニットにはそれほど期待しちゃいけないと思った。
素晴らしい編曲だなと思った曲に編曲者としてクレジットされていることがたびたびあった前口渉の曲をもっと聞きたいと思って調べて見たら、eyelisというユニットを組んで活動しているというので、このファーストアルバムを買ってみた。
うーん、微妙。
まず、ボーカルをとっている川崎里実の声が細すぎる。eyelisとして川崎里実のために書かれたファーストシングル曲CAN'T TAKE MY EYES OFF YOUはとても良かったけれど、セルフカバーの曲が全然歌いこなせていない。もう一人、男声のほうのボーカルをとっている増田武史のほうの歌はまあまあ良かったと思う。この人の作編曲も好き。「本日、満開ワタシ色!」なんか特に。
セルフカバーだというから編曲が趣味全開なのかなと思いきや、あまり面白みもないし、突き詰められてもいないように思った。
この人たちのこのグループでの音楽活動のアイデンティティは、要は「自分たちだけで全部やってみました」なのだろう。
自分が期待していたのは、作編曲者として最大限の力を発揮して作られたものだった。ゲストで一流のミュージシャンやエンジニアをバンバン呼んで作って欲しかったなあ。でもそういう方向性じゃないってことなんだろうなあ。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」の曲なんか最高だったのになあ。特に第二期OPでLiaとElisaのからみあうボーカルラインとそれを支えるクラシック要素の入った現代的なバックトラック。そしてどの曲も伴奏が練りこまれていて聞いていて楽しかった。もちろんこのアルバムにもそれらの要素が入っているわけだけど、原曲を上回るどころか下回るもののほうが多かったし、新しい要素のなかに自分の琴線に触れるものがあまりなかった。あ、ギターはアコースティックのストロークやエレキのバッキング特にブラッシングやソロなんか良かった。これだけギターをプレイもしくは利用する作編曲で、作編曲家としてもすごい人ってあまりいないと思う。あ、manzoもすごく良かったな。一方で、まだあまり聞き込んでいないからかもしれないけれど、シンセ系はあんまり耳に入ってこなかった。
前述のマンガ家の若木民喜が描いたジャケット絵がすごくかわいくてよかった。
とりあえずセカンドアルバムが出たらまた買うかもしれないけれど、このユニットにはそれほど期待しちゃいけないと思った。