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痴漢告発「常習女子高生」の言い分を認めたヘンな裁判官

週刊新潮 2002.9.19

傑作(30点)
2002年9月13日
ひっちぃ

このまえ新聞を見ていたら、痴漢行為で訴えられた会社員が冤罪として逆に訴えていた裁判で、刑事裁判では勝ったのに民事裁判では負けてしまった、という不思議な報道を見た。この記事はその舞台裏についての報道と分析。

痴漢行為の事件で被害者とされていた当時16才の女子高生は、なんと過去一年間に五回も痴漢を告発し、示談金として最低 20万、最高 70万円も手にしてきたそうだ。

冤罪で逆に訴えた会社員は、身長差をもとにマネキンで説明したりして、やってないことを訴えたそうだが、決め手となったのは女子高生が「痴漢に遭ったのは初めて」とウソの証言をしてそのウソがバレたことだったそうだ。

しかし民事裁判の判事は「以前に 5回もの痴漢被害に遭っているのだから、今回も遭ったとするのが正しい」とさえ言って、刑事裁判の判決を覆してしまった。

会社員の側にも少し怪しい点はあるらしく、早朝出かけたのは不自然だとか、途中駅で電車を乗り換えて扉近くに立っただとかいうことらしいが、それでも女子高生のウソの証言ほど怪しいものではないだろう。会社員と違い、ちょっとした偶然では絶対に説明できない。

さらに女子高生の母親は、早朝に「事件」が起きて娘が警察にいるのに、悠然と犬を散歩させ、娘を迎えに行ったのが午後になってからだったと会社員の弁護士は言っている。本当だとしたら母親は全部承知の可能性が高い。

記事では、民事裁判の須藤判事は、刑事裁判の内田判事が簡易裁判所の判事の資格しか持っていないのでナメたのではないかと分析している。

新聞で疑問だったことが氷解して、実にすがすがしくなった。痴漢の冤罪を晴らすのは不可能に近いとされているので、このような事件を走りに、良い方向に向かってほしいものである。

会社員は控訴したそうだから、今後のなりゆきが本当に楽しみだ。

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