コンピュータソフト
ロールプレイングゲーム
ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜
ガスト
いまいち(-10点)
2014年10月11日
怠け者の師匠を持った新米錬金術師の少女ロロナが、師匠に代わって錬金術のアトリエを取り潰しから守ろうと王国の依頼をこなしていく中で、様々な人々と出会い、成長していく。錬金術によるアイテムの合成システムをウリにしたコンピュータRPGシリーズの本編通算11作目。
Playstation 3初期のRPGの一つで、もちろんこのアトリエシリーズでは初めてのハード。有名イラストレーター岸田メルによる、かわいくて現代的な絵が目を引く。歳をとって積みゲーつまり買うだけ買って遊ばずに積み上げたまま放置しているゲームが多くなってきたので、いままで遊んだことのあるシリーズの続編で遊びやすそうなゲームを物色していたらこれが該当したので買って遊んでみた。…案の定途中で放り出した。でも最近になってやっと奮起して再開してクリアしたので感想を書いておくことにする。
ハードが出て比較的すぐに出た作品のせいか、作りが慣れない感じがする。2Dが3Dになったけれど、どこかぎこちない。でも画面が広々して情報量が増えて遊びやすくなった。ゲームシステムはほとんど進化していないけれど、洗練されたかな?って感じでまとまっていると思う。余計なものを削ったのかな?
今回の主人公ロロナは、これまでのシリーズの主人公と基本路線は変わっていないと思う。ちょっと小柄で子供っぽい。彼女の師匠が百合っぽいの大好きなメガネ年増(?)でロロナに迫ってくるので、それを退ける力強さも持っている。
主要登場人物として、まず親友となる幼馴染の女の子クーちゃんことクーデリアがいる。こいつだけは仲間にしてもお金が掛からないのでずっと連れまわして仲良くなってイベントが進んだ。でも途中から人形遣いの女リオネラと入れ替えた。それでも友好度が高かったせいか結局エンディングはクーちゃんメインのやつになった。金持ちの女の子で超ツンデレ。もちろん友情がテーマで、途中で喧嘩しちゃうけれど仲直りする。話としてまあまあ良かったけれど特別良いとは思えず、なんとなく感動しそこねる。性格がテンプレートすぎて特別な思い入れが抱けなかった。もっと特徴的な個性があればよかったのに。
幼馴染の男の子もいる。イクセくん。料理人。負けず嫌いでかわいい。こいつも結構テンプレ。良く言えば王道なんだけどなんかいまいち。でも主人公ロロナをいじるところはなんか少女マンガでよくあるやりとりを見るようで良かった。こいつと恋愛になるといいなと思って頻繁に依頼を受けていたのだけど、結局仲が進展しなかった。料理対決イベントというのがあって、一度すっぽかしてみたらものすごく険悪になって笑った。もちろんリセットというかロードしてやりなおした。
あとは誰だろう。金に余裕が出てきてパーティを強化したかったので、イクセくんを途中で王国の騎士ステルクさんに入れ替えてみた。こいつは主人公の師匠アストリッドと同世代で、なにかあった模様。口下手で不器用な男っぽい。途中から入れたせいかイベントあまり進まず。横一直線に薙ぎ払う技が集団戦で役に立った。
仲間にはならないけれど王宮の受付にいて仕事の依頼をとりまとめているエスティさんは、別にどうということのない受付の女性なのだけど、声優が佐藤利奈なので嫌でも印象が強かった。やっぱこの人の声はすごいわ。うまさと声質の良さが頭一つ抜けてる。ちなみに主人公ロロナの声優は門脇舞以で、まんまFateのイリアだった。なに言ってんのか分からない人も多そうなのでこのへんにしておく。
今回は普通に冒険して普通に合成して決められた期間である三年間が過ぎてそのままエンディングを迎えてしまった。トロフィーを見ると通常エンディングらしいけれど、どちらかというとバッドエンディングのような…。なぜだ。たぶん町での評判が悪かったからだと思う。冒険と王宮からの依頼に夢中になって、他の依頼をほとんど受けなかった。幼馴染の女の子クーちゃんはお金持ちなのでロロナのためにお得な依頼をしてくれるので、そればっかりこなしていたのが悪かったのだと思う。確か町の人の評判が19%とかそんなだった。あとで攻略サイトを見てみたらこれを80%以上にしないと良いエンディングにはならないらしい。
今回はゲームバランスに大きな破綻はなく、ちょっとまあ気付かないと戦闘を有利に進められないところとかあるけれど自分はうまくいった。ラスボスにあたる敵はいないけれど、一番深いダンジョンの一番奥にいる敵は倒せて、錬金術に高価な材料をゲットできた。でも裏ボスだかなんだか分からないけれど別のダンジョンにいたものすごく強い敵には敗退したし、勝てる見込みも立たなかったので倒さず終わった。敵に関してはストーリーなんにもなし。でもそいつしか落とさない希少な材料を落とすだろうから、錬金術のほうでストーリーに影響するんだと思う。
比較的遊びやすいけれど色々面倒だしその割にあまり報われることなくあっさり終わってしまい、これといってストーリーに感動することなくクリアしてしまった。ぶっちゃけていうといまいちだった。たぶん重要なイベントに遭遇していないからだと思う。イベントの発生条件が厳しすぎるんだろうか。攻略サイトを見ながらやったってつまらないしなあ。
ホムンクルスのホムちゃんの無感情な言葉づかいとか猫とのふれあいで感情らしきものを手に入れていく(?)ところとか、ごくありきたりな要素がそのまま使われているだけなので、この作品ならではの魅力に欠けているように思える。主人公ロロナの師匠アストリッドがロロナを猫かわいがりして、ロロナがそれをすごく嫌がるところなんか、シリーズ中この作品ならではのとても魅力的な要素だと思うのだけど、なんかそれをこうして頭で分析するので終わってしまう。なぜなんだろう。いままでこの手の作品を読んできてすでに自分の引き出しがいっぱいだからだろうか。テンプレ要素だけじゃなく登場人物を特徴づける個性的なエピソードがもっと欲しかったように思う。そういうイベントが実はあったけれど発生しなかっただけなんだろうか。
この作品にはリメイク版が存在するらしい。ゲームシステムが次作のものに置き換えられているとのこと。もちろん追加要素いろいろ。受付のエスティさんが連れ歩けるようになってるとか。最大の特徴は延長戦があることらしい。いまのところ遊ぶ気になれない。なんか面白そうではあるのだけど。
ほのぼのゲームとしてそれなりに遊びやすいし面白くはあるのだけど、自分にとってはやってもやらなくてもいいゲームだった。なんかこのシリーズの底も見えてきて、もう手に取ることはないような気もする。
Playstation 3初期のRPGの一つで、もちろんこのアトリエシリーズでは初めてのハード。有名イラストレーター岸田メルによる、かわいくて現代的な絵が目を引く。歳をとって積みゲーつまり買うだけ買って遊ばずに積み上げたまま放置しているゲームが多くなってきたので、いままで遊んだことのあるシリーズの続編で遊びやすそうなゲームを物色していたらこれが該当したので買って遊んでみた。…案の定途中で放り出した。でも最近になってやっと奮起して再開してクリアしたので感想を書いておくことにする。
ハードが出て比較的すぐに出た作品のせいか、作りが慣れない感じがする。2Dが3Dになったけれど、どこかぎこちない。でも画面が広々して情報量が増えて遊びやすくなった。ゲームシステムはほとんど進化していないけれど、洗練されたかな?って感じでまとまっていると思う。余計なものを削ったのかな?
今回の主人公ロロナは、これまでのシリーズの主人公と基本路線は変わっていないと思う。ちょっと小柄で子供っぽい。彼女の師匠が百合っぽいの大好きなメガネ年増(?)でロロナに迫ってくるので、それを退ける力強さも持っている。
主要登場人物として、まず親友となる幼馴染の女の子クーちゃんことクーデリアがいる。こいつだけは仲間にしてもお金が掛からないのでずっと連れまわして仲良くなってイベントが進んだ。でも途中から人形遣いの女リオネラと入れ替えた。それでも友好度が高かったせいか結局エンディングはクーちゃんメインのやつになった。金持ちの女の子で超ツンデレ。もちろん友情がテーマで、途中で喧嘩しちゃうけれど仲直りする。話としてまあまあ良かったけれど特別良いとは思えず、なんとなく感動しそこねる。性格がテンプレートすぎて特別な思い入れが抱けなかった。もっと特徴的な個性があればよかったのに。
幼馴染の男の子もいる。イクセくん。料理人。負けず嫌いでかわいい。こいつも結構テンプレ。良く言えば王道なんだけどなんかいまいち。でも主人公ロロナをいじるところはなんか少女マンガでよくあるやりとりを見るようで良かった。こいつと恋愛になるといいなと思って頻繁に依頼を受けていたのだけど、結局仲が進展しなかった。料理対決イベントというのがあって、一度すっぽかしてみたらものすごく険悪になって笑った。もちろんリセットというかロードしてやりなおした。
あとは誰だろう。金に余裕が出てきてパーティを強化したかったので、イクセくんを途中で王国の騎士ステルクさんに入れ替えてみた。こいつは主人公の師匠アストリッドと同世代で、なにかあった模様。口下手で不器用な男っぽい。途中から入れたせいかイベントあまり進まず。横一直線に薙ぎ払う技が集団戦で役に立った。
仲間にはならないけれど王宮の受付にいて仕事の依頼をとりまとめているエスティさんは、別にどうということのない受付の女性なのだけど、声優が佐藤利奈なので嫌でも印象が強かった。やっぱこの人の声はすごいわ。うまさと声質の良さが頭一つ抜けてる。ちなみに主人公ロロナの声優は門脇舞以で、まんまFateのイリアだった。なに言ってんのか分からない人も多そうなのでこのへんにしておく。
今回は普通に冒険して普通に合成して決められた期間である三年間が過ぎてそのままエンディングを迎えてしまった。トロフィーを見ると通常エンディングらしいけれど、どちらかというとバッドエンディングのような…。なぜだ。たぶん町での評判が悪かったからだと思う。冒険と王宮からの依頼に夢中になって、他の依頼をほとんど受けなかった。幼馴染の女の子クーちゃんはお金持ちなのでロロナのためにお得な依頼をしてくれるので、そればっかりこなしていたのが悪かったのだと思う。確か町の人の評判が19%とかそんなだった。あとで攻略サイトを見てみたらこれを80%以上にしないと良いエンディングにはならないらしい。
今回はゲームバランスに大きな破綻はなく、ちょっとまあ気付かないと戦闘を有利に進められないところとかあるけれど自分はうまくいった。ラスボスにあたる敵はいないけれど、一番深いダンジョンの一番奥にいる敵は倒せて、錬金術に高価な材料をゲットできた。でも裏ボスだかなんだか分からないけれど別のダンジョンにいたものすごく強い敵には敗退したし、勝てる見込みも立たなかったので倒さず終わった。敵に関してはストーリーなんにもなし。でもそいつしか落とさない希少な材料を落とすだろうから、錬金術のほうでストーリーに影響するんだと思う。
比較的遊びやすいけれど色々面倒だしその割にあまり報われることなくあっさり終わってしまい、これといってストーリーに感動することなくクリアしてしまった。ぶっちゃけていうといまいちだった。たぶん重要なイベントに遭遇していないからだと思う。イベントの発生条件が厳しすぎるんだろうか。攻略サイトを見ながらやったってつまらないしなあ。
ホムンクルスのホムちゃんの無感情な言葉づかいとか猫とのふれあいで感情らしきものを手に入れていく(?)ところとか、ごくありきたりな要素がそのまま使われているだけなので、この作品ならではの魅力に欠けているように思える。主人公ロロナの師匠アストリッドがロロナを猫かわいがりして、ロロナがそれをすごく嫌がるところなんか、シリーズ中この作品ならではのとても魅力的な要素だと思うのだけど、なんかそれをこうして頭で分析するので終わってしまう。なぜなんだろう。いままでこの手の作品を読んできてすでに自分の引き出しがいっぱいだからだろうか。テンプレ要素だけじゃなく登場人物を特徴づける個性的なエピソードがもっと欲しかったように思う。そういうイベントが実はあったけれど発生しなかっただけなんだろうか。
この作品にはリメイク版が存在するらしい。ゲームシステムが次作のものに置き換えられているとのこと。もちろん追加要素いろいろ。受付のエスティさんが連れ歩けるようになってるとか。最大の特徴は延長戦があることらしい。いまのところ遊ぶ気になれない。なんか面白そうではあるのだけど。
ほのぼのゲームとしてそれなりに遊びやすいし面白くはあるのだけど、自分にとってはやってもやらなくてもいいゲームだった。なんかこのシリーズの底も見えてきて、もう手に取ることはないような気もする。