シャープがNTTドコモと共同開発したFOMAの携帯電話。ガラケー（ガラパゴス携帯つまり日本で独自に高機能化した携帯電話）にしては大容量1150mAhのバッテリーを搭載かつ省電力なので長時間使用ができるほか、bluetoothやwifiといったネットワークに強い。Qi（チー）というワイヤレスでの充電（いわゆる置くだけ充電）にも対応している。

この製品が発売されたのは2012年2月9日らしいが、自分は2013年10月頃にドコモオンラインショップで一万円弱で投げ売られているのを機種変更で買った。ドコモのオンラインショップでは前回購入してから三か月以上たたないと割引が適用されないため、7月に抱き合わせで契約したキッズ携帯が三か月たつまで待っていたのだけど、その間にちょっと欲しかったカシオの大きなカメラのついたガラケーが売り切れてしまい、仕方なく他にいいのがないか待っていたら、ちょうどこの機種の投げ売りが始まったので特に深く考えずに購入を決めた。ドコモで使えるガラケーをなんでもいいから一万円以下で入手できないか狙っていたのだった。

でなんだかんだで一年間使ってみたのだけど、十字キーが欠陥品レベルで打ちづらいのが唯一にして最大の不満。って十字キーが使いづらいんじゃメール打つのだけじゃなくて設定変更などのメニュー操作もやりづらくて仕方がない。まあこういうものかと思って我慢して使っているんだけど、もう少しどうにかならなかったのかなあ。スペックばかり素晴らしくてもしょうがない。使い勝手はサムスンが途上国向けに出しているやっすい携帯にも劣る。

ただ、バッテリーの持ちは素晴らしいと思う。ろくに使わなければ多分二週間ぐらいもつ。ぶっちゃけ自分はあまり通話しないし、メールはスマホでやるので、ガラケーはとにかく確実に受話できてバッテリーが持ってくれればそれでいい。でもバッテリーが大容量なせいで本体が少し太っていて重い。胸ポケットに入れると膨れる。iPhoneのほうが当然薄い。

買って最初の頃だけ少し遊んでみたのだけど、ガラケーなのに家の無線LANにつないでフルブラウザでネットサーフィンできるのはすごいと思った。自分にとってはすごく意味ないけど。パケット解約しちゃってるから外で使えないし。なんとテザリングができるらしいので、ポケットwifiのような使い方もできるという。LTEじゃなくて3Gだけど。

Bluetoothが使えるってことは、ヘッドセットを想定しているんだろうか。まさかマウスとかつないだって大して意味ないよね。キーボードとかつなげるんだろうか。

日本のガラケーはすでに衰退期に入っていて、いまの最新機種はかつてと比べてスペック的にはだいぶ機能が削られている。この機種は末尾にDがついているけれど、たぶん末尾にCがついている頃あたりが一番ガラケーが高機能だったと思う。そのせいか知らないけれど、GPSがついていないのがスペック上の数少ない欠点だ。でも置くだけ充電にも対応しているので、たぶんこいつは総合的に結構高機能な方だと思う。なにげにそのQiの充電器までついているのも大きい。SH-06Eも対応しているのに充電器はついてこなかった。

いまさらハイスペックなガラケーなんていらないだろうし、最近のモデルを買うぐらいなら、ドコモオンラインショップのバーゲンや白ロム屋なんかで適当に安いやつを買えばいいと思う。この機種は十字キーがヘボいのを割り切れるならいいと思う。ネットで調べてみるといろいろ地雷が分かるので、買う前に一度ググッたほうがいい。