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ドッキリTV語録

清野徹 (週刊文春 2003.2.6)

駄作(-30点)
2003年2月4日
ひっちぃ

テレビ番組で一人の出演者の発言を取り上げ、番組やメディアを評論するコーナー。ナンシー関の連載が止まって以来、週刊文春で唯一テレビを批評する連載になったが、内容は正直かなり見劣りする。

作者は清野徹というらしいが、感性がかなりおやじくさい。スペースが小さいこともあるが、自分の価値観を大した理由づけもなく読者に押しつけてくる印象が強い。特に今回はその傾向が強いので取り上げてみた。

私が好きだった電波少年が終わってしまったのだが、その後続番組「雲と波と少年と」を取り上げている。番組自体の批評はそこそこに、自分が以前指摘したとおりにT部長(電波少年の元名物プロデューサーで部長に昇進した)の方針が転換したと多少おどけながら言い、「癒し」をテーマにしたのだと一人で思っている。ところが実際には以前の電波少年のような「サディズム的やらせ」はそのままになっており、これじゃ全然「癒し」になっていませんよと言っている。T部長が確信犯でやっているのではないのか。

二つ目の番組として、とんねずるの食わず嫌い王を取り上げている。取り上げた言葉は、出演者たちが最近老いのせいか食欲が衰えている、という内容だ。作者にとって「若手芸人」だったとんねるずが、いつまでも主役であり続けることを、若手不在の証として嘆いている。タモリやさんまやたけしがいつまでも現役でトップだという点については同意できるが、ナイナイやロンブーやココリコやその他大勢の若手芸人は眼中にないのだろうか。

こういうおやじの視点でものをみると、バラエティ番組で谷啓なんかが出てきても「まだまだ現役」だと思ってしまうんだろうなと思った。

毎週一応目を通しているが、優れた分析だと思ったことはこれまでに数回ぐらいしかない。そしてその数十倍くらいはゴミのような批評だ。私とは感性の差・年齢差があるのだろうか。

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