ハードウェア
パソコン
NF7-M
Abit
傑作(30点)
2003年3月31日
グラフィックカードの雄 nVidia が作ったチップセット nForce2 を搭載した ATX マザーボード。内臓VGA に GeForce4 MX 相当のものがついている。CPU は AMD Athlon XP/Duron に対応。
実のところ私は最近のハードウェア事情に疎いのだが、とにかく現在一番優れた Athlon プラットフォームが nVidia の nForce2 マザーだろう。ほかに VIA や SiS なんかもチップセットを作っているが、性能的に見劣りしたり周辺機器に不安があったりする。
私がこのマザーを選んだ理由は、とにかく安くて、その上 Abit というメーカーをそれなりに信頼していたからだ。一部で評判が悪いとは聞いているし、現に私が以前使っていた古い Athlon マザーは壊れてしまったようなのだが(KT7)、それなりに安定していたし特に不満はなかった。
ウェブでざっと調べてから店にいってみたのだが、あいにく当初予定のモデルがなかった。NF7 には三つのラインナップがあり、シリアルATAなど最新の規格に対応した最上位機種と、シンプルな構成の一番安い機種と、そのシンプル構成に内臓VGA を足したバージョンだった。私は内臓VGA は必要なかったので、一番シンプルなものを探したのだが、店になかったのに加え、価格差がたったの二千五百円しかなかったので、内臓VGA モデルである NF7-M を買ってかえってきた。
なぜ Athlon マザーにしたのかというと、現在ほとんどゲームしかやっていない Dual Athlon マシンから CPU を一個引っこ抜いて流用すればいいやと思ったからだ。だから CPU には Athlon MP 2000+ を使った。
メモリには PC2700 256MB を二枚使った。確かデュアルチャンネルに対応しているように思ったからだった。メーカーのページには単にデュアルメモリコントローラとしか書かれていなかったので、インターリーブしてくれたりはしないのかもしれない。
まずこの構成で一通りインストールをし、内臓VGA で早速 FFXI Official Benchmark を動かしてみた。スコアは 3000ちょっとだった。これでもまずまず動く。おそらく GeForce4 MX420 かそれより若干下ぐらいだろう。
そのあと、9,400円で売っていた ATi RADEON 9100 搭載の VGA を差して測ってみたところ、スコアは 4000ちょっとになった。一万円近く出費してスコアを千上げることの是非はともかくとして、まあこんなところだろう。
ついでにいうと、CPU を一個引っこ抜いたメインマシンのスコアはほとんど変わらなかった。やはりゲームには CPU は一個しか使わないらしい。せめてバックグラウンドジョブと負荷を分散してくれるかと思ったが、CPU タスクスイッチがない分で相殺されたような感じだ。ちなみに Athlon MP 2000+ に GeForce4 Ti4200 のスコアは 4800ちょっとだった。この VGA は今も二万ぐらいするので、やはりあと一万の投資でスコアを大体千増やす計算になるのが面白い一致だ。
本当は CPU も買ってもいいかなと思っていたのだが、ビックカメラ新宿西口店には、第一候補で最安値二万ちょっとの Barton コア Athlon XP 2500+ FSB333MHz がなかった。それに、2000+ と比べて大した変化はないだろう。スコアはせいぜい 500 伸びるか伸びないかだと思う。それなら VGA に金を掛けたほうがよさそうだ。
それを言うなら VGA もまた食指をそそるものがなかった。いまさら Ti4600 を買ってもしょうがないので ATi になるのだが、ATi は四月に最新版を出すらしいので、9500 や 9700 の購入は手控えた方が良いと判断した。9500 なら二万五千、9700 なら四万五千くらいする。GeForce FX は性能はともかく運用面で最悪の評判だ。
やはり内臓VGA はヘビーゲーマーからすればオマケ程度にすぎないという結論にならざるをえない。MX420 ではもはや古いゲームしか動かない。ただ、価格差を考慮に入れると贅沢なオマケだ。将来省スペースのロープロファイルマシンを作るときも、拡張スロットによる増設が不要な高性能マシンを作ることもできる。欲を言えば DVI 出力ができれば最高だった。
特筆すべきキーポイントとして、なんと内臓サウンドデバイスに光出力それも同軸ではないMDとかで一般的なケーブルで接続できる端子がついていることを挙げたい。内臓サウンドデバイスというとノイズの関係でぜんぜん音がよくないのが一般的だが、光だとそのような心配はまったくない。このスペックを知ったのはまさにマザーボードを箱から取り出したときだったので、見た瞬間にすごく嬉しくなった。なにせ今の私のメインマシンには、内臓サウンドデバイスに光出力がないという理由だけで、わざわざ同じサウンドチップを搭載した PCI サウンドカードを差しているからだ。デュアルマシンなのでデュアル動作を公式サポートしたチップにしなければならなかったという無念がいまも残る。まあデュアルマシンをそんなことに使う方が悪いといえば悪いのだが…。
いまのところマシンはかなり安定している。なにせ 3D ゲームとしてかなりのスペックを必要とする Final Fantasy XI を一日中立ち上げっぱなしにしても落ちないのだから、これで十分証明済みだ。Super π も 104万桁の完走までは確認した。
いま Athlon マシンを組むなら、nForce2 搭載マザーを素直に買っておけば良いと思う。内臓VGA のついたものを買うかどうかは人それぞれだが、私は選んでもいいと思う。いまは過渡期なので、シリアルATA の有無についてはとりあえず必要ないと思う。Barton コアが動くマザーを選んでおけば、ニ三年後くらいに Athlon 3500+ あたりが二万円以下で買える日が来るだろうから、それに交換することを含めて五年はもってほしい。
実のところ私は最近のハードウェア事情に疎いのだが、とにかく現在一番優れた Athlon プラットフォームが nVidia の nForce2 マザーだろう。ほかに VIA や SiS なんかもチップセットを作っているが、性能的に見劣りしたり周辺機器に不安があったりする。
私がこのマザーを選んだ理由は、とにかく安くて、その上 Abit というメーカーをそれなりに信頼していたからだ。一部で評判が悪いとは聞いているし、現に私が以前使っていた古い Athlon マザーは壊れてしまったようなのだが(KT7)、それなりに安定していたし特に不満はなかった。
ウェブでざっと調べてから店にいってみたのだが、あいにく当初予定のモデルがなかった。NF7 には三つのラインナップがあり、シリアルATAなど最新の規格に対応した最上位機種と、シンプルな構成の一番安い機種と、そのシンプル構成に内臓VGA を足したバージョンだった。私は内臓VGA は必要なかったので、一番シンプルなものを探したのだが、店になかったのに加え、価格差がたったの二千五百円しかなかったので、内臓VGA モデルである NF7-M を買ってかえってきた。
なぜ Athlon マザーにしたのかというと、現在ほとんどゲームしかやっていない Dual Athlon マシンから CPU を一個引っこ抜いて流用すればいいやと思ったからだ。だから CPU には Athlon MP 2000+ を使った。
メモリには PC2700 256MB を二枚使った。確かデュアルチャンネルに対応しているように思ったからだった。メーカーのページには単にデュアルメモリコントローラとしか書かれていなかったので、インターリーブしてくれたりはしないのかもしれない。
まずこの構成で一通りインストールをし、内臓VGA で早速 FFXI Official Benchmark を動かしてみた。スコアは 3000ちょっとだった。これでもまずまず動く。おそらく GeForce4 MX420 かそれより若干下ぐらいだろう。
そのあと、9,400円で売っていた ATi RADEON 9100 搭載の VGA を差して測ってみたところ、スコアは 4000ちょっとになった。一万円近く出費してスコアを千上げることの是非はともかくとして、まあこんなところだろう。
ついでにいうと、CPU を一個引っこ抜いたメインマシンのスコアはほとんど変わらなかった。やはりゲームには CPU は一個しか使わないらしい。せめてバックグラウンドジョブと負荷を分散してくれるかと思ったが、CPU タスクスイッチがない分で相殺されたような感じだ。ちなみに Athlon MP 2000+ に GeForce4 Ti4200 のスコアは 4800ちょっとだった。この VGA は今も二万ぐらいするので、やはりあと一万の投資でスコアを大体千増やす計算になるのが面白い一致だ。
本当は CPU も買ってもいいかなと思っていたのだが、ビックカメラ新宿西口店には、第一候補で最安値二万ちょっとの Barton コア Athlon XP 2500+ FSB333MHz がなかった。それに、2000+ と比べて大した変化はないだろう。スコアはせいぜい 500 伸びるか伸びないかだと思う。それなら VGA に金を掛けたほうがよさそうだ。
それを言うなら VGA もまた食指をそそるものがなかった。いまさら Ti4600 を買ってもしょうがないので ATi になるのだが、ATi は四月に最新版を出すらしいので、9500 や 9700 の購入は手控えた方が良いと判断した。9500 なら二万五千、9700 なら四万五千くらいする。GeForce FX は性能はともかく運用面で最悪の評判だ。
やはり内臓VGA はヘビーゲーマーからすればオマケ程度にすぎないという結論にならざるをえない。MX420 ではもはや古いゲームしか動かない。ただ、価格差を考慮に入れると贅沢なオマケだ。将来省スペースのロープロファイルマシンを作るときも、拡張スロットによる増設が不要な高性能マシンを作ることもできる。欲を言えば DVI 出力ができれば最高だった。
特筆すべきキーポイントとして、なんと内臓サウンドデバイスに光出力それも同軸ではないMDとかで一般的なケーブルで接続できる端子がついていることを挙げたい。内臓サウンドデバイスというとノイズの関係でぜんぜん音がよくないのが一般的だが、光だとそのような心配はまったくない。このスペックを知ったのはまさにマザーボードを箱から取り出したときだったので、見た瞬間にすごく嬉しくなった。なにせ今の私のメインマシンには、内臓サウンドデバイスに光出力がないという理由だけで、わざわざ同じサウンドチップを搭載した PCI サウンドカードを差しているからだ。デュアルマシンなのでデュアル動作を公式サポートしたチップにしなければならなかったという無念がいまも残る。まあデュアルマシンをそんなことに使う方が悪いといえば悪いのだが…。
いまのところマシンはかなり安定している。なにせ 3D ゲームとしてかなりのスペックを必要とする Final Fantasy XI を一日中立ち上げっぱなしにしても落ちないのだから、これで十分証明済みだ。Super π も 104万桁の完走までは確認した。
いま Athlon マシンを組むなら、nForce2 搭載マザーを素直に買っておけば良いと思う。内臓VGA のついたものを買うかどうかは人それぞれだが、私は選んでもいいと思う。いまは過渡期なので、シリアルATA の有無についてはとりあえず必要ないと思う。Barton コアが動くマザーを選んでおけば、ニ三年後くらいに Athlon 3500+ あたりが二万円以下で買える日が来るだろうから、それに交換することを含めて五年はもってほしい。