ノンフィクション
社会科学
柿ピーの比率に不満である
堀井憲一郎 (週刊文春 2003.4.3, 10, 17 ホリイのずんずん調査)
まあまあ(10点)
2003年4月18日
柿の種と呼ばれるアラレにピーナツの入った通称「柿ピー」の、柿の種とピーナツの比率についての時代ごと会社・製品ごとの調査。ピーナツは多すぎても少なすぎてもいけないらしい。
そもそもの発端は、近年になって作者が、なんだか最近ピーナツのほうが多い気がする、と思い始めたことらしい。
第一回は最近の製品のピーナツの比率を、第二回は比率についてのアンケート調査、第三回は最大手の亀田製菓への聞き込みとなっている。
私もそういえばピーナツ派なので、比率については気になっていた。いろんな製品があったので一概にはいえないが、昔はピーナツが少なかった覚えがある。それに、ピーナツの比率は多ければ多いほど良いと思っていた。第二回の調査でもあるように、ピーナツの好きな人もいれば柿の種の好きな人もいて、なかなか興味深い。
亀田製菓によれば、これまでにさまざまな比率でピーナツと柿の種を配合したものを売り出してきたが、結局重量比にして1:4のものがもっとも売れ、それ以外はあまり売れなかったそうだ。だからこの比率はお客様が選んだもの、と言っている。
まあそんな感じのレポートを、非常にユーモアたっぷりですっとぼけた文章で報告している。堀井憲一郎の文章は、かなりレベルが高いとおもう。特に最近のすっとぼけぶりは非常にうまい。どんどん畳み掛けてくる。ただ単に私がこの人のペースをわかってきたからだろうか。
「おれはピーが貴重な時代に育った。ポーの歌が聞こえる時代でもあった。」
柿の種とはそもそもなんなのか、という解説漫画も勉強になった。やわらかいもちをスパゲッティみたいにニューっと出して乾かすと、乾くまでに自重で縦に潰れる。完全に乾いたら刃物でネギを切るごとく切っていき、それを焼いてしょうゆのタレをつけたら完成。
そもそもの発端は、近年になって作者が、なんだか最近ピーナツのほうが多い気がする、と思い始めたことらしい。
第一回は最近の製品のピーナツの比率を、第二回は比率についてのアンケート調査、第三回は最大手の亀田製菓への聞き込みとなっている。
私もそういえばピーナツ派なので、比率については気になっていた。いろんな製品があったので一概にはいえないが、昔はピーナツが少なかった覚えがある。それに、ピーナツの比率は多ければ多いほど良いと思っていた。第二回の調査でもあるように、ピーナツの好きな人もいれば柿の種の好きな人もいて、なかなか興味深い。
亀田製菓によれば、これまでにさまざまな比率でピーナツと柿の種を配合したものを売り出してきたが、結局重量比にして1:4のものがもっとも売れ、それ以外はあまり売れなかったそうだ。だからこの比率はお客様が選んだもの、と言っている。
まあそんな感じのレポートを、非常にユーモアたっぷりですっとぼけた文章で報告している。堀井憲一郎の文章は、かなりレベルが高いとおもう。特に最近のすっとぼけぶりは非常にうまい。どんどん畳み掛けてくる。ただ単に私がこの人のペースをわかってきたからだろうか。
「おれはピーが貴重な時代に育った。ポーの歌が聞こえる時代でもあった。」
柿の種とはそもそもなんなのか、という解説漫画も勉強になった。やわらかいもちをスパゲッティみたいにニューっと出して乾かすと、乾くまでに自重で縦に潰れる。完全に乾いたら刃物でネギを切るごとく切っていき、それを焼いてしょうゆのタレをつけたら完成。