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靖国神社

2003年7月2日
わたなべ

皇居のそば、武道舘の隣にある神社。九段下の駅から九段坂(靖国通り)を登っていくとある。言わずと知れた、戦死した国軍の兵士を祀る神社だが、こないだ初めて行ったのでひとこと印象などを書くことにする。

まず、最初の鳥居の前の2段構えの狛犬が非常に逞しい。もしかしたら日本の神社の中では最強かもしれない。4頭とも、ちょっと闘っても勝てる気がしなかった。ある意味これだけで満腹しそう。

巨大な鳥居(でかすぎて鳥がとまれそうにない)をくぐると灯籠的なものが並んでいて、鳩がのんびりしていた。しばらく歩くとでかい銅像。幕府軍を破って名を上げた、大村なんとかという軍学者(?)らしい。でかすぎて(というかベースが高すぎる)顔はよくわからない。将来銅像作るときはもうちょっと低い位置に設置しようと思った(笑)。

で、また歩くと次の巨大な鳥居があるのだが、その前にタクシーなどが通っている道を横切ると「下乗」という掲示があった。ここから先はみんな歩くことになっているようだ。で、さらにちょっと歩くと「皇族下乗」という掲示があって、ここからは皇族も歩くことになっているらしい。よくわからないがそうなのだろう。他にはない。ユニークだ。

で、手洗い所で両手と口を清めて、いざ参拝。ていうか立派な手洗い所だが清めてる人は私以外いなかった。手と口を清めるのは神社の基本だと思っていたが、いまどきの人はどうなのだろうか。

で、戦没者の日記の一部らしきものが大きく掲示されていた。遺族が希望すると掲示してくれるらしい。内容は少しものがなしかった。油断していたら泣くかもしれないので、泣きたくない人は気をつけたほうがいいかもしれない。

次におみくじやおまもりを売っているところをとりあえず素通りして、拝殿で賽銭を投げてから2礼2拍手1礼。このへんは普通の神社と同じ作法だ。

売店のそばにはスタンプ(無料)とチラシ(無料)、おみくじ(100円セルフ)、おまもりや記念品を売っている。おみくじを引くとただの「吉」で、「がんばればよくなるよ」みたいなことと、鴨長明の散文が書いてあった。励みになるような気が少しした。ちょうど仕事がだんだんてんぱりそうな気配がしていたので、がんばればどうにかなるのかな、みたいな感じで。おみくじはそういうのがあるからいいよね。…ってこのへんも普通の神社と同じ。

帰り道、脇の靖国通りを通ったのだが、拝殿の近くに靖国神社を横に貫通する通路があるらしく、、、

通り抜けをする人は本殿に一礼するようにしましょう

みたいなことが書いてあった。なるほど。

あと、7/13〜16は「みたままつり」といって光の祭典があるらしい。ちょうちんが並びつつあった。

こんなレポートで雰囲気が伝わったかどうかが心配であるが、全体としては、モノはでかくいちいち立派だがカラーリンングに派手さはなく、趣味がいい感じがした。ただ、やはり一つ一つがでかすぎるのが難点と言えなくもない。設備のでかさに冷たさを感じる一方で掲示内容が比較的温かく、そのへんでバランスを取っているのだろう。参拝客はまばらだが(特にイベントもないのに)一定数いて、絶えることはなさそうだった。

時間もなかったので賽銭投げただけだが、奥のほうには犬とか馬とか鳩とかを慰霊するものがあったり、いろいろあるみたい。ひと通り見ときたかったな。

とにかくこの日は非常に暑い一日だった。

[参考]
http://www.yasukuni.or.jp/

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