マンガ
日常もの
最近雇ったメイドが怪しい 5巻まで
昆布わかめ (スクウェア・エニックス ガンガンコミックスJOKER)
まあまあ(10点)
2022年4月27日
かつて雇っていた大量の使用人は全員解雇され、広い屋敷に一人暮らす坊ちゃんのためにメイドが新たに一人雇われたが、そのメイドは若くて少し露出の多い怪しい女だった。少年マンガ。
TVコマーシャルでこの作品がやたら取り上げられていたので気になったので見てみた。どうせ純真な少年が妖しい女に翻弄される作品だろうと思って読んでみたら全然違った。
怪しいメイドことリリスは坊ちゃんと仲良くなりたかった。しかし坊ちゃんは自分のことを随分と警戒しているようだった。そこで彼女が一歩距離を詰めようとしたところ、坊ちゃんは思いのほか直球で自分のことを意識しているのだと告げてくる。まったく下心なく照れもない純真な気持ちに、逆にリリスはたじろぐのだった。
そう、この作品はメイドのリリスが主人公で、天然の坊ちゃんからストレートに好意をぶつけられて逆に彼女のほうが照れてしまうという作品になっている。
正直ちょっとガッカリもした。妖艶な笑みを浮かべた褐色がかった肌の彼女が表紙になっていて、こんな女性に翻弄されたい!という気持ちで読み始めたので期待が外れた。でもそんな彼女が実はあまり男性経験がなくて(?)、小さな男の子からの好意にすら照れてしまうかわいい女であることが分かり、そんな彼女の表情がとても魅力的に思えた。
でもなんか自分の好みから外れているように感じた。いきなりデレすぎだと思う。もっと最初は坊ちゃんのことを子供扱いするぐらいのほうが現実の女性のふるまいに近いと思うし、振り幅としても良かったと思う。なんというかちょっと覚めた目で見てしまう。
坊ちゃんの天然ぶりがわざとらしすぎる。分かりやすいギャグマンガとしてきっちりと性格付けが行われているんだろうけど、こんなやついねーよ感が強い。まだ恋もしらないうぶなキャラだと思っていたら、自分の気持ちをズバズバ言う強キャラだった。
たぶん自分がこのような作品に求めたいのは、基本的には女のほうが強くて男が翻弄されるのだけど、男が必死になって撃ったブローが女のハートを撃ちぬく、みたいな感じだろうか。そのほうが大多数の男が感情移入できるだろうし、女を撃ちぬいたときの快感も強いと思う。
やっぱりこの作品は女性向けなんだと思う。ショタ(⇔ロリ)ものなんだろうな。どう考えてもリリスが主人公だし、女性読者はリリスに感情移入しやすいと思う(?)。直球で口説かれたいし、かといって男が自信過剰だと萎えるので天然であってほしい。年下で自分がある程度コントロールしたい。そしてなんといってもお金持ち。みたいな。
途中でもう一人屋敷にメイドが訪れるのだけど、こいつは中途半端な百合キャラで話の筋も設定も不自然なので全然好きになれなかった。
同じクラスの女の子の家に男装の付き人がいてこっちはよかった。
自分が一番好きなメイドというか使用人(?)は、赤坂アカ「かぐや様は告らせたい」に出てくる早坂だろうか。白人とのクォーターのクールな女の子なんだけど、世間知らずなお嬢様に仕えていてそのお嬢様が陰でだらしないので主人を主人とも思わない態度を見せるほか、気苦労が多いのかプレス機でモノをぶっ潰す動画を見るのが好きというチョイ設定がすごくおもしろかった。
そんなわけで自分にはそれほどハマらなかったのだけど、幅広い人が気軽に楽しめる作品だと思うので、読みやすくてちょっとにやにやできる作品を読みたい人に勧める。
TVコマーシャルでこの作品がやたら取り上げられていたので気になったので見てみた。どうせ純真な少年が妖しい女に翻弄される作品だろうと思って読んでみたら全然違った。
怪しいメイドことリリスは坊ちゃんと仲良くなりたかった。しかし坊ちゃんは自分のことを随分と警戒しているようだった。そこで彼女が一歩距離を詰めようとしたところ、坊ちゃんは思いのほか直球で自分のことを意識しているのだと告げてくる。まったく下心なく照れもない純真な気持ちに、逆にリリスはたじろぐのだった。
そう、この作品はメイドのリリスが主人公で、天然の坊ちゃんからストレートに好意をぶつけられて逆に彼女のほうが照れてしまうという作品になっている。
正直ちょっとガッカリもした。妖艶な笑みを浮かべた褐色がかった肌の彼女が表紙になっていて、こんな女性に翻弄されたい!という気持ちで読み始めたので期待が外れた。でもそんな彼女が実はあまり男性経験がなくて(?)、小さな男の子からの好意にすら照れてしまうかわいい女であることが分かり、そんな彼女の表情がとても魅力的に思えた。
でもなんか自分の好みから外れているように感じた。いきなりデレすぎだと思う。もっと最初は坊ちゃんのことを子供扱いするぐらいのほうが現実の女性のふるまいに近いと思うし、振り幅としても良かったと思う。なんというかちょっと覚めた目で見てしまう。
坊ちゃんの天然ぶりがわざとらしすぎる。分かりやすいギャグマンガとしてきっちりと性格付けが行われているんだろうけど、こんなやついねーよ感が強い。まだ恋もしらないうぶなキャラだと思っていたら、自分の気持ちをズバズバ言う強キャラだった。
たぶん自分がこのような作品に求めたいのは、基本的には女のほうが強くて男が翻弄されるのだけど、男が必死になって撃ったブローが女のハートを撃ちぬく、みたいな感じだろうか。そのほうが大多数の男が感情移入できるだろうし、女を撃ちぬいたときの快感も強いと思う。
やっぱりこの作品は女性向けなんだと思う。ショタ(⇔ロリ)ものなんだろうな。どう考えてもリリスが主人公だし、女性読者はリリスに感情移入しやすいと思う(?)。直球で口説かれたいし、かといって男が自信過剰だと萎えるので天然であってほしい。年下で自分がある程度コントロールしたい。そしてなんといってもお金持ち。みたいな。
途中でもう一人屋敷にメイドが訪れるのだけど、こいつは中途半端な百合キャラで話の筋も設定も不自然なので全然好きになれなかった。
同じクラスの女の子の家に男装の付き人がいてこっちはよかった。
自分が一番好きなメイドというか使用人(?)は、赤坂アカ「かぐや様は告らせたい」に出てくる早坂だろうか。白人とのクォーターのクールな女の子なんだけど、世間知らずなお嬢様に仕えていてそのお嬢様が陰でだらしないので主人を主人とも思わない態度を見せるほか、気苦労が多いのかプレス機でモノをぶっ潰す動画を見るのが好きというチョイ設定がすごくおもしろかった。
そんなわけで自分にはそれほどハマらなかったのだけど、幅広い人が気軽に楽しめる作品だと思うので、読みやすくてちょっとにやにやできる作品を読みたい人に勧める。
(最終更新日: 2023年11月23日 by ひっちぃ)