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信長の野望Online

光栄

最高(50点)
2004年11月22日
芋愚

 歴史シミュレーションゲームで不動の地位を築いた光栄が放つ和風MMO。

 数あるMMOと同様に、無数のプレイヤー達が自由気ままに生きることが出来る
ゲームだが、自分の所属する勢力のために働く・・・といった色が濃いのが特徴。
 ごっついモンスターやボス敵が待ち受けるダンジョンなどもあるのだが、
とにかくこのゲームで重要なのは、勢力同士が戦う「合戦」にある。
「合戦」の戦場では、大名や武将たちが守る「陣」があり、プレイヤーたちは、
その「陣」をめぐって対NPC戦や対PC戦を繰り広げる。
合戦で多くの手柄を挙げた者は、ゲーム内の立て札に公表されたり、ネット上で
噂になったりする。そして、それぞれの勢力ごとに、英雄のようなPCが存在する。
多くのプレイヤーは、そんな「名誉」を求めて戦う。

 怒涛のように敵武将の首級を挙げまくる「武将狩りプレイヤー」や、
そんなプレイヤーを助けるために華麗なフットワークで陽動をする「囮プレイヤー」、
敵の「武将狩り」を迎撃する「対人部隊」、戦況を報告する「伝令役」や、
武器の修理や補給物資を届けたり、他プレイヤーの回復に努める者など、
さまざまな在り方があり、合戦だけで立派なゲームとして成立する。

 もちろん、戦国時代のゲームだからといって、侍ばかりではない。
職業は、「侍」、「忍者」、「僧」、「神主」、「陰陽師」、「薬師」、「鍛治屋」と、
多種多様である。さらに、初期能力値の振り分けや、職業別の特化技能により、
「様々な計略術に長けた侍」や、「二刀流でずば抜けた戦闘力の侍」、
「一撃必殺の暗殺忍者」や、「多様な術で味方をサポートする忍者」、
「回復に長けた善の僧」もいれば、「呪いに長けた邪悪な僧」もいる。
このように、さまざまなプレイヤーの在り方を決めることが出来る。

 難は、各種BBSが荒れやすいこと。
多くのプレイヤーが、ある勢力に与していて、手柄とか明確にプレイヤーの順位をつけて
しまうので、一部の常連プレイヤーの地位や名声が高くなってしまうこともあり、
2CHなどのBBSでは、憂国の嘆きを目にすることが多い。
「最近の武田家は、なっちゃいねーぜ!!」みたいに・・・。
あと、合戦の矛先を決める外交方針などにプレイヤーが投票することが出来るので、
BBS上での煽りやスパイなどが多発している。
そこを「面白さ」と捉えるかは人それぞれか。

 ちなみに私は4ヶ月ほど前から「忍者」でプレーしている。
色んな技や術で敵の動きを止めたり、敵の技を無効化したりするサポート役をやっており、
現在は、合戦場で敵PCを叩く「対人部隊」をしている。
まだ細々と、弱そうなPCを袋叩きするようなことばかりだが、
ごくまれに敵にとって重要な救援部隊とかを叩くと、
まわりから「ナイス!!」と声をかけられるのがとても快感である。
こんな、妙な連帯感が楽しい。
PC同士の戦いだからこそ、妙な連帯感が生まれるものだ。
 こんなエピソードもある。
私が合戦初心者のときに、多くのPCが睨み合う膠着した戦線で、
私一人で敵のそばで、自キャラのグラフィックが「踊る」コマンドを打ったところ、
敵の強力な対人部隊をおびき寄せてしまい、戦いの口火を切ってしまった。
私は7人の敵プレイヤーにボコボコにされてしまったが、
逆に言うと7人の敵を引き付けたことによって、味方にとって有利になったのだ。
アホな初心者でもこんな楽しみ方ができる。
対PC戦だからこそ、こういった心理面での楽しみ方もできる。

 また、このゲームでは、「やりこみ」によるアドバンテージが低く、
プレイヤーの戦略などで勝利することも多いので、
終日やりこんで、超高性能な武装に身を固めた「廃人」でも、
うまくやればコロっと倒すことが出来てしまうので、あまり時間を避けない堅気にも
タイヘンありがたい。
どんな強力な敵の攻撃でも、なんか防ぐ術があったりする。
強力な攻撃には準備動作などがあったりして、その間に相手を麻痺させるような
攻撃を仕掛ければ、戦況をガラっと変えることができる。
もちろん敵もそれを念頭に入れてたりして、究極のところ、「じゃんけん」なのだが、
判断が遅れたり、戦略を間違えたりしたら、もうアウトなのだ。
プレイヤースキルがなにより重要なものとなっている。
MAXレベル近くで、そこそこの装備に身を固めているのに、ボコスカ殺されてる私が
言うのだから、間違いない。^−^;

 私はFFとウルティマオンラインをやったことがあるのだが、
両者ともゴリゴリやりこんで、レベル上げと強力な武器の入手がメインだった気がする。
ウルティマは、ウェイトが遅くて強力な「ハルバード」で一撃離脱だけだったような・・・。
FFはサブジョブ鍛えたりで、やり込みしなきゃハナシにならなかったような・・・。
あ、あとは連携技の呼吸あわせくらいかな。
義務のように、スクウェアが提供してくれたクエストを攻略してただけだった気がする。

 多くのゲーマーが魅了されたFFに、大して興味を惹かれなかった私が、
信Onにハマりまくっている。
私にとっては、FFよりも遥かに信Onが楽しかったということだ。
「ぜひお試しあれ!!」と声を大にして言いたいのだが、
お試し程度では、魅力は伝わらない。
私が「面白い」と主張する「合戦」に参加するには、ある程度のレベルが必要だから。
だから、「だまされたと思ってやりなさい。」としか言うことは出来ない。
・・・ん〜、なんか無責任になってしまったが、
面白いっすよ、信On。よろしく。

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