コンピュータソフト
ロールプレイングゲーム
EverQuest2
Sony Online Entertainment
2004年11月24日
かつての三大MMORPGの一角EverQuestの続編。FFXIが大幅に参考したと言われるゲームシステムの基本はそのままに、グラフィックスを強化し、初心者でも入り込めるようシステムを親切にし、満を持してサービスを開始した。
ただし2004年11月8日からサービスを開始したのは欧米のみ。日本では2005年初頭を目指してローカライゼーションする予定だそうだ。
私が手に入れたのは当然輸入版である。本国では約50ドルで売られているらしいが、私は秋葉原の Over Top で税込み7,200円でゲットした。このところの為替を考えるとやや割高か。かつて輸入ゲームのために広いフロアを割いていた某店があり、そこだと安く買えるだろうかと思って足を踏み入れると、なんといまはドンキホーテになっていてちょっとしたショックを味わった。
DVD二枚組だ。ネットサーフィンしていると、CD10枚前後を使って苦労してインストールしている人の話があったので、CD版も恐らくあるのだろう。長いインストールが終わると、さらに長い修正パッチのダウンロードが始まる。
ネットゲームはパッケージを買うだけでなく期間ごとにサービス料を払わなければならないので、登録しなければならない。EverQuest2の登録は、インストールしたクライアントの指示に従って行う。もちろん英語だが、特に難しいところはない。約款とか規約などの長文は当然読み飛ばす。難しい単語が出てきたなと思ったら、前後の文脈から「てんかん」について注意を促していると思われたので、これも読み飛ばす。
基本料金は一ヶ月約15ドル。思ったより高い。いまは円高が進んで1ドル105円として計算したら1,575円だ。円安になって1ドル120円になったら1,800円になる。FFXIが1,280円だということを考えると高い。ただ、リネージュ2の3,000円と比べると安い。一ヶ月だと15ドルだが、3ヶ月だと14ドル、6ヶ月だと13ドル、一年だと12ドル、まとめて払うと一ヶ月あたりの値段が安くなる。私はとりあえず一ヶ月にしておいた。面白いかどうか分からないゲームにそこまで払えないし。ちなみに最初の一ヶ月分はパッケージ代に含まれているとのこと。
その上さらに追加サービスが四つ用意されていて、一つで一ヶ月1ドルを請求している。四つ全部申し込むと3ドルに割引だそうだ。どうもデータ管理の強化がウリらしい。サーバ単位や全世界での自分のランキングを出したり、思い出をより長く取っておいたりと、それなりに気になる項目が並んでいる。でも1ドルは微妙だな。一ヶ月だけすべて無料で使えるそうなのでとりあえず試すだけにする。
登録が終わると今度はキャラクターの作成に移る。いきなり何種類もの種族を選ぶ画面が出てくる。一番無難なヒューマンから、耳が長くて長命で頭のいいエルフ四種、背が低くてどっしりしたドワーフと定番のものから、トラ人間、ネズミ人間、頭でっかち、オーガにトロールなど。どれも辛気臭い顔をしているので迷う。私はとりあえずハーフリングを選んでみた。ロード・オブ・ザ・リングに出てくる主人公の種族ホビットそのものなのだが、原作者トールキンが名称の権利を持っているから使えないという話を以前聞いた。特徴を一言で表すと、おっさん小人だ。他にノームという職人肌の小人種族もいる。
キャラクター作成時に決められるパラメータが多い。かなり多い。目を例に挙げると、目の色をパレットから選べるほか、目じりの上下をスライドバーでいじれる。まゆの形や目との間隔もスライドバーで微調整可。鼻や口や輪郭まで多種多様にいじれる。色々触っているうちにビートたけしに似た顔になってきたのは笑った。アゴをのばすとくりぃむしちゅーの有田の顔っぽくなったりする。ただし種族的に丸顔というのは変えられない。あと、かっこいい顔やかわいい顔を目指すのも不毛だろう。
今作では職業を選んだりパラメータを割り振ったりする必要はない。キャラクターの造形が終わると、そのままチュートリアルに進む。飛ばすことも出来るがやっておいたほうがいいだろう。
チュートリアルの舞台は小さな船の上から始まる。まずは移動と視点の動かし方からだ。シャツ一枚の私のキャラクターがてこてこと動く。船長らしい男が何かしゃべっている。船長のしゃべったところに返事のテキストがあるからそれを左クリックしろと指示が出た。そこで私はログウィンドウで船長の言葉のところを左クリックしつづけていたのだが、何も起こる気配がない。視点を上げると船長のふきだしが見つかる。ああ、これのことか。つまずいたのはここぐらいで、あとは順調に進んだ。
この船長、演出上、ブロークンな英語を使ってくる。'te とか 'yo とかワケが分からなかったが、文脈を追うと to と you っぽい。一人称の I の代わりに Me を使っているのには笑った。おそまつくんのイヤミ氏のようだ。ほかにも、注意すれば判らなくもない変な単語が出てくるが、大抵の人物は普通にしゃべってくれるので問題ない。ちなみにすべて音声も同時に再生されている。聞き取る必要はないし、私の語学力ではろくに聞き取れないのだが、いい雰囲気を出している。聞き取れなくてもふきだしかログウィンドウにすべて出ているので問題なし。
船の上では、帽子をなくして困っているおっさんのために箱をあけて探してあげたり、助けてもらったお礼に船上のネズミを退治したり、月の石を買う代わりに下働きさせられているアホっぽい女のために商人にモノを売ったり買ったりして払ってやったりする。クエストは、一つ一つやることがまとめられており、チェックシート形式になっているので、簡単にこなせる。まるで英語の教材のようだ。クエストを攻略したり敵を倒していくと、経験値をもらえて、レベルが上がっていく。そうしているうちに、通称初心者の島という小さな島にたどり着く。
島にたどり着いた時点で大体レベル4くらいになっている。偉そうにしている男から基本職四つのうちどれかを選べと言われる。ファイターとメイジとプリーストとスカウトだ。戦士と魔法使いと司祭と斥候か。さらにこれらがレベル10でクラス12種に、レベル20でサブクラス24種に分かれる。無理やり訳したスカウトを例にすると、クラスで盗賊系と詩人系と暗殺者系に分かれる。まだ先の話だ。私は迷ったが面倒なのファイターにした。
鍛冶屋のドワーフのおっさんを訪ねるよう言われる。なんとおっさんの居場所まで光の筋が導いてくれる。このおっさんを起点にいくつかクエストをこなすようだ。私は今のところ三つほどクリアしたが、まだ続きがあるようだ。町の門を抜けたところにゴブリンがいるのでそいつらをどうにかしろというクエストだった。FFXIに出てくるゴブリンと違い、EverQuest2に出てくるゴブリンは、RPGの元祖 Dungeons and Dragons から脈々と受け継がれる、生まれながらに邪悪で知能が低くて醜悪で汚い生き物のようだ。日本で言えばゴキブリみたいなものか。町の門を出るとバリケードがあり、町の衛兵が二三人いる。バリケードに向かってゴブリンが単発で何匹も何匹も走ってきて、ときどき衛兵がそいつらを倒している。それにまじってゴブリンを何匹か倒しておしまいというのが最初のクエストだった。
おっと。レビューなのにいつのまにか体験記になってしまいそうになった。他にも生産系のクエストがあり、壊れた扉をなんとかするために釘を作れと言われて材料を渡されたり、まだまだこの島だけでいくつものクエストがあるようだった。どれも英語の教材のように簡単で、別段ゲームに慣れている必要はないだろう。木の枝が落ちていたのでダブルクリックしてみたら伐採のモーションになって、木の枝がカバンの中に入って伐採のスキルが上がったとか出てきた。それぐらい簡単だ。
一度強いゴブリンと戦って死にそうになったが、近くにいる人に助けてもらった。MMORPGならではのことだ。thank you ぐらい言えば良かったのだが、操作方法がよく分かっていなかったので黙って下がって自然回復させた。こういうのを面倒臭がるようではMMOには向いていない。
グラフィックスは割ときれいだ。FFXIに慣れた私からすると、EverQuest2のグラフィックスは目を見張るほどきれいと言うほどでもなかった。世界がしっとりと描かれており、ポリゴンを感じさせない造りになっている。そうそう、銀行の前にある人口の池はわずかに波立っており、そこだけはハッキリとFFXIより美しかった。最初の船上でも波がうねっており、さすがに64のゼルダほどではないが、平坦なFFXIの海よりもがんばっていた。キャラクターが地を滑るように移動しているような気がするのだが、もうちょっとリアルにしてほしかった。戦闘時には、武器を振るモーションのほかに、敵の攻撃をかわすモーションがあって面白い。見慣れるとワンパターンになりそうだったのが気になる。
グラフィックスはもちろんマシンの性能に左右される。私のマシンは、Athlon 3200+ に RADEON9800PRO という一年前の最高性能クラスだ。しかしこのマシンでも、インストール直後の設定は balanced より一つ下になっていた。これからハードの性能が上がることを見越した造りになっているのだろう。あとでもうちょっと設定をいじって具合を見るつもりだ。
動作環境だが、快適にプレイするにはメモリは最低1GBあったほうがいいらしい。メモリが足りないと、エリアを移動するたびに時間をとられたりするらしい。事前に聞いていた私はソフトと同時にメモリも買ったが、ゲーマーでないとせいぜい512MBぐらいしか積んでいないんじゃないだろうか。PC3200の DDR SDRAM は現在ノーブランドでも 512MB で 7,480円。私はブランドのボックス品でハイニックス製のチップを積んだやつを 9,980円で買った。バカに出来ない出費だ。理想を言えば1.5GBとか2GBを積んだほうがいいらしいのだが、1GBのメモリはメジャーどころのチップでは厳しいし、ノーブランドでも割高になる。私のゲーム用マシンその1はスロットが二本しかないのでこれで打ち止めだ。
残念ながら私はまだちょっとしかプレイしていないので、これ以上のことは現時点では書けない。EverQuestの魅力は、こんなところでは終わらないはずなのだ。見知らぬ人同士が集まって一つのことを成し遂げる達成感。それを支える重厚なシステム。
どうせ日本語版が来年出るのだから、それまで待つ人のほうが多いようだ。私もその考えだった。でも、最初だからこその喧騒があったりして、ネットゲームは最初が一番面白いのだ。日本語版が出たらそのときも喧騒があるだろうが、既に英語版をやった人が未経験の人を導いてしまう可能性があるので面白さが半減してしまうかもしれない。それに、よこしまな考えだが、日本語版でまたやりなおして、日本人の他の人よりも効率よく進めてまわりの人から尊敬されたいという想いもある。
うーん。ドラクエまで待てばよかったか。でもスマップに金払うような気がして嫌なんだよねぇ。いくら既存ゲーマーはほぼ買ってくれると見越しているとはいえ、ライトゲーマーを取り込もうという露骨な宣伝には嫌気がさす。まあゲーマー人口が増えればそれもまたよしだが…。
話が脱線したが、文中言及したように、英語の教材としても有効なんじゃないかと思えるほど丁寧な造りには非常に感心した。クエストでウォーミングアップしたら、すぐさま実地でのコミュニケーションが待っているという段取りだ。日本人も意外にいるので、日本人同士だけでつるんでローマ字で会話するのもいい。外人とまじって友好を深めるもよし。7,200円+1ヶ月15ドルというのはそれなりの値段なので、正直ちょっと気合を入れないと元を取れない気がしているのだが、今のところそんなには心配していない。
ただし2004年11月8日からサービスを開始したのは欧米のみ。日本では2005年初頭を目指してローカライゼーションする予定だそうだ。
私が手に入れたのは当然輸入版である。本国では約50ドルで売られているらしいが、私は秋葉原の Over Top で税込み7,200円でゲットした。このところの為替を考えるとやや割高か。かつて輸入ゲームのために広いフロアを割いていた某店があり、そこだと安く買えるだろうかと思って足を踏み入れると、なんといまはドンキホーテになっていてちょっとしたショックを味わった。
DVD二枚組だ。ネットサーフィンしていると、CD10枚前後を使って苦労してインストールしている人の話があったので、CD版も恐らくあるのだろう。長いインストールが終わると、さらに長い修正パッチのダウンロードが始まる。
ネットゲームはパッケージを買うだけでなく期間ごとにサービス料を払わなければならないので、登録しなければならない。EverQuest2の登録は、インストールしたクライアントの指示に従って行う。もちろん英語だが、特に難しいところはない。約款とか規約などの長文は当然読み飛ばす。難しい単語が出てきたなと思ったら、前後の文脈から「てんかん」について注意を促していると思われたので、これも読み飛ばす。
基本料金は一ヶ月約15ドル。思ったより高い。いまは円高が進んで1ドル105円として計算したら1,575円だ。円安になって1ドル120円になったら1,800円になる。FFXIが1,280円だということを考えると高い。ただ、リネージュ2の3,000円と比べると安い。一ヶ月だと15ドルだが、3ヶ月だと14ドル、6ヶ月だと13ドル、一年だと12ドル、まとめて払うと一ヶ月あたりの値段が安くなる。私はとりあえず一ヶ月にしておいた。面白いかどうか分からないゲームにそこまで払えないし。ちなみに最初の一ヶ月分はパッケージ代に含まれているとのこと。
その上さらに追加サービスが四つ用意されていて、一つで一ヶ月1ドルを請求している。四つ全部申し込むと3ドルに割引だそうだ。どうもデータ管理の強化がウリらしい。サーバ単位や全世界での自分のランキングを出したり、思い出をより長く取っておいたりと、それなりに気になる項目が並んでいる。でも1ドルは微妙だな。一ヶ月だけすべて無料で使えるそうなのでとりあえず試すだけにする。
登録が終わると今度はキャラクターの作成に移る。いきなり何種類もの種族を選ぶ画面が出てくる。一番無難なヒューマンから、耳が長くて長命で頭のいいエルフ四種、背が低くてどっしりしたドワーフと定番のものから、トラ人間、ネズミ人間、頭でっかち、オーガにトロールなど。どれも辛気臭い顔をしているので迷う。私はとりあえずハーフリングを選んでみた。ロード・オブ・ザ・リングに出てくる主人公の種族ホビットそのものなのだが、原作者トールキンが名称の権利を持っているから使えないという話を以前聞いた。特徴を一言で表すと、おっさん小人だ。他にノームという職人肌の小人種族もいる。
キャラクター作成時に決められるパラメータが多い。かなり多い。目を例に挙げると、目の色をパレットから選べるほか、目じりの上下をスライドバーでいじれる。まゆの形や目との間隔もスライドバーで微調整可。鼻や口や輪郭まで多種多様にいじれる。色々触っているうちにビートたけしに似た顔になってきたのは笑った。アゴをのばすとくりぃむしちゅーの有田の顔っぽくなったりする。ただし種族的に丸顔というのは変えられない。あと、かっこいい顔やかわいい顔を目指すのも不毛だろう。
今作では職業を選んだりパラメータを割り振ったりする必要はない。キャラクターの造形が終わると、そのままチュートリアルに進む。飛ばすことも出来るがやっておいたほうがいいだろう。
チュートリアルの舞台は小さな船の上から始まる。まずは移動と視点の動かし方からだ。シャツ一枚の私のキャラクターがてこてこと動く。船長らしい男が何かしゃべっている。船長のしゃべったところに返事のテキストがあるからそれを左クリックしろと指示が出た。そこで私はログウィンドウで船長の言葉のところを左クリックしつづけていたのだが、何も起こる気配がない。視点を上げると船長のふきだしが見つかる。ああ、これのことか。つまずいたのはここぐらいで、あとは順調に進んだ。
この船長、演出上、ブロークンな英語を使ってくる。'te とか 'yo とかワケが分からなかったが、文脈を追うと to と you っぽい。一人称の I の代わりに Me を使っているのには笑った。おそまつくんのイヤミ氏のようだ。ほかにも、注意すれば判らなくもない変な単語が出てくるが、大抵の人物は普通にしゃべってくれるので問題ない。ちなみにすべて音声も同時に再生されている。聞き取る必要はないし、私の語学力ではろくに聞き取れないのだが、いい雰囲気を出している。聞き取れなくてもふきだしかログウィンドウにすべて出ているので問題なし。
船の上では、帽子をなくして困っているおっさんのために箱をあけて探してあげたり、助けてもらったお礼に船上のネズミを退治したり、月の石を買う代わりに下働きさせられているアホっぽい女のために商人にモノを売ったり買ったりして払ってやったりする。クエストは、一つ一つやることがまとめられており、チェックシート形式になっているので、簡単にこなせる。まるで英語の教材のようだ。クエストを攻略したり敵を倒していくと、経験値をもらえて、レベルが上がっていく。そうしているうちに、通称初心者の島という小さな島にたどり着く。
島にたどり着いた時点で大体レベル4くらいになっている。偉そうにしている男から基本職四つのうちどれかを選べと言われる。ファイターとメイジとプリーストとスカウトだ。戦士と魔法使いと司祭と斥候か。さらにこれらがレベル10でクラス12種に、レベル20でサブクラス24種に分かれる。無理やり訳したスカウトを例にすると、クラスで盗賊系と詩人系と暗殺者系に分かれる。まだ先の話だ。私は迷ったが面倒なのファイターにした。
鍛冶屋のドワーフのおっさんを訪ねるよう言われる。なんとおっさんの居場所まで光の筋が導いてくれる。このおっさんを起点にいくつかクエストをこなすようだ。私は今のところ三つほどクリアしたが、まだ続きがあるようだ。町の門を抜けたところにゴブリンがいるのでそいつらをどうにかしろというクエストだった。FFXIに出てくるゴブリンと違い、EverQuest2に出てくるゴブリンは、RPGの元祖 Dungeons and Dragons から脈々と受け継がれる、生まれながらに邪悪で知能が低くて醜悪で汚い生き物のようだ。日本で言えばゴキブリみたいなものか。町の門を出るとバリケードがあり、町の衛兵が二三人いる。バリケードに向かってゴブリンが単発で何匹も何匹も走ってきて、ときどき衛兵がそいつらを倒している。それにまじってゴブリンを何匹か倒しておしまいというのが最初のクエストだった。
おっと。レビューなのにいつのまにか体験記になってしまいそうになった。他にも生産系のクエストがあり、壊れた扉をなんとかするために釘を作れと言われて材料を渡されたり、まだまだこの島だけでいくつものクエストがあるようだった。どれも英語の教材のように簡単で、別段ゲームに慣れている必要はないだろう。木の枝が落ちていたのでダブルクリックしてみたら伐採のモーションになって、木の枝がカバンの中に入って伐採のスキルが上がったとか出てきた。それぐらい簡単だ。
一度強いゴブリンと戦って死にそうになったが、近くにいる人に助けてもらった。MMORPGならではのことだ。thank you ぐらい言えば良かったのだが、操作方法がよく分かっていなかったので黙って下がって自然回復させた。こういうのを面倒臭がるようではMMOには向いていない。
グラフィックスは割ときれいだ。FFXIに慣れた私からすると、EverQuest2のグラフィックスは目を見張るほどきれいと言うほどでもなかった。世界がしっとりと描かれており、ポリゴンを感じさせない造りになっている。そうそう、銀行の前にある人口の池はわずかに波立っており、そこだけはハッキリとFFXIより美しかった。最初の船上でも波がうねっており、さすがに64のゼルダほどではないが、平坦なFFXIの海よりもがんばっていた。キャラクターが地を滑るように移動しているような気がするのだが、もうちょっとリアルにしてほしかった。戦闘時には、武器を振るモーションのほかに、敵の攻撃をかわすモーションがあって面白い。見慣れるとワンパターンになりそうだったのが気になる。
グラフィックスはもちろんマシンの性能に左右される。私のマシンは、Athlon 3200+ に RADEON9800PRO という一年前の最高性能クラスだ。しかしこのマシンでも、インストール直後の設定は balanced より一つ下になっていた。これからハードの性能が上がることを見越した造りになっているのだろう。あとでもうちょっと設定をいじって具合を見るつもりだ。
動作環境だが、快適にプレイするにはメモリは最低1GBあったほうがいいらしい。メモリが足りないと、エリアを移動するたびに時間をとられたりするらしい。事前に聞いていた私はソフトと同時にメモリも買ったが、ゲーマーでないとせいぜい512MBぐらいしか積んでいないんじゃないだろうか。PC3200の DDR SDRAM は現在ノーブランドでも 512MB で 7,480円。私はブランドのボックス品でハイニックス製のチップを積んだやつを 9,980円で買った。バカに出来ない出費だ。理想を言えば1.5GBとか2GBを積んだほうがいいらしいのだが、1GBのメモリはメジャーどころのチップでは厳しいし、ノーブランドでも割高になる。私のゲーム用マシンその1はスロットが二本しかないのでこれで打ち止めだ。
残念ながら私はまだちょっとしかプレイしていないので、これ以上のことは現時点では書けない。EverQuestの魅力は、こんなところでは終わらないはずなのだ。見知らぬ人同士が集まって一つのことを成し遂げる達成感。それを支える重厚なシステム。
どうせ日本語版が来年出るのだから、それまで待つ人のほうが多いようだ。私もその考えだった。でも、最初だからこその喧騒があったりして、ネットゲームは最初が一番面白いのだ。日本語版が出たらそのときも喧騒があるだろうが、既に英語版をやった人が未経験の人を導いてしまう可能性があるので面白さが半減してしまうかもしれない。それに、よこしまな考えだが、日本語版でまたやりなおして、日本人の他の人よりも効率よく進めてまわりの人から尊敬されたいという想いもある。
うーん。ドラクエまで待てばよかったか。でもスマップに金払うような気がして嫌なんだよねぇ。いくら既存ゲーマーはほぼ買ってくれると見越しているとはいえ、ライトゲーマーを取り込もうという露骨な宣伝には嫌気がさす。まあゲーマー人口が増えればそれもまたよしだが…。
話が脱線したが、文中言及したように、英語の教材としても有効なんじゃないかと思えるほど丁寧な造りには非常に感心した。クエストでウォーミングアップしたら、すぐさま実地でのコミュニケーションが待っているという段取りだ。日本人も意外にいるので、日本人同士だけでつるんでローマ字で会話するのもいい。外人とまじって友好を深めるもよし。7,200円+1ヶ月15ドルというのはそれなりの値段なので、正直ちょっと気合を入れないと元を取れない気がしているのだが、今のところそんなには心配していない。