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【Besiege】オリジナル兵器を作って物理演算するぞい!【獅白ぼたん/ホロライブ】
Botan Ch.獅白ぼたん (YouTube 2022.2.25)
傑作(30点)
2022年11月19日
アニメのアバターをかぶって動画サイトYouTubeで主にゲーム配信をしているホロライブ所属のVTuber獅白ぼたんが、自分で攻城兵器を作って相手の拠点を落としていく物理演算による攻城戦ゲームBesiegeをプレイした実況動画。
何年か前にこのゲームがまとめサイトかなにかで取り上げられていたのを見て少し興味を持ったものの、積極的にやろうとは思わなくて当時はスルーした。それから時がたち、今年の6月になって516円でセールされていたのでとりあえず買ってみたのだけど、やはりすぐには遊ぶ気になれずに積んでしまった。
その後ホロライブのゲーム実況を見るようになり、メンバーの誰かがこのゲームを遊んでいたらそれを見て自分もやる気になれるのかなと思って検索してみたらこの動画がヒットしたので見てみたらとてもおもしろかった。
まずどんなゲームなのかというと、自分で一から攻城兵器を作ってそれを操作し、敵の拠点を壊していく。
ゲームを始めるとガランとした空間の一角に敵の陣地があり、その手前に一つのブロックが浮いている。そのブロックを起点として、色々と用意されている部品をくっつけて攻城兵器を作っていく。たとえばメニューから大砲を選択して最初のブロックのどれかの面をクリックすると、その面から大砲が生えるように出現する。感覚的にはマインクラフトに近い。
ステージクリア制になっていて、一つのステージには目標が設定されており、その目標を達成すると次のステージへ行ける。最初のステージには家が一軒だけあって、チュートリアルに従って簡単な車を作って前進させて家にぶつけるだけで家が壊れてクリアとなる。目標には壊す以外にも色々あって、敵兵を何パーセント殺すとか、特定の地点を通過するとか、ある物資を特定の場所まで運ぶとかがある。
取り付けることのできる部品にも色々あって、丸太などの構造材のほかに、クロスボウや大砲や爆弾などの武器、鉄板などの防御材、車輪やピストンなどの仕掛け、果てはプロペラや翼なんかもある。大きさに制限があって、そんなに大きな兵器は作れないようになっている。というかそもそも木材の骨組みでできた兵器を大きくしようとしても自重で潰れてしまう。
今回紹介する動画では獅白ぼたんというホロライブ5期生のライオンの血が混じった(?)女の子というか女性がこのゲームを遊んでいる。ゲームなら基本的になんでも得意だと豪語するほどの腕の持ち主で、難易度の高いアクションゲームから頭を使うシミュレーションゲームまでなんでもこなす。
ライオンの耳こそつけているけれどアバターの外見は大人の女といった感じで非常にクールな印象を受ける。声も落ち着いており、わりと淡々とゲーム実況を行う。ただし動画の最初は体を左右に揺らしながら「ラライオ~ン♪」と歌う。かわいい。
彼女は初見でプレイしており、ゲームのシステムを手探りで確かめながらリスナーに語りかけ、反応も見ながら自分の攻城兵器を作っていく。
このゲーム、試してみてうまくいかなかったらすぐにやり直すことができる。スペースキーを押すとエディットモードからプレイモードに移り、実際に兵器を操作して目標を達成できるか試せる。で、行き詰って無理だとわかったら再びスペースキーを押すとすぐにエディットモードへ戻り、プレイモードへ移る直前の状態に戻る。
プレイしてなにがいけなかったのか考え、その反省を活かして自分の兵器をブラッシュアップしていく。最初はそんなに難しいことはなくて、単に火力が足りないだとか強度が足りないだとかが原因なので、ちょっと軌道修正すれば割と簡単に正解へとたどり着ける。
彼女が適当に作った兵器は最初まるでショッピングカートみたいな形をしており、その上にポコポコと無節操に兵器を載せていくのだけど、完成した兵器を見てバカっぽい兵器になってしまったと恥ずかしがりながら自嘲するところがかわいかった。爆弾を扱うのに失敗して派手に自爆しているシーンも何度かあって笑った。
彼女はなにげに人気が高い。女性のゲーム配信者というと、かわいい女の子が下手なりにがんばってリスナーに応援されながらクリアしていくほうが特に男性に人気が出そうだし実際その傾向もあるのだけど、ゲーム実況というコンテンツには変わりはないのでゲームがうまかったり解説がおもしろかったりすると当然人気が出る。
ホロライブを代表するVTuberの兎田ぺこらや湊あくあなんかもゲームが得意だし、一見雑談中心の宝鐘マリンもスプラトゥーン3でぺこらを凌ぐ腕前を見せた。ライトゲームではない本格的なゲームを何人かのVTuberが並行して実況すると、大体ぺこらがトップでその次あたりにこの獅白ぼたんが高い同時視聴者数を記録することが多い。男は自分より頭のいい女を嫌うと言われることが多いけれど、必ずしもそういうわけではないことが分かると思う。まあぺこらの腕前はゲームが得意な一般男性よりも若干劣るぐらいの絶妙なラインかもしれないので、その点で言えば説立証なのかもしれないけど。
ちなみに今回やったBesiegeは物理演算を扱っていることから敷居が高いのか、検索してみたところこの獅白ぼたんの他にさくらみこしかやっていなかった。さくらみこは何かの場つなぎに一時間だけプレイして玉砕していた。
さくらみこは私も大好きでよく見ているのだけど、バカゲーとか簡単なゲームをおもしろおかしく遊ぶのが芸風(?)になっていて、今回取り上げたような頭を使うゲームには向いていないと思う。RUSTでは電気工事もやっていたりとなにげに頭のいいところも見せるのだけど、ポン(コツ)で売っているせいか派手に失敗してみせて笑いを取りにいっている。ちょっと見て楽しむ分にはいいかもしれないけれど、本気でゲームに挑戦してほしいと思って見ている人には物足りないと思う。
獅白ぼたんがBesiegeをやっている動画はこれも含めて全部で3本あり、2本目はリスナーの勧めもあって「パンジャンドラム」と二足歩行を勉強して作ってみせている。パンジャンドラムとは実在したイギリス製のバカ兵器で、自走式の車輪型兵器のこと。このBesiegeでは最初から用意されている車輪の部品を使わずに自分で円形のフレームを作ってロケット等で回転させて走らせる兵器を指すようだった。一度動き出したらろくに操作できずバックもできないためステージ攻略には当然向かない。
3本目の動画では空のステージにも入っているのだけど、空を飛ぶ兵器を作るのは難しいようで少し沼っている。飛行機やヘリコプターは難易度が高いけれど、気球なら比較的簡単に作れ、安定して飛べる上に自在に操作できる。2本目の動画でもそういえばモニュメントの周りをグルグルまわる鳥の群れを撃ち落とすステージで少しハマって時間が掛かっていた。でもそれ以外のステージでは非常に順調にクリアしていったと思う。あ、輸送船団のステージもちょっとハマっていたか。竹槍みたいな兵器を作って輸送船を撃ち落とそうとして、あまりのバカっぽさに自分で笑っていたのがかわいかった。詰まってもちゃんと理屈で考えて対処するし、なにをやろうとしているのか説明もしてくれるのでイライラせずにすむ。
リスナーの意に添えないときには「ごめんなー」と謝るところもかわいい。
1本目と2本目の動画が2022年2月、3本目は少し時間があいて6月に配信しているのだけど、それ以来やっていないようなのでいずれ続きをやってほしい。
彼女のプレイを見ているうちに自分ならこうするという思いが沸き起こってきたので、自分でもやってみたらすごく楽しめた。見て満足して終わってしまうこともあると思うけれど、この手のゲームだったら自分でも好きなようにやってみたくなる。
彼女はいろんなゲームを発掘(?)して遊んでみせているので、おもしろそうなゲームがないか探すときも見てみるといいと思う。ちゃんとしっかり遊んでくれているはずなので、表面だけなぞるような広告的なプレイはしていないと思う。…まあ企業案件でやっているゲームのなかにはそういうのもあるんだろうけど。
というわけで、かわいいだけじゃない女性によるゲーム実況として、特にゲームそのものが好きだというコアゲーマーにはぜひこの獅白ぼたんの実況動画を勧める。
何年か前にこのゲームがまとめサイトかなにかで取り上げられていたのを見て少し興味を持ったものの、積極的にやろうとは思わなくて当時はスルーした。それから時がたち、今年の6月になって516円でセールされていたのでとりあえず買ってみたのだけど、やはりすぐには遊ぶ気になれずに積んでしまった。
その後ホロライブのゲーム実況を見るようになり、メンバーの誰かがこのゲームを遊んでいたらそれを見て自分もやる気になれるのかなと思って検索してみたらこの動画がヒットしたので見てみたらとてもおもしろかった。
まずどんなゲームなのかというと、自分で一から攻城兵器を作ってそれを操作し、敵の拠点を壊していく。
ゲームを始めるとガランとした空間の一角に敵の陣地があり、その手前に一つのブロックが浮いている。そのブロックを起点として、色々と用意されている部品をくっつけて攻城兵器を作っていく。たとえばメニューから大砲を選択して最初のブロックのどれかの面をクリックすると、その面から大砲が生えるように出現する。感覚的にはマインクラフトに近い。
ステージクリア制になっていて、一つのステージには目標が設定されており、その目標を達成すると次のステージへ行ける。最初のステージには家が一軒だけあって、チュートリアルに従って簡単な車を作って前進させて家にぶつけるだけで家が壊れてクリアとなる。目標には壊す以外にも色々あって、敵兵を何パーセント殺すとか、特定の地点を通過するとか、ある物資を特定の場所まで運ぶとかがある。
取り付けることのできる部品にも色々あって、丸太などの構造材のほかに、クロスボウや大砲や爆弾などの武器、鉄板などの防御材、車輪やピストンなどの仕掛け、果てはプロペラや翼なんかもある。大きさに制限があって、そんなに大きな兵器は作れないようになっている。というかそもそも木材の骨組みでできた兵器を大きくしようとしても自重で潰れてしまう。
今回紹介する動画では獅白ぼたんというホロライブ5期生のライオンの血が混じった(?)女の子というか女性がこのゲームを遊んでいる。ゲームなら基本的になんでも得意だと豪語するほどの腕の持ち主で、難易度の高いアクションゲームから頭を使うシミュレーションゲームまでなんでもこなす。
ライオンの耳こそつけているけれどアバターの外見は大人の女といった感じで非常にクールな印象を受ける。声も落ち着いており、わりと淡々とゲーム実況を行う。ただし動画の最初は体を左右に揺らしながら「ラライオ~ン♪」と歌う。かわいい。
彼女は初見でプレイしており、ゲームのシステムを手探りで確かめながらリスナーに語りかけ、反応も見ながら自分の攻城兵器を作っていく。
このゲーム、試してみてうまくいかなかったらすぐにやり直すことができる。スペースキーを押すとエディットモードからプレイモードに移り、実際に兵器を操作して目標を達成できるか試せる。で、行き詰って無理だとわかったら再びスペースキーを押すとすぐにエディットモードへ戻り、プレイモードへ移る直前の状態に戻る。
プレイしてなにがいけなかったのか考え、その反省を活かして自分の兵器をブラッシュアップしていく。最初はそんなに難しいことはなくて、単に火力が足りないだとか強度が足りないだとかが原因なので、ちょっと軌道修正すれば割と簡単に正解へとたどり着ける。
彼女が適当に作った兵器は最初まるでショッピングカートみたいな形をしており、その上にポコポコと無節操に兵器を載せていくのだけど、完成した兵器を見てバカっぽい兵器になってしまったと恥ずかしがりながら自嘲するところがかわいかった。爆弾を扱うのに失敗して派手に自爆しているシーンも何度かあって笑った。
彼女はなにげに人気が高い。女性のゲーム配信者というと、かわいい女の子が下手なりにがんばってリスナーに応援されながらクリアしていくほうが特に男性に人気が出そうだし実際その傾向もあるのだけど、ゲーム実況というコンテンツには変わりはないのでゲームがうまかったり解説がおもしろかったりすると当然人気が出る。
ホロライブを代表するVTuberの兎田ぺこらや湊あくあなんかもゲームが得意だし、一見雑談中心の宝鐘マリンもスプラトゥーン3でぺこらを凌ぐ腕前を見せた。ライトゲームではない本格的なゲームを何人かのVTuberが並行して実況すると、大体ぺこらがトップでその次あたりにこの獅白ぼたんが高い同時視聴者数を記録することが多い。男は自分より頭のいい女を嫌うと言われることが多いけれど、必ずしもそういうわけではないことが分かると思う。まあぺこらの腕前はゲームが得意な一般男性よりも若干劣るぐらいの絶妙なラインかもしれないので、その点で言えば説立証なのかもしれないけど。
ちなみに今回やったBesiegeは物理演算を扱っていることから敷居が高いのか、検索してみたところこの獅白ぼたんの他にさくらみこしかやっていなかった。さくらみこは何かの場つなぎに一時間だけプレイして玉砕していた。
さくらみこは私も大好きでよく見ているのだけど、バカゲーとか簡単なゲームをおもしろおかしく遊ぶのが芸風(?)になっていて、今回取り上げたような頭を使うゲームには向いていないと思う。RUSTでは電気工事もやっていたりとなにげに頭のいいところも見せるのだけど、ポン(コツ)で売っているせいか派手に失敗してみせて笑いを取りにいっている。ちょっと見て楽しむ分にはいいかもしれないけれど、本気でゲームに挑戦してほしいと思って見ている人には物足りないと思う。
獅白ぼたんがBesiegeをやっている動画はこれも含めて全部で3本あり、2本目はリスナーの勧めもあって「パンジャンドラム」と二足歩行を勉強して作ってみせている。パンジャンドラムとは実在したイギリス製のバカ兵器で、自走式の車輪型兵器のこと。このBesiegeでは最初から用意されている車輪の部品を使わずに自分で円形のフレームを作ってロケット等で回転させて走らせる兵器を指すようだった。一度動き出したらろくに操作できずバックもできないためステージ攻略には当然向かない。
3本目の動画では空のステージにも入っているのだけど、空を飛ぶ兵器を作るのは難しいようで少し沼っている。飛行機やヘリコプターは難易度が高いけれど、気球なら比較的簡単に作れ、安定して飛べる上に自在に操作できる。2本目の動画でもそういえばモニュメントの周りをグルグルまわる鳥の群れを撃ち落とすステージで少しハマって時間が掛かっていた。でもそれ以外のステージでは非常に順調にクリアしていったと思う。あ、輸送船団のステージもちょっとハマっていたか。竹槍みたいな兵器を作って輸送船を撃ち落とそうとして、あまりのバカっぽさに自分で笑っていたのがかわいかった。詰まってもちゃんと理屈で考えて対処するし、なにをやろうとしているのか説明もしてくれるのでイライラせずにすむ。
リスナーの意に添えないときには「ごめんなー」と謝るところもかわいい。
1本目と2本目の動画が2022年2月、3本目は少し時間があいて6月に配信しているのだけど、それ以来やっていないようなのでいずれ続きをやってほしい。
彼女のプレイを見ているうちに自分ならこうするという思いが沸き起こってきたので、自分でもやってみたらすごく楽しめた。見て満足して終わってしまうこともあると思うけれど、この手のゲームだったら自分でも好きなようにやってみたくなる。
彼女はいろんなゲームを発掘(?)して遊んでみせているので、おもしろそうなゲームがないか探すときも見てみるといいと思う。ちゃんとしっかり遊んでくれているはずなので、表面だけなぞるような広告的なプレイはしていないと思う。…まあ企業案件でやっているゲームのなかにはそういうのもあるんだろうけど。
というわけで、かわいいだけじゃない女性によるゲーム実況として、特にゲームそのものが好きだというコアゲーマーにはぜひこの獅白ぼたんの実況動画を勧める。