映画、テレビ番組、舞台芸術
音楽映像
【歌枠】7カ月ぶりのSINGING STREAM【天音かなた/ホロライブ】
Kanata Ch. 天音かなた (YouTube 2022.12.4)
傑作(30点)
2022年12月8日
天使の女の子のアバターをかぶって動画サイトYouTubeでゲーム配信などのアイドル活動を行っているホロライブ所属のVTuber天音かなたが、約7か月ぶりに行った歌枠(カラオケで歌う)の配信。
以前かなたの歌枠をチェックしようとアーカイブを見てみたら数か月も前にさかのぼってしまい、なにかあったのかと思って中を見てみたら歌い方を変えてみたと言っていて、それっきり長いことブランクが開いていたことが分かった。で今回そのブランクを埋める形でようやく歌枠が配信されたので見てみた。とてもよかった。
どうもリスナーから歌い方にクセがあると言われ続けていたようで、それを気にしていたのか一度歌い方を変えてみたらしいのだけど、それでも納得がいかなかったのかしばらくは生配信の歌枠ではなくいわゆる「歌みた(歌ってみた)」つまりカバー曲をあらかじめ録音した動画を投稿することで試行錯誤していたらしい。
以前のかなたんの歌い方は、たとえが古いけれどサザンオールスターズの桑田佳祐やその影響を受けた人たちのような、ストレートに発声せずにちょっと口をすぼめてかっこつけるような歌い方だったと思う。正直自分もなんでこんな歌い方するんだろうって思っていた。特にかなたは船長(マリン)やポルカのように虹色の声を持っているのでもったいないし、それにいまはこんな歌い方は流行っていないと思う。クセのある歌い方をしていて人気があるのっていまは「凛として時雨」のTKぐらいじゃないだろうか。それに女の子の歌い方じゃあないと思う。
だから今回かなたんがどういう結論を出したのかとても興味があった。
まずは「ハム太郎とっとこうた」「LOVEマシーン」で普段のトークする声に近い感じでかわいく歌ってみせた。いつもの魅力的な声のかなたがそのまま歌っているような感じでよかった。次に本気曲の「ロウワー」を歌ってみせたのだけど、以前のようなクセは抑えてフラットな発声になっていた。
そのあと「あくたんのこと好きすぎ☆ソング」で得意のものまねを披露し、続いてかなたんの世代の曲らしいボカロ曲「初めての恋が終わる時」を歌い、最後に自分のオリジナル曲であるバラード「中空の庭」と船長のオリジナル曲である通称「マリ箱」を歌って締めた。
どうやらこれまでの自分のスタイルを捨てて大多数のリスナーの声に従うことを選んだようだった(前の歌い方が好きだという声も一部にはあった)。
まあそもそも「天城越え」が十八番だったらしいのでクセの強い歌い方が必ずしもメインだったとは言えないのかもしれない。ちなみに今回の歌枠でもアカペラで少し披露しているので一応どんなのか聴ける。
これはネットで読んだ不確かな情報なので分からないけど、かなたの中の人はもともと「歌い手」と呼ばれる歌専門の人だったらしい。そうでなくてもデビューにあたって名前を「天音」とつけるぐらいなのだから歌にはとても自信があっただろうし自負もあったのだと思う。実際、以前の歌い方もかっこいいとは思ったし、人気もあったんだろうなと思う。
しかし幸か不幸か、普段の声のほうが魅力的だった。歌手メインのつもりでやっていたら声優として人気が出ていた、みたいな。
自分は今回かなたんが正解にたどり着いたと思っているのだけど、その一方でリスナーがアーティストに妥協を強いたのだという思いも抱いた。まあ次に歌枠やったらもとに戻っている可能性もあると思うんだけど。
という話はいったんおしまいにして今回の歌枠とかなたんの歌についての純粋な感想を言うと、やっぱり歌がうまいし安定しているなと思った。「天城越え」の声量が普段も出ていたらもっと良かったのにとも思ったけど。もしそうなったら星街すいせいやAyunda Risuを超える可能性もあると思う。
通称「マリ箱」は色んなメンバーが歌っていて今回かなたは初めて歌ったのだけど、ねっとりと歌うと言っていたほどではなくて割とあっさり目に感じた。普段の配信でたまに出る妙に色っぽい声が出ていたら最高だっただろうなあと思った。沙花叉のほうが声質もあって色っぽかったと思う(沙花叉は全然安定してないけど)。たぶんポルカが仕上げてきたら超えてくると思う。ポルカのいままでの船長曲のカバーはほんと完璧というか原曲を超えていたから。まあポルカもムラがあって安定していないんだけど。
そんなわけで、いまのゲーム配信や雑談での天音かなたがそのまま歌うカラオケ配信を聴きたければ、今回の配信を聴くのが一番だと思う。逆に角巻わためみたいにトークと歌とのギャップを楽しみたければ昔の歌枠を聴いてみるといいんじゃないだろうか。
以前かなたの歌枠をチェックしようとアーカイブを見てみたら数か月も前にさかのぼってしまい、なにかあったのかと思って中を見てみたら歌い方を変えてみたと言っていて、それっきり長いことブランクが開いていたことが分かった。で今回そのブランクを埋める形でようやく歌枠が配信されたので見てみた。とてもよかった。
どうもリスナーから歌い方にクセがあると言われ続けていたようで、それを気にしていたのか一度歌い方を変えてみたらしいのだけど、それでも納得がいかなかったのかしばらくは生配信の歌枠ではなくいわゆる「歌みた(歌ってみた)」つまりカバー曲をあらかじめ録音した動画を投稿することで試行錯誤していたらしい。
以前のかなたんの歌い方は、たとえが古いけれどサザンオールスターズの桑田佳祐やその影響を受けた人たちのような、ストレートに発声せずにちょっと口をすぼめてかっこつけるような歌い方だったと思う。正直自分もなんでこんな歌い方するんだろうって思っていた。特にかなたは船長(マリン)やポルカのように虹色の声を持っているのでもったいないし、それにいまはこんな歌い方は流行っていないと思う。クセのある歌い方をしていて人気があるのっていまは「凛として時雨」のTKぐらいじゃないだろうか。それに女の子の歌い方じゃあないと思う。
だから今回かなたんがどういう結論を出したのかとても興味があった。
まずは「ハム太郎とっとこうた」「LOVEマシーン」で普段のトークする声に近い感じでかわいく歌ってみせた。いつもの魅力的な声のかなたがそのまま歌っているような感じでよかった。次に本気曲の「ロウワー」を歌ってみせたのだけど、以前のようなクセは抑えてフラットな発声になっていた。
そのあと「あくたんのこと好きすぎ☆ソング」で得意のものまねを披露し、続いてかなたんの世代の曲らしいボカロ曲「初めての恋が終わる時」を歌い、最後に自分のオリジナル曲であるバラード「中空の庭」と船長のオリジナル曲である通称「マリ箱」を歌って締めた。
どうやらこれまでの自分のスタイルを捨てて大多数のリスナーの声に従うことを選んだようだった(前の歌い方が好きだという声も一部にはあった)。
まあそもそも「天城越え」が十八番だったらしいのでクセの強い歌い方が必ずしもメインだったとは言えないのかもしれない。ちなみに今回の歌枠でもアカペラで少し披露しているので一応どんなのか聴ける。
これはネットで読んだ不確かな情報なので分からないけど、かなたの中の人はもともと「歌い手」と呼ばれる歌専門の人だったらしい。そうでなくてもデビューにあたって名前を「天音」とつけるぐらいなのだから歌にはとても自信があっただろうし自負もあったのだと思う。実際、以前の歌い方もかっこいいとは思ったし、人気もあったんだろうなと思う。
しかし幸か不幸か、普段の声のほうが魅力的だった。歌手メインのつもりでやっていたら声優として人気が出ていた、みたいな。
自分は今回かなたんが正解にたどり着いたと思っているのだけど、その一方でリスナーがアーティストに妥協を強いたのだという思いも抱いた。まあ次に歌枠やったらもとに戻っている可能性もあると思うんだけど。
という話はいったんおしまいにして今回の歌枠とかなたんの歌についての純粋な感想を言うと、やっぱり歌がうまいし安定しているなと思った。「天城越え」の声量が普段も出ていたらもっと良かったのにとも思ったけど。もしそうなったら星街すいせいやAyunda Risuを超える可能性もあると思う。
通称「マリ箱」は色んなメンバーが歌っていて今回かなたは初めて歌ったのだけど、ねっとりと歌うと言っていたほどではなくて割とあっさり目に感じた。普段の配信でたまに出る妙に色っぽい声が出ていたら最高だっただろうなあと思った。沙花叉のほうが声質もあって色っぽかったと思う(沙花叉は全然安定してないけど)。たぶんポルカが仕上げてきたら超えてくると思う。ポルカのいままでの船長曲のカバーはほんと完璧というか原曲を超えていたから。まあポルカもムラがあって安定していないんだけど。
そんなわけで、いまのゲーム配信や雑談での天音かなたがそのまま歌うカラオケ配信を聴きたければ、今回の配信を聴くのが一番だと思う。逆に角巻わためみたいにトークと歌とのギャップを楽しみたければ昔の歌枠を聴いてみるといいんじゃないだろうか。