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【#ホロ英会話伝言】言葉の壁を越えていけ!!!英会話伝言ゲーム!【ホロライブ】
Lui ch. 鷹嶺ルイ - holoX - (YouTube 2022.8.8)
まあまあ(10点)
2023年3月7日
鷹の女の子のアバターをかぶって動画サイトYouTubeでゲーム実況を中心にアイドル活動をしているホロライブ所属VTuber鷹嶺ルイが、メンバーを集めて英会話伝言ゲームをした配信。
この鷹嶺ルイはデビュー前に普通の会社で営業をやっていたらしく、なんとその会社で全国ナンバーワンの成績を上げたこともあるとのこと。そのコミュニケーション能力と仕切りによりメンバーを集めて企画をやるのをウリにしていたみたいなのだけど、自分がホロライブを見始めてからは自らがホストを演じる地獄企画(!)ぐらいしかなかったので、ネットの掲示板を見てこれが評判いいということで見てみた。おもしろかったけど、いくつか気になる点があった。
VTuber芸能事務所ホロライブは日本だけでなく世界展開しており、いわゆるEN勢と言われるメンバーは英語圏に向けて英語で配信を行っているほか、ID勢と言われるインドネシアのメンバーは英語やインドネシア語で配信している。彼らは日本のメンバーとは基本的にイベントぐらいでしか交流していない。
今回伝言ゲームで伝えるのは一行に収まる程度の簡単な英文だった。ホロライブらしくサブカル関連(アニメやゲームなど)の英文なのがおもしろかった。EN勢はもちろんID勢も英語が当たり前のようにできるので、ゲームのカギは日本勢がちゃんとうまく聞き取って伝えられるか、そしてEN勢やID勢がいかに丁寧に伝えられるかに掛かっていた。
鷹嶺ルイはMCとして日本語と英語で場を仕切っていた。彼女の英語は見た感じ高校生レベルだったけど、まあそれについては日本人の基準が厳しすぎるみたいなので、このぐらいできていればたぶん世界的には十分しゃべれていると思う。
まずカリオペがおもしろかった。時差の関係か同居家族がすでに寝静まっていてあまり大きな声を出せないと言って妙なテンションでおだやかな日本語をしゃべっていたのがウケた。死神の女性という大人びた外見とのギャップもあってよかった。なかなか英語が聞き取れない日本勢を応援してやさしく伝えていたのも好印象だった。
日本勢の参加者は兎田ぺこらとラプラス・ダークネスと尾丸ポルカだった。彼女らは英語がほとんどできないのだけど、それでもちゃんと伝言ゲームとして成立する程度の最低限の英語力はあったと思う。英文がサブカル関連なのでネタが分かったら補完できていたし。もう絶対に正解できないと思っていたミスがまさかのリカバリーを見せて盛り上がっていて楽しかった。
一方で自分が一番気になったのは、MCの鷹嶺ルイが最初の人に英文を伝えるところ。もうこの時点で伝言ゲームになっちゃってる。MCの英語レベルがそんなに高くないのに、それを突っ込ませないよう当たり前のようにゲームの外に置いちゃっている。MCはみんなの引き立て役なので自分があまり目立たないよう振舞ったのかもしれないけれど、ここでちょっとおどけてみせたほうがかわいげがあってよかったと思う。
それはこの配信に限った話ではないみたいで、ネットの評判を見てもこの鷹嶺ルイは自分が道化になるようなことはしないらしい。いちいちよく覚えていないんだけど、リスナーから配信の「撮れ高」についてコメントがあったときに、それは君たちが考えることじゃないみたいなことを言ったらしい。
まあそもそも「撮れ高」という言葉は日本のバラエティ番組が自分から視聴者に番組の舞台裏を見せて笑いを取るために表に出てきた言葉なので、リスナーが配信者に対して使う言葉じゃないのは確かにそのとおりなんだけど、これだけ一般化したのだからせめて受け流すべきだったと思う。
アイドルというのは多分一義的にはまばゆいばかりの輝きがファンを魅了するコンテンツなのだと思うけど、じゃあその輝きはどこからくるのかと言ったときに、たとえば歌だったら本職の歌手以上に歌えるはずはないのだから、その分がんばりとか姿勢とかが共感を呼んでいるんじゃないだろうか。だとしたら自身の未熟さを受け入れるところから始めなければならないわけで、たぶんこの鷹嶺ルイに関してはそこが一番弱いからチャンネル登録者数につながっていないのだと思う。
ゲームの判定も甘く、伝えられた内容が怪しくても無理やり正解にしてしまっているように感じた。もっと突っ込んでせめて減点ぐらいにはしてほしかった。
鷹嶺ルイは声が非常に特徴的で、いかにも男装の麗人っぽい独特な声をしている。結構クセのある声なので、この声が嫌いと言っている声がネットでは目立っていた。自分は割と好きなのだけど、それでも耳障りに感じる時もあった。この声は鳴らすのが難しいオーボエみたいな楽器なので、ちゃんと鳴らすと魅力的に響くけれど、鳴らしそこなうと不快な響きを持つと思う。あと、そもそもオーボエをずっと聴いていたいのかという根本的な話もある。自分は素人なのでよくわからないけれど発声法の指導を受ければ良くなりそう。
EN勢やID勢と積極的にコミュニケーションを取る。2022年のマインクラフトのメンバー専用サーバで行われた夏祭りで、海外勢のメンバーに付き添って案内や通訳をしていたのを見てちょっと好きになった。海外勢は日本のメンバーと交流したがっているみたいなので、彼女らもきっとうれしかっただろうなあと思った。
英語だけでなくタイ語も日常会話程度ならできるらしい。だったらインドネシア語もやってみたらいいんじゃないだろうか。海外勢が日本語を勉強していると聞くとすごくうれしく思うのと同様に、インドネシアの人も日本人がインドネシア語を勉強するとなるとうれしく思うと思う。
もちろん日本のメンバーとも積極的に交流し、人脈を増やしている。なかでも割と気難しい(?)と言われている戌神ころねと仲良くなっていたのは意外だった。一方で、リスナーからは自分たちの見られない裏で仲を進展させるところが嫌われているみたいだった。
料理がうまいらしく、調理師免許を持つ癒月ちょこと定期的にコラボして、他のメンバーを呼んでもてなす「リッチショコラ」という企画をやっている。試しに少し見てみたのだけど、音声が遠くて何を言っているのか分かりにくかったうえにそんなに話がおもしろいわけでもなかったのですぐに閉じてしまった。こういうカメラ枠(?)は映せる範囲が限られていて何をやっているのか分かりにくく見ていてもどかしいので自分は興味がわかなかった。
ホロライブの主要な顧客層である弱者男性(?)にはとことん合わない点も、チャンネル登録者数で最下位争いをするほどの人気のなさの理由なんじゃないかと思う。企画を積極的にやっていくと言っていたわりにそこまでやっていないのもネットで言われていた。
歌は、がなる声がとてもかっこよかったので期待していたのだけど、フルコーラスで歌っているところを見たら普通にヘタで魅力に乏しくて聴いていられなかった。
船長(マリン)とのコラボでキャリーを受けていた配信を見てみたけれどそんなにおもしろくなかった。悪の組織の女幹部というキャラでやっているのだけど、そのキャラにこれといっておもしろい設定があるわけでもなく、話が全然膨らんでいなかった。
ソロ配信で海外のリスナーからの英語のコメントに対して英語で答えていた。でも基本的に実況は日本語なので海外の人には伝わっていなかっただろうし、英語で答えた内容についてもあとで日本語で解説したわけでもないので、なんのためにやっているのかよくわからなかった。キアラみたいに通訳しないとどっちのリスナーも置いてけぼりになると思う。
というわけで自分としてはよっぽど興味深いゲームでも実況しない限り見ないし、人に勧めもしないのだけど、他にないユニークなキャラを持っているので、気に入る人は気に入るだろうから一度はチェックしてみてもいいと思う。
この鷹嶺ルイはデビュー前に普通の会社で営業をやっていたらしく、なんとその会社で全国ナンバーワンの成績を上げたこともあるとのこと。そのコミュニケーション能力と仕切りによりメンバーを集めて企画をやるのをウリにしていたみたいなのだけど、自分がホロライブを見始めてからは自らがホストを演じる地獄企画(!)ぐらいしかなかったので、ネットの掲示板を見てこれが評判いいということで見てみた。おもしろかったけど、いくつか気になる点があった。
VTuber芸能事務所ホロライブは日本だけでなく世界展開しており、いわゆるEN勢と言われるメンバーは英語圏に向けて英語で配信を行っているほか、ID勢と言われるインドネシアのメンバーは英語やインドネシア語で配信している。彼らは日本のメンバーとは基本的にイベントぐらいでしか交流していない。
今回伝言ゲームで伝えるのは一行に収まる程度の簡単な英文だった。ホロライブらしくサブカル関連(アニメやゲームなど)の英文なのがおもしろかった。EN勢はもちろんID勢も英語が当たり前のようにできるので、ゲームのカギは日本勢がちゃんとうまく聞き取って伝えられるか、そしてEN勢やID勢がいかに丁寧に伝えられるかに掛かっていた。
鷹嶺ルイはMCとして日本語と英語で場を仕切っていた。彼女の英語は見た感じ高校生レベルだったけど、まあそれについては日本人の基準が厳しすぎるみたいなので、このぐらいできていればたぶん世界的には十分しゃべれていると思う。
まずカリオペがおもしろかった。時差の関係か同居家族がすでに寝静まっていてあまり大きな声を出せないと言って妙なテンションでおだやかな日本語をしゃべっていたのがウケた。死神の女性という大人びた外見とのギャップもあってよかった。なかなか英語が聞き取れない日本勢を応援してやさしく伝えていたのも好印象だった。
日本勢の参加者は兎田ぺこらとラプラス・ダークネスと尾丸ポルカだった。彼女らは英語がほとんどできないのだけど、それでもちゃんと伝言ゲームとして成立する程度の最低限の英語力はあったと思う。英文がサブカル関連なのでネタが分かったら補完できていたし。もう絶対に正解できないと思っていたミスがまさかのリカバリーを見せて盛り上がっていて楽しかった。
一方で自分が一番気になったのは、MCの鷹嶺ルイが最初の人に英文を伝えるところ。もうこの時点で伝言ゲームになっちゃってる。MCの英語レベルがそんなに高くないのに、それを突っ込ませないよう当たり前のようにゲームの外に置いちゃっている。MCはみんなの引き立て役なので自分があまり目立たないよう振舞ったのかもしれないけれど、ここでちょっとおどけてみせたほうがかわいげがあってよかったと思う。
それはこの配信に限った話ではないみたいで、ネットの評判を見てもこの鷹嶺ルイは自分が道化になるようなことはしないらしい。いちいちよく覚えていないんだけど、リスナーから配信の「撮れ高」についてコメントがあったときに、それは君たちが考えることじゃないみたいなことを言ったらしい。
まあそもそも「撮れ高」という言葉は日本のバラエティ番組が自分から視聴者に番組の舞台裏を見せて笑いを取るために表に出てきた言葉なので、リスナーが配信者に対して使う言葉じゃないのは確かにそのとおりなんだけど、これだけ一般化したのだからせめて受け流すべきだったと思う。
アイドルというのは多分一義的にはまばゆいばかりの輝きがファンを魅了するコンテンツなのだと思うけど、じゃあその輝きはどこからくるのかと言ったときに、たとえば歌だったら本職の歌手以上に歌えるはずはないのだから、その分がんばりとか姿勢とかが共感を呼んでいるんじゃないだろうか。だとしたら自身の未熟さを受け入れるところから始めなければならないわけで、たぶんこの鷹嶺ルイに関してはそこが一番弱いからチャンネル登録者数につながっていないのだと思う。
ゲームの判定も甘く、伝えられた内容が怪しくても無理やり正解にしてしまっているように感じた。もっと突っ込んでせめて減点ぐらいにはしてほしかった。
鷹嶺ルイは声が非常に特徴的で、いかにも男装の麗人っぽい独特な声をしている。結構クセのある声なので、この声が嫌いと言っている声がネットでは目立っていた。自分は割と好きなのだけど、それでも耳障りに感じる時もあった。この声は鳴らすのが難しいオーボエみたいな楽器なので、ちゃんと鳴らすと魅力的に響くけれど、鳴らしそこなうと不快な響きを持つと思う。あと、そもそもオーボエをずっと聴いていたいのかという根本的な話もある。自分は素人なのでよくわからないけれど発声法の指導を受ければ良くなりそう。
EN勢やID勢と積極的にコミュニケーションを取る。2022年のマインクラフトのメンバー専用サーバで行われた夏祭りで、海外勢のメンバーに付き添って案内や通訳をしていたのを見てちょっと好きになった。海外勢は日本のメンバーと交流したがっているみたいなので、彼女らもきっとうれしかっただろうなあと思った。
英語だけでなくタイ語も日常会話程度ならできるらしい。だったらインドネシア語もやってみたらいいんじゃないだろうか。海外勢が日本語を勉強していると聞くとすごくうれしく思うのと同様に、インドネシアの人も日本人がインドネシア語を勉強するとなるとうれしく思うと思う。
もちろん日本のメンバーとも積極的に交流し、人脈を増やしている。なかでも割と気難しい(?)と言われている戌神ころねと仲良くなっていたのは意外だった。一方で、リスナーからは自分たちの見られない裏で仲を進展させるところが嫌われているみたいだった。
料理がうまいらしく、調理師免許を持つ癒月ちょこと定期的にコラボして、他のメンバーを呼んでもてなす「リッチショコラ」という企画をやっている。試しに少し見てみたのだけど、音声が遠くて何を言っているのか分かりにくかったうえにそんなに話がおもしろいわけでもなかったのですぐに閉じてしまった。こういうカメラ枠(?)は映せる範囲が限られていて何をやっているのか分かりにくく見ていてもどかしいので自分は興味がわかなかった。
ホロライブの主要な顧客層である弱者男性(?)にはとことん合わない点も、チャンネル登録者数で最下位争いをするほどの人気のなさの理由なんじゃないかと思う。企画を積極的にやっていくと言っていたわりにそこまでやっていないのもネットで言われていた。
歌は、がなる声がとてもかっこよかったので期待していたのだけど、フルコーラスで歌っているところを見たら普通にヘタで魅力に乏しくて聴いていられなかった。
船長(マリン)とのコラボでキャリーを受けていた配信を見てみたけれどそんなにおもしろくなかった。悪の組織の女幹部というキャラでやっているのだけど、そのキャラにこれといっておもしろい設定があるわけでもなく、話が全然膨らんでいなかった。
ソロ配信で海外のリスナーからの英語のコメントに対して英語で答えていた。でも基本的に実況は日本語なので海外の人には伝わっていなかっただろうし、英語で答えた内容についてもあとで日本語で解説したわけでもないので、なんのためにやっているのかよくわからなかった。キアラみたいに通訳しないとどっちのリスナーも置いてけぼりになると思う。
というわけで自分としてはよっぽど興味深いゲームでも実況しない限り見ないし、人に勧めもしないのだけど、他にないユニークなキャラを持っているので、気に入る人は気に入るだろうから一度はチェックしてみてもいいと思う。