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巨人のドシン

任天堂

まあまあ(10点)
2004年12月26日
ひっちぃ

伝説の巨人を操作して、島に住んでいる数種類の住人を助けて、モニュメントと呼ばれる建物を全種類作らせるのが一応の目的のゲーム。南国ののんびりしたムードの中で、島の地形や建築物や住人や他の生き物を好き勝手にいじれる。

これはまさに和風ポピュラスと言える作品だ。地面を上下させて住人の便宜を図るところはそのまんま。ただしそこからは大きく異なる。ポピュラスの場合、敵対する種族を破滅に追い込み、味方の種族を繁栄させるのが目的だ。しかしこのゲームの場合は、種族同士を協業させることによって、モニュメントを造り分ける必要がある。このへんに製作者のこだわりがあるように思われる。

一回のゲームはきっちり30分で終わる。この手のゲームにありがちな、気がつくと数時間過ぎていた、ということがなくていい。メリハリがあるのはいいことだ。

長老風の人物のナレーションに味がある。「○○○じゃった」とゲーム全体の雰囲気を作り上げている。それと、巨人の挙動を時折解説する不思議なおねいさんボイス。ネットで調べてみたら緒川たまきの声らしい。

そんな、なごみ系のゲームなのだが、シミュレーションゲームマニアの私にはペースが合わない。あれやってこれやって、とせっかちに動いてしまい、それが空回りしてしまう。

箱庭系シミュレーションゲームの子供向けバージョンとしては、十分な完成度を持っているので、この手の作品をもっと作って欲しい。このシリーズはこのままで良いと思うが、ファミコンウォーズのようにもっと手ごたえのある箱庭系の作品が欲しい。

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