ハードウェア
オーディオ・ビジュアル
Frames Soprano
Bose
まあまあ(10点)
2024年5月16日
アメリカの音響機器メーカーBoseが出していたサングラス型オーディオ再生機器。Bluetoothでスマホと接続して音楽等を聴いたりマイクで通話したりすることができる。
2022年10月にポータブルオーディオ専門店e☆イヤホンのWeb本店で半額で投げ売りされていたので、特に欲しかったわけではないけど(!)気になったので買ってみた。ちょっと触ってこんなものかと思ってしばらく放置した。というのも自分は普段メガネを掛けているので、このサングラスを掛けると字が読めなくなるから。
最近になり、ふと思い立ってメガネ屋JiNSで度入りのレンズに交換してもらった。税込み6,600円だった。昔はメガネに4~5万円ぐらい払っていたことを思うと安すぎて感動する。仕上がりも40分ぐらいだった。
とりあえず音質について言うと、典型的なBoseの音だと思う。少なくともハイファイではない。解像度が低く、低音や高音が伸びるわけでもなく、中音域をやや強調した音?音痩せしていない聞きやすい音で、ちゃんとBoseのスピーカーっぽいスケール感がある。
フレームのツルの部分が太くなっていて、ちょうど耳の穴の前に音の出るところが来るようになっている。机の上に置いて鳴らすと、かすかに音が聴こえる。ちゃんと小型スピーカーとして設計されているようなエンクロージャ感がある。ツルが結構太いんだけど、再生時間が5.5時間しかないので、バッテリーではなく音を響かせる空間を確保するよう設計されているんだと思う。
レンズが大きいので、男ならDJ KOO、女なら浜崎あゆみっぽい感じがする。正直いまだとダサいというか人を選ぶと思う。メガネのフレーム選びの常識を適用すると、顔が細長い人だったら似合うかも。顔が丸い人は細長いメガネのほうが似合うらしい。
鼻に掛けるところがフレームと一体型になっていて、鼻筋の低い日本人一般にはあまりフィットしないと思う。自分の場合、普通に掛けているとすぐにずり落ちる。かといって調整することもできないので、普通に使用するのはあきらめたほうがいい(!)。寝っ転がって顔を仰向けあるいは横向けにして使うといいかも。自分は寝ホン用として割り切っている。寝ながらイヤホンすると耳に悪いと言われているけれど、これなら大丈夫そう。
ネットでレビューを見ると、フレームの蝶番のところでよく断線するという声が多かった。何度も何度も交換したと言っている人までいたので怖くなった。自分は大して使っていないせいか今のところなんともない。後発モデルで改善されたのかもしれないし、単にそこまで使い倒していないだけかもしれない。
右のツルの下側に物理ボタンがついていて、長押しすると電源が入り、さらに長押しするとスマホなどから接続できる状態になる。また、専用のアプリをストアからダウンロードして指示に従うことでも接続できる。接続すると、デバイス名を読み取って音声で読み上げるのが地味にすごい。
接続後に改めてボタンを押すと再生と停止になるのはよくある操作法だろうか。ボリュームを調整するボタンはなくて、右のツルの外側を指でなぞると上げ下げできる。B&W P7 Wiressみたいに割り切って物理ボタンをつけてくれたほうが自分はわかりやすくていいと思うんだけど、可動部を減らすという意味ではいいと思う。
外して机の上に裏返して置くと2秒後に自動的に電源が切れるとのこと。つまり、ジャイロだかなんだかのセンサーがあるようだった。こういうのは無駄なところにコストを掛けているようであまり好きにはなれないけれど、Boseが理想とする機能を詰め込んでみましたという感じなのかもしれない。ちなみに再生を停止して一定時間たっても電源が切れるようになっている。
これを書いている2024年5月現在、すでにこの製品は少なくとも日本では売られていない。Bose的には失敗だったのだろう。というか消費者に受け入れられなかったんだと思う。そもそも高すぎるし、フルワイヤレスイヤホンとの差別化もしにくい。音楽を聴きながら外の音を聴くこともできるとか、耳に負担を掛けないとか、より自然な音響で聴けるとかあるんだろうけど、そんなことは普通の人々には割とどうでもよかったんだと思う。
あまり自由ではない会社でこっそり仕事中に音楽を聴くことができるんじゃないかと期待したけれど、音量を下げないと音漏れしてバレるのでBGM程度のボリュームになってしまうし、なによりフレームの鼻のところが合わないのですぐにずり落ちてしまう。リモート会議で使うと一見なにもつけていないように見えていいかもしれないけれど、会議中に近くの人から話しかけられてしまうリスクがある。
というわけで、もう入手手段が限られている製品なのでどうでもいいかもしれないけれど、寝入りながら音楽をそこそこの音質で楽しみたい人で、Boseの音が嫌いでない人なら使って見てもいいと思う。
2022年10月にポータブルオーディオ専門店e☆イヤホンのWeb本店で半額で投げ売りされていたので、特に欲しかったわけではないけど(!)気になったので買ってみた。ちょっと触ってこんなものかと思ってしばらく放置した。というのも自分は普段メガネを掛けているので、このサングラスを掛けると字が読めなくなるから。
最近になり、ふと思い立ってメガネ屋JiNSで度入りのレンズに交換してもらった。税込み6,600円だった。昔はメガネに4~5万円ぐらい払っていたことを思うと安すぎて感動する。仕上がりも40分ぐらいだった。
とりあえず音質について言うと、典型的なBoseの音だと思う。少なくともハイファイではない。解像度が低く、低音や高音が伸びるわけでもなく、中音域をやや強調した音?音痩せしていない聞きやすい音で、ちゃんとBoseのスピーカーっぽいスケール感がある。
フレームのツルの部分が太くなっていて、ちょうど耳の穴の前に音の出るところが来るようになっている。机の上に置いて鳴らすと、かすかに音が聴こえる。ちゃんと小型スピーカーとして設計されているようなエンクロージャ感がある。ツルが結構太いんだけど、再生時間が5.5時間しかないので、バッテリーではなく音を響かせる空間を確保するよう設計されているんだと思う。
レンズが大きいので、男ならDJ KOO、女なら浜崎あゆみっぽい感じがする。正直いまだとダサいというか人を選ぶと思う。メガネのフレーム選びの常識を適用すると、顔が細長い人だったら似合うかも。顔が丸い人は細長いメガネのほうが似合うらしい。
鼻に掛けるところがフレームと一体型になっていて、鼻筋の低い日本人一般にはあまりフィットしないと思う。自分の場合、普通に掛けているとすぐにずり落ちる。かといって調整することもできないので、普通に使用するのはあきらめたほうがいい(!)。寝っ転がって顔を仰向けあるいは横向けにして使うといいかも。自分は寝ホン用として割り切っている。寝ながらイヤホンすると耳に悪いと言われているけれど、これなら大丈夫そう。
ネットでレビューを見ると、フレームの蝶番のところでよく断線するという声が多かった。何度も何度も交換したと言っている人までいたので怖くなった。自分は大して使っていないせいか今のところなんともない。後発モデルで改善されたのかもしれないし、単にそこまで使い倒していないだけかもしれない。
右のツルの下側に物理ボタンがついていて、長押しすると電源が入り、さらに長押しするとスマホなどから接続できる状態になる。また、専用のアプリをストアからダウンロードして指示に従うことでも接続できる。接続すると、デバイス名を読み取って音声で読み上げるのが地味にすごい。
接続後に改めてボタンを押すと再生と停止になるのはよくある操作法だろうか。ボリュームを調整するボタンはなくて、右のツルの外側を指でなぞると上げ下げできる。B&W P7 Wiressみたいに割り切って物理ボタンをつけてくれたほうが自分はわかりやすくていいと思うんだけど、可動部を減らすという意味ではいいと思う。
外して机の上に裏返して置くと2秒後に自動的に電源が切れるとのこと。つまり、ジャイロだかなんだかのセンサーがあるようだった。こういうのは無駄なところにコストを掛けているようであまり好きにはなれないけれど、Boseが理想とする機能を詰め込んでみましたという感じなのかもしれない。ちなみに再生を停止して一定時間たっても電源が切れるようになっている。
これを書いている2024年5月現在、すでにこの製品は少なくとも日本では売られていない。Bose的には失敗だったのだろう。というか消費者に受け入れられなかったんだと思う。そもそも高すぎるし、フルワイヤレスイヤホンとの差別化もしにくい。音楽を聴きながら外の音を聴くこともできるとか、耳に負担を掛けないとか、より自然な音響で聴けるとかあるんだろうけど、そんなことは普通の人々には割とどうでもよかったんだと思う。
あまり自由ではない会社でこっそり仕事中に音楽を聴くことができるんじゃないかと期待したけれど、音量を下げないと音漏れしてバレるのでBGM程度のボリュームになってしまうし、なによりフレームの鼻のところが合わないのですぐにずり落ちてしまう。リモート会議で使うと一見なにもつけていないように見えていいかもしれないけれど、会議中に近くの人から話しかけられてしまうリスクがある。
というわけで、もう入手手段が限られている製品なのでどうでもいいかもしれないけれど、寝入りながら音楽をそこそこの音質で楽しみたい人で、Boseの音が嫌いでない人なら使って見てもいいと思う。