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Oxygen Not Included - The Frosty Planet Pack

Klei Entertainment

まあまあ(10点)
2025年11月16日
ひっちぃ

事故により謎の惑星の地中深くにワープさせられてしまった複製人間たちに指示を出し、酸欠を始めとしたさまざまな問題に対処しつつ星系からの脱出を目指すゲームOxygen Not Includedの拡張パック第2弾。氷の惑星ケレスでプレイできる。

自分は拡張パック第1弾Spaced Out!を遊び終え、他のゲームも消化したいのでいったんこのゲームは放置しようとしたのだけど、まだやり足りないというかもっとうまく進めてみたいと思ったのでこのDLC(DownLoad Contentsつまり拡張パック)に手を出してしまった。正直微妙だった。

開始時に氷の惑星ケレスを選択できるようになった。他のゲームシステムは基本的に変わらない。拡張パック第1弾Spaced Out!の有効化スイッチをオンオフすることによりどっちのモードでも遊べる。自分はまた複数の惑星を並行して開拓したかったのでSpaced Out!モードでプレイしたんだけど、正直これは小さな失敗だった。あとで説明する。

気温がマイナス20~30度の極寒の環境でスタートする。といっても複製人間たちの生死に直接関わることはない。定期的に凍えて作業が止まってしまうぐらい。これを防ぐには、新たに追加された薪ヒーターを設置して複製人間たちに暖を取らせるとよい。スタート地点にはそのための薪が山積みで用意されている。

まず驚くのが、地中をいくら掘っても砂岩なり火成岩なりが手に入らない。雪と氷しかない。だからタイルやハシゴが作れない。なので、まずは代わりに新しくできた雪製タイルと木製ハシゴを使って区画を作っていくことになる。まあしばらく掘っていけば別のバイオームで火成岩を掘れるようになるんだけど。

次に困るのが水で、なにせすべて凍ってしまっているので氷しか手に入らない。水がないと研究が進まないしトイレも流せない(!)。じゃあどうするのかというと、氷を溶かして水にしてくれる融氷器という施設がある。ただしこいつを作るにはスタート地点からちょっと離れたところにある研究用ポータルを調査する必要がある。

その後、緑藻がないので酸素散布装置が使えないことに気づく。しばらくは地中に埋まっているオキシライトから出る酸素で十分なんだけど、そのうち枯渇して酸素レイヤー表示が赤く染まってくる。水を電気分解するにも水が足りない。

そこで新たに追加されたエアロベラという植物に頼ることになる。こいつはなんとオキシライトを作ることができる。ただし、生育には二酸化炭素を必要とするほか、栽培するにはさらに氷を肥料として与えなければならない。

二酸化炭素は重いので下のほうにたまっていくんだけど(これは小学生にもわかるかw)、
下のほうに掘り進んでいくと二酸化炭素が下に落ちていってしまう。まあそのときは酸素が周囲に足りてるってことなので問題ないように思うかもしれないけれど、エアロベラより下の層に酸素がいかなくなってしまう。

他にもいくつか植物が追加されているのだけど、軒並み氷点下の気温でないと育たない。特にパイクップルとハネナンキンは-14度以下にしておく必要がある。いろんな設備を使うようになるとどんどん気温が上がってきて破綻してしまう。

仕方がないので自分はそれらの植物を育てるエリアを断熱したんだけど、出入口を作らなければならないので人が出入りしているうちに気温が上がってしまった。まあこのゲームに慣れてくると液体で断熱するテクニックを当たり前のように使うようになるんだけど、最初は凝固点の低い液体がないので使えない。…と思ったけどエタノールがあるんだった。

さらに温度が上がってきて0度以上になってくると、前述のエアロベラが育たなくなるほか、雪で作った雪タイルが溶け落ちてくる。そのころには火成岩なり花崗岩なりをどっかで掘っているので順次置き換えていくんだけど、今度はがれきのままで放置していた雪や氷が溶け出して定期的に床を水浸しになっていく。これは放置してた自分が悪いので、解けるものは解けない場所や解けてもいい場所に格納庫を作って入れておけばいいんだけど、複製人間に他の作業をやらせているのでなかなか片付けてくれなくてついつい放置してしまう。

動物はまずフロックスという鹿みたいな動物がいて、こいつを育てるとなぜか角から木材がとれる。育てるには前述のパイクップルという植物が必要なので、最初はパイクップルの自生場所を牧場にしてみたんだけど(自生は生育が遅い代わりにリンの施肥が不要)、断熱を忘れてて気温がどんどん上がっていって育たなくなってしまった。

次にバンモスというウサギとマンモスのあいの子(!)みたいなデカいやつがいて、こいつの毛を狩るとリード繊維が取れるほか、糞(!)を出すのでこれを加工するとリンと粘土が手に入る。さらにこいつが死ぬと大量の肉が手に入るけど、そのぶん大飯食らいだし体温が高いので環境を壊してしまう。

ここまではまだなんとか利用できたんだけど、ボンボンツリーとパッキンアシカは面倒くさすぎて放置してしまった。ボンボンツリーという植物はエタノールと雪と光を栄養としてネクターという樹液を出し、それをパッキンアシカという動物が食べてエタノールを輩出することで循環が成立しているらしい。ネクターはなんとパイプを建設して取り出す必要がある。なお、パッキンアシカはネクターの代わりにスクロースでも育つらしい。

この拡張パックでの大きな目的は、地下深くにある地熱発電所のクエストをこなすこと。壊れた状態で見つかるので直す必要があるほか、どっかが詰まっているのでなんとかしなければならない。

自分はここまでプレイしてもういいやとなった。一応テレポート先の惑星も一通り開拓して原油を採掘できるようにはしたし、最初の惑星も地表に出てプラネタリウムでもう一つの惑星を発見するところまではしたんだけど、ついにロケットは作らずに終わってしまった。続けてやってみてもよかったんだけど、これまでの展開に納得がいっていなかったので続ける気になれなかった。

初期地点はツンドラバイオームに囲まれているのでなるべく雪ん小麦を自生させたままにしたいんだけど、そうなると周辺に居住区を拡張しにくくなってしまう。雪ん小麦は栽培すると水が必要になり温度管理が大変らしいので、このゲームの玄人(?)はピップという猫みたいにかわいい動物を使って天然タイルに雪ん小麦を植えさせるのが定番になっているんだけど、自分はこのやりかたが気に入らないし面倒なのでやらないよう縛っている。

しっかりと納得のいくコロニーを作って愛着を持てていたら、このコロニーで最後までプレイする気になれたのかもしれないけど、このままやっていっても同じことを繰り返すだけだし大しておもしろくならないだろうなと思った。

テレポーターの位置も運悪く地表近くにあったので発見が遅れ、結果的に第二惑星の開拓が遅くなった。また、地表付近にボンボンツリーとパッキンアシカの生態系があり、むやみに壊したくなかったので手つかずにしてしまった。ボンボンツリーも栽培のコストが高いので自生させたままで利用したほうがよく、不自由なプレイを強いられた。

だからここまできてようやく結論を言うと、この拡張パックはSpaced Out!自体をオフにするか、あるいはオンでもクラシックモードにした上で、地熱発電所のクエストを攻略するまでを最終目標にして遊ぶといいと思う。そうしないとマップの広さが半分になって窮屈だし、ある程度発展させたら同じような展開になってしまうから。また、他の拡張パックで遊ぶときには、この拡張パックをオフにしておくことにより、この拡張パックの条件でしか有効利用しにくい動植物を出現させないほうがいいらしい。

まあ自分はこの拡張パックを十分楽しんだので次からはオフでいいかなと思っているんだけど、Steamの実績で肉を食わせるやつを達成するには都合がいいらしいので、もう一回ぐらいはやってみてもいいかなと思っている。

というわけで本編にハマった人ならやってみるといい拡張パックではあるんだけど、セールまで待ってみてもいいんじゃないかなと思う。

[参考]
https://store.steampowered.com/
app/2952300/
Oxygen_Not_Included_The_Frosty_P
lanet_Pack/
?curator_clanid=25339032

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