慶喜(けいき)と慶喜(よしのぶ) |
徳川慶喜の名前は、必ずしもヨシノブと読むわけではなく、ケイキとかヨシヒサなどと読んでもいいのだという話。
慶喜という名前は実名なのだが、貴族や武士が元服するときにつけられる名前であり、普段はあまり使わないのだそうだ。使うのは、その人の父親と師匠と主君と、それから本人が文書に書名するときだけらしい。
そもそもこの習慣は中国から来ている。三国志の時代では字(あざな)という通り名(?)で呼ぶ。本名は大切なので滅多に口にしてはならないらしい。
中国からだからかどうか知らないが、文字が大事なのであって、その文字の読み方はどうでもいいみたいである。
藤原定家のことを我々はテイカと読むが、山田孝雄というその筋の博士が、定家本人は自分のことを「サダイへ」だと言っていただろう、と言っていたらしい。名前を訓で読むのは敬意を表し、自分で自分をそう呼ぶことはないとのことである。
だから、昔の日本人の名前の「読み方」をたずねるような設問は根本的におかしいことになる。
読んでいて痛快な気分になる良い話だった。
|
|
|
題名 | | * |
| コメントを一言で要約して題をつけて入力してください。 | |
ファイル | | |
| アップロードしたい画像ファイルを入力してください。 | |
中身 | | * |
| 必ず日本語を入れてください(SPAM対策)。 | |
| コメントを書いてください。 | |
続きリンク | | |
| 上に URL を入力しておくと、上の文章のあとにその URL に飛ぶ「続き」というリンクが作成されます。読者を他のページに案内したい場合に利用してください。 | |
評価 |
| * |
| この事物に明確な評価を与えてください。現在のところ 最高(+50) 傑作(+30) まあまあ(+10) いまいち(-10) 駄作(-30) 最低(-50) の六段階評価となっています。0 つまり平凡だという評価を下すことはできませんが、省略することもできます。 | |