ノンフィクション
人文科学
王様の家来
高島俊男 (週刊文春 お言葉ですが…)
傑作(30点)
2002年5月1日
大臣とか首相・外相などの相は、王様の家来なのだそうだ。
だからアメリカの国務省のトップは国務長官になる。だけどこれは正しい数少ない例で、もう王様のいないドイツやフランスでもなぜか日本では首相がいることになっている。総理なら良いのだそうだ。現に中国には首相ではなく総理がいるが、なぜか日本では首相と呼ばれている。アメリカは建国当初から王様がいなかったから日本でもちゃんと呼んでいるのではないか、と著者は言う。
中国の外相、となぜか呼んでいるか、あれは中国でも外交部長らしい。ところがなぜか台湾になるとちゃんと「外交部長(外務大臣)」と書いてあったりするからおかしいものだ。
ほかに、文部省や内閣や宰相などの言葉の語源を説明している。興味深い。
だからアメリカの国務省のトップは国務長官になる。だけどこれは正しい数少ない例で、もう王様のいないドイツやフランスでもなぜか日本では首相がいることになっている。総理なら良いのだそうだ。現に中国には首相ではなく総理がいるが、なぜか日本では首相と呼ばれている。アメリカは建国当初から王様がいなかったから日本でもちゃんと呼んでいるのではないか、と著者は言う。
中国の外相、となぜか呼んでいるか、あれは中国でも外交部長らしい。ところがなぜか台湾になるとちゃんと「外交部長(外務大臣)」と書いてあったりするからおかしいものだ。
ほかに、文部省や内閣や宰相などの言葉の語源を説明している。興味深い。