マンガ
日常もの
よつばと! 1巻
あずまきよひこ
傑作(30点)
2003年8月30日
大ヒット4コマ少女コメディ「あずまんが大王」の作者の新連載。超天然少女と父親の二人家族に、友人やお隣の三姉妹が絡む、前作品の流れも感じるキャラクターコメディ。
表紙を見ると、前作「あずまんが大王」の人気キャラクターちよちゃんに似た顔の少女がひまわりを抱えている。それをみてちょっとうんざりしつつも、この作者の作品なら面白いだろうから手を出さないわけにはいくまい、とレジに運んだ。
読んでいくと、ちよちゃんと主人公よつばは微妙に顔の縮尺も違うし、よつばはひたすら笑顔なキャラなので特徴を出せていると思う。この画風で絵のタッチを変えるのは、作者にとって、あるいはファンにとって難しいのだろう。
相変わらずこの作者は間の取り方が絶妙だ。一読者の私ですら、マンガを描く側の言葉である「カット割り」という概念について意識できてしまう。表現に無駄なものが極端に少ないからだろう。
各エピソードは、純粋で無知で底抜けに明るい主人公よつばが、はじめてのものに出会ったりからかわれたりすることが中心となっている。よつばのはじけっぷりが読んでいて気持ちいい。
この作品はギャグマンガに分類されるのだろうが、唐突にシリアスでリアルな描写があってドキッとする。作者は枠にとらわれずに自由に自分のやりかたでマンガを描いているなと思う。
代表作「あずまんが大王」に負けないポテンシャルを感じるこの作品の今後に期待したい。
表紙を見ると、前作「あずまんが大王」の人気キャラクターちよちゃんに似た顔の少女がひまわりを抱えている。それをみてちょっとうんざりしつつも、この作者の作品なら面白いだろうから手を出さないわけにはいくまい、とレジに運んだ。
読んでいくと、ちよちゃんと主人公よつばは微妙に顔の縮尺も違うし、よつばはひたすら笑顔なキャラなので特徴を出せていると思う。この画風で絵のタッチを変えるのは、作者にとって、あるいはファンにとって難しいのだろう。
相変わらずこの作者は間の取り方が絶妙だ。一読者の私ですら、マンガを描く側の言葉である「カット割り」という概念について意識できてしまう。表現に無駄なものが極端に少ないからだろう。
各エピソードは、純粋で無知で底抜けに明るい主人公よつばが、はじめてのものに出会ったりからかわれたりすることが中心となっている。よつばのはじけっぷりが読んでいて気持ちいい。
この作品はギャグマンガに分類されるのだろうが、唐突にシリアスでリアルな描写があってドキッとする。作者は枠にとらわれずに自由に自分のやりかたでマンガを描いているなと思う。
代表作「あずまんが大王」に負けないポテンシャルを感じるこの作品の今後に期待したい。