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チーム・アメリカ ワールドポリス
 サウスパークのトレイ・パーカーが監督した人形劇映画。
下品で過激なジョーク満載のコメディ作品。

 「チーム・アメリカ」という武装集団が、テロリストたちと戦う物語。
冒頭からイキナリ飛ばしていた。
パリで、アラブのテロリストが自爆テロを起こそうとしているところを
チーム・アメリカが阻止する。
ミサイルの誤射でエッフェル塔がへし折れたり、逃走した犯人を
ルーブル美術館ごと爆破したり。。
呆然とするパリ市民の前で、
「みなさん、ご安心ください!テロリストは始末しました!!」
そして、星条旗模様のヘリや戦闘機に乗り込み、去ってゆく・・・。

 911以降、ヒステリックになったアメリカを揶揄した作品なのかな、
という第一印象だった。


 ※これから先はネタばれありなので、注意。


 やがてチーム・アメリカは、国内の左派から糾弾されるようになる。
暴力は暴力を呼び連鎖してゆくだけだ!と。
そんなことお構いナシに、チームアメリカは世界各地で過激な活動で
テロリストたちを皆殺しにしてゆく・・・。
 とうとう、左派運動員(マイケル・ムーアそっくりの人形)が爆弾を持って
チームアメリカの基地に侵入して自爆テロを敢行する。。
 やがて、実は国内左派やアラブのテロリストの黒幕がアジア某国の独裁者だったという
事実が明らかにされる。
そして、満身創痍のチーム・アメリカは最後の戦いに赴く・・・。


 この映画のクライマックスで、
人間は「ち○こ野郎」と「ま○こ野郎」と「ケツ穴野郎」の三つに分けられるという
テーマが語られる。
ぶっちゃけると、「右」と「左」と「テロリスト」なのだそうな・・・。
 なかなか楽しいことを言っていたので、ぜひぜひ自身で鑑賞してみて欲しいのだが、
私として気になったフレーズが二つほどある。

・「ち○こ」は時としてヤリすぎる。
・「ま○こ」は時としてクソにまみれて「ケツ穴」になる、それは位置が近いから。(!)


 風評では、この映画は、私が冒頭で感じたとおり、
911以降にヒステリックに暴走するアメリカをおもしろおかしく揶揄した映画・・・、
となっているが、、私は逆に捉えてしまった。
上品で寛大で知的ぶった日本人は、こういう映画を観ると、「おやまぁ・・・」と
呆れながらも、ユーモア精神を評価しようとドッカリ大きな心で構える。
 だが、私は、この「おバカ」なノリがアメリカなんだろうなぁと思った。
揶揄、ではないんだろうな。

「エッフェル塔もぶっ壊しちまったぜ!!あ〜あ、やりすぎたぜ・・・。」
「でも、俺達はとめらんないぜ、ヒャッホーイ!!」

 こんなノリ。
上品で寛大な日本人として、おおらかな目で見てやるのも一つの鑑賞方法だが、
相手は「世界の警察アメリカ」だからな。
虚栄心にまみれた目でみると、本質を見失うゾ、と言ってみる。
文化や伝統に縛られることなく、ノリノリでおバカな鼻つまみ者が
「ヒーロー」になるというファンタジーを実践し続けた奴らだからな。


 メッセージ性の強い部分ばかりレビューしてしまったので、
小難しい作品のような印象を与えてしまったかもしれないが、
基本的には、腹を抱えて笑い転げるような上質なコメディ映画なので
そういう点のみを鑑賞しても十分楽しめる。
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