| キル・ビル 前編のみ |  
    結婚式の日の教会で全てを奪われ殺されたかに見えたが生き残ったヒロインの金髪美女が、五人の特にボス格ビルらに復讐していく活劇の前編。勘違い日本を舞台に、残忍な大流血アクションが繰り広げられる。 
 
ひどい。この映画を楽しむにはいくつもの壁を乗り越えなければならない。私は他の点は許せてもスプラッタが生理的にダメだった。刀で斬るわ斬るわ。手がもげ足がもげ首が飛ぶ。まともな神経をした人間が観るものじゃない。 
 
じゃあそのアクションシーンが目玉なのだろうが、日本人の目から見てこの程度のチャンバラは全然迫力がない。女子高生の振り回す鎖鉄球だけは色んな意味で楽しめたけど、あとは昼間に再放送をやっている時代劇と比べることさえ時代劇に失礼なんじゃないかと思えるぐらいの出来だ。まあそれでも日本人以外の観客には物珍しさがあるのかも。 
 
ストーリーもしょぼい。復讐劇と割り切っているところとか、わざとシンプルで分かりやすい物語を作っていますよと言わんばかりだ。こっけいな振る舞いをする刀鍛冶のもとをヒロインが尋ねて刀を作ってくれと頼むシーンをここまで堂々と作ってみせる点は賞賛してもいいのかもしれないが、別に何が言いたいわけでもなさそうだ。 
 
日本語が聞き取りにくい。日本語の監修をした人はいるんだろうか。監督も自分が分からないもんだからホイホイオッケー出しちゃったんじゃないだろうか。ただでさえ映画はダイナミックレンジが広いので台詞が聞き取りにくいことがあるのに、演出上の意図でもなんでもない理由で小さい声に聞き耳を立てなければならないことに腹が立つ。 
 
一つとても良かったのはメインテーマの音楽だ。一時期というか今でも時々バラエティ番組などで使われる、とても耳に残る良い曲だ。ほかにクマンバチは飛ぶっぽいフレーズをトランペットががなりたてる移動シーンの曲とか、アクションシーンで随所随所場面を盛り上げる曲が良かった。 
 
クエンティン・タランティーノという人の名前は、母親が「かっこいい響きだから」という理由でつけたらしいので、まさに名前どおりのカラッポな監督だなと思った。 
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