| 仕事の話 斉藤薫(美容ジャーナリスト) |  
    「あらゆる女性誌で美を説き続ける」という、美容記事を専門に書くライター斉藤薫のインタビュー記事。 
 
なぜ今回この記事を取り上げたのかというと、この人は美容にあまり興味を持っていない人のために記事を書いていたつもりだったのだけど、実際にはとっくにキレイな女性から「自分の考えは間違っていなかったんだ」的な確認のために読まれていたのだと気づいた、とあけすけに書いてあったからだ。曰く「精神論も人生論も、啓蒙されたり共感したりするよりも、自分の姿勢を確認するために読まれているものでしょう?」。こんな突っ込んだことを女性が言うのはちょっと驚いた。 
 
ひねくれたエッセイストの山本夏彦もそんなことを言っていた。互いに異なる考え方を持っている人に自分の考え方を理解してもらうなんてことは出来ないことなのだと。でもこういうのって、よほどひねくれた人しか言わないよねえ。真理だけど。 
 
このインタビュー記事はほかにもいくつか興味深いことが書かれてあった。 
 
この人は25ans(ヴァンサンカン)という当時人気あった女性誌の編集者をやっていたそうなのだが、当初は美容なんて必死にやるのは恥ずかしいという風潮があったそうだ。 
 
ダラダラ長い記事を読むのって自分でも面倒だからと小見出しだらけの記事を書くようにしたとか。 
 
女性誌というと男のためより自分のために女を磨くという考え方が主流だと思っていたけど、この人は(週刊文春というおじさん雑誌のインタビューという点を汲んでか)「男性がいるから美しくなれるという要素を無視した美しさはやっぱり偏ったものになる」のだと、自分が結構男目線で女性を見たりすると言っている。美容記事のライターに男も進出すべきだとも言っている。 
 
とまあちょっと面白かったので取り上げてみた。この記事の聞き手の人は普段男くさい企業人ばかり取り上げていて、今回は意外なチョイスだった。興味深さという点では今回はむしろ平均以下で、普段は結構しぶい人を取り上げていて、自分の知らない世界を取り上げてくれるので、なにげに毎週楽しみにしている。 |  
    
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