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爆笑問題の日本原論
お笑い芸人コンビ「爆笑問題」の太田光が、時事ネタをもとに漫才仕立てで書いた対話形式の小話集。九十年代の芸能人本のベストセラー。

昔よく取り上げられていた本なのでよく知っていたのだけど、当時は単行本で高かったしそんなに読みたいと思わなかったのでスルーしていたら、最近になってブックオフで文庫本が105円の棚に並んでいたので買って読んでみた。

爆笑問題が「頭のいい芸人コンビ」として着々と地位を固めていった礎となった本だと思っていたのでもっと知的な内容を想像していたのだけど、読んでみたらまったくのバカ話だった。もちろんさくっと読めてそれなりに面白いし内容に文句はないのだけど、期待は外れた。もう十五年ぐらい前の連載なので話が古くて懐かしい。

読んでみるとたわいのない話ばかりで結構流して読んでしまったのだけど、書くのは難しいんだろうなあと思う。書く難しさを読者が汲み取っちゃうのもどうかと思うけれど。

ついでに爆笑問題そのものについて言うと、たぶん多くの人が思っていることだろうからあえて書くのもなんなのだけど、太田光は本当に頭いいの?っていうのと、田中裕二の突っ込みってほんと単純だよなあ、というところ。

太田光の特に憲法九条についての考え方はやっぱりおかしいと思う。考え方に筋が通っているようには聞こえなかったし、娯楽に徹しているという見方にも賛成できない。また、学者にあえて単純な問いを出すことで人々の居る場所まで引き摺り下ろすというところは良いと思うけれど、駐米公使だった阿川尚之への突っ込みは見るにたえなかった。まあ阿川尚之の頑なな姿勢もうさんくさくて、よくぞ突っ込んだという気持ちもあるのだけど。

で本に話を戻すと、面白い本が読みたい人には勧めるけれど、笑う以外の内容が欲しい人には読むのは時間の無駄だと思う。私は面白く読んだけれど、読んでも読まなくても良かった。たぶん作者もそういう狙いで書いたんだと思うし。あ、漫才のネタを書きたい人とか、笑い話を書いてみたい人にはとても良い参考書かも。
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