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gigabeat MEGF11

東芝

まあまあ(10点)
2006年2月12日
ひっちぃ

東芝が自社の1.8インチHDDを搭載したHDDデジタルオーディオプレイヤーの二世代目(?)。縦長のボディに大き目の液晶モニタ、タッチ式の十字キーを備えていることが特徴。

ビックカメラをうろついていると、ワゴンセールで「国産のHDDオーディオプレイヤー」とだけで製品名を伏せられた状態で14,980円ぐらいで売られていて、最後の一つだったのでつい衝動買いしてしまった。なんとなく買う前から東芝製だなと思っていたのは、デザインのダサさとiPod人気に押されてのことだと予想していたからだ。それでも、中をあけて予想が的中したと分かったときは少し安心した。東芝製品といえばDynabookとかのノートブックパソコンとか内蔵ハードディスクぐらいしか使ったことがないが、それでも技術的に確かだというイメージがあったからだ。

実のところこの製品は予想外にしっかり出来ていた。まず液晶が大きくて鮮明だ。そのうえ、バッテリーが結構長持ちする。大きくて重めなのがあまり気にならないぐらいに充実した製品だ。十字型のタッチパネルは、カタログや写真を見るとダサい感じがしたが、実際に触ってみるとよく出来ているし、使っていて良い感触がする。使いやすさからいうとそこそこなのだが、押す感触がいい。グラフィックユーザインタフェースも丸ゴシックを使ったスッキリしたデザインで出来ていて、スキンまで選べるようになっている。

10GBというと自分の持っているCDのコレクションをすべて入れることは出来ないが、取りあえず聞きたいものをすべてぶち込んでもだいぶ余裕がある。ライブラリとして使うには不十分な量ではあるが、聴かなくなったものを削除するという運用であれば何の問題もなさそうである。物足りなければ40GBとかのモデルを買えばいい。

付属のヘッドフォンがとてもいい。iPodの付属品も付属のわりにそこそこだと言われていたが、このgigabeatに付属のヘッドフォンはもう一ランクか二ランクぐらいいい感じだ。かつて一万円近いヘッドフォンを使っていた私が思うに、感覚的に六千〜八千円ぐらいのクラスのものなのではないかと思うくらい良い。ただしちょっと大きくて重いので耳からすぐ取れてしまうのが難点だ。

さて楽曲を入れるときの手段だが、付属のソフトウェアで簡単な操作で出来るようになっていて良い。iTunesよりも使いやすい。シンプルなのがなによりだ。CDからリッピングしたり、PC上のデータをアップロードするのも簡単だ。ただ、CDからリッピングしたものをPCに入れることが出来ないのは困る。いったんPCにいれてからgigabeatに転送すればいいのだが、そのあたりは恐らく著作権保護なのだろうか、リッピングしたCDのオーディオファイルは拡張子が変わってgigabeatに格納されていた。恐らくこのファイルをPCに持ってきても再生できないだろう。iPodがこの点ゆるかったのと比べると使い勝手の悪さをひどく感じる。

ところでさっきからiPodとの比較ばかりしているが、iPodから乗り換える場合、MP3で曲をためていた人なら何の問題もないが、MP4のAACでためていた人はエンコード(リッピング)をすべてやりなおさなければならない。なんとも馬鹿馬鹿しいが仕方ない。私はまったくレンタル店を使わずCDを(中古含めて)買う人なので手間が掛かるだけだが、借りたCDをCDのままコピーせずにリッピングしまくっている人はフォーマットに注意する必要がある。違法だとかそういうこと以前にiPodに囲い込まれているかもしれない。

gigabeatにはまだまだイコライザ設定だとかメニューから色々機能を呼び出せるのだが、私は面倒臭くていじっていない。年をとったなと思う。十分に音がいいのでイコライザの必要を感じないし、ヘンなサラウンド効果も要らない。使ってみるとまた評価が変わってくるのかもしれないが、十分満足している。

後日再びビックカメラに足を運んだときに、この製品のこの型番がまだ売られているか確認したら、私が買った値段より一万円ぐらい高い値段で売られていた。私が買ったときは本当に投売りセールだったのだろう。宣伝効果は疑問だが、すごく得をした気分になった。もっとも、この製品が二万五千円ぐらいだったら最初から買わなかっただろう。でも、買って実際に使っている今なら、この製品の良さがわかる。

たぶん狙いどころが悪かったのだと思う。私がこの製品を後輩に聞かせたら、重低音がよく出てる、と言っていたのだが、これはこの言葉がこの製品に向けられたというより、この後輩がオーディオ装置に何を求めているのかということを端的に物語っている。私が製品開発担当なら、Kossのヘッドフォンと組み合わせて重低音をアピールしてデザインもヘヴィな感じにするだろう。ともかく、いまどきの若者に向けたしっかりしたマーケティングが必要だということが痛々しくも伝わってくるのがこの製品だと思う。

(最終更新日: 2010年10月12日 by ひっちぃ)

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