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新フォーチュン・クエスト6〜9 待っていたクエスト

深沢美潮 (電撃文庫)

まあまあ(10点)
2008年3月20日
ひっちぃ

前巻で本物の王女様の手助けをして巨額の報酬を得た主人公たち一行は、拠点として居ついている村シルバーリーブについに家を構えることになった。ところがそこへ百年ものあいだ出現することのなかった謎のモンスターが現れ、彼らの家を台無しにしてしまう。一転その日の暮らしにも困るようになった彼らは、冒険紹介屋ヒュー・オーシから聞いていた高レベルクエストのことを思い出し、再び冒険に出かけるのだった。ロールプレイングゲームのパロディ満載の独自ファンタジー小説。

今回は多分シリーズ中一番パロディ度が高い趣向が用意されている。いったん誰かがクリアしたダンジョンは、モンスターは倒され、宝は持ち去られ、何も残っていないものである。それではダンジョンがもったいない。そこでどうにかして再利用できないものか。そんな突拍子もない発想の持ち主によって作られたダンジョンに、一行は足を踏み入れてしまう。

なんかこのアイデアは黒田幸弘が書いていた気がする。よく覚えていないけど。まあでも実際に一行がひっかかって翻弄されるところはほんとさまになっていて笑えた。本作のようなお笑いファンタジーならではのプロットだと思う。

いよいよ黒幕との直接対決がある。今までの冒険の影にちらついていた、はた迷惑なマジックアイテムをバラまき歩いている謎の商人。

シリーズ中もっとも長い全4冊を使った大冒険なのだが、正直あまり出来がよくない。前半部は結構良かったのだけど、後半の畳み掛けるところが全然ワクワクしない。

なつかしのあのキャラが出てくるところはもっと面白くなったんじゃないの?あれだけ強力な力を持っているキャラなんだから、敵を気持ちよくなぎ倒してくれるか、逆にモロいところを面白おかしく見せてくれるかすればいいのに、この消化不良はなんだろう。

黒幕と一行の関係が近すぎやしないだろうか。変に運命づけようとするのがホント興ざめ。戦いのシーンはまあともかくとして、戦いにいくまでの迷路でのドッペルゲンガー騒動の中途半端なことったらない。主人公たちにそれぞれニセモノが出てきて騒ぎになるシーンが微妙すぎ。最後敵を倒してめでたしめでたし。なにこれ。

そういえば忘れていたが前回に引き続き別の王女様が出てきて、主人公たちとすごく仲がいい設定になっているのにもウンザリした。どこか外伝かなにかに出てきたキャラなの?

まあそれでも最後までストーリーがつながっていて、それなりの大長編が繰り広げられている感があり、一応読める作品ではある。うーん。でもこの程度のレベルの話が続くようなら読み進めるのをやめるだろうなあ。

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