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究極超人あ〜る 文庫版 1巻

ゆうきまさみ (小学館文庫)

いまいち(-10点)
2008年4月29日
ひっちぃ

高校の光画部(写真部)に集う変わった面々、特にR・田中一郎と名乗る奇人が起こす騒動の数々を描いた学園ものギャグマンガ。

結構古い作品だ。私は子供の頃にリアルタイムで連載されていたこの作品を少し読んだことがあるが、そのときは全然面白いと思わなかった。だが文化部を扱ったギャグマンガということで気になったのでブックオフで買って読んでみることにした。

作者のゆうきまさみは「機動警察パトレイバー」という近未来警察ロボットものの作品のヒットで有名な人。ネットゲームの中の知り合いがファンらしく勧めてきた。

本作品は題になっているだけあってR・田中一郎がとにかくボケ倒すのがメインとなっている。ギャグマンガというとこういう一人爆発的な人物がいて引っ張っていく感じになるものだ。R・田中一郎の場合は完全な天然型だ。

そんな彼を見守る人物として、ボーイッシュなヒロイン大戸島さんごが配されている。まゆげが濃くてライオンっぽい髪形がかわいい。もう今は流行らないタイプだろうなあ。私はこの手のヒロインが大好きだ。軽く天然が入っていて、多少のことには動じない図太さがあり、変わり者の多い光画部(写真部)で割と平然と活動している。

ストーリーはR・田中一郎の正体を探ろうとしたり合宿だったり文化祭だったり生徒会選挙を戦ったりと色々展開される。どれもあまり面白くは感じられない。

古い。古さを感じさせる。「やうに(ように)」と文語で所々しゃべる登場人物たち。「およ」「だぞ!」読んでると気恥ずかしくなってくる。こういう作品はいまさら初読するものじゃないなあ。連載当時読んでいたらいい思い出として本棚の奥にあったのかもしれないが、いま初めて読む私には厳しかった。でもこの頃の文化が刷り込まれた私には懐かしさとじんわりした良さを感じる。

どうしようこれ。私にはこの作品よりもっと適した作品があるに違いないのだが、もしそれが見つからなかったらしょうがないので代わりに読むことにする。それまでこの作品のことは忘れていたい。

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